木星


巻頭言

落合[いまいちキャラクターが薄かったMSG兼隊長]哲也

 20世紀最後のこうしゅうえいせいとなった。が、んな事ぁ関係ない。関係ないどころか、書き始めてみて今年のえいせいの全員参加企画を思い出した。目一杯意識してたのね。よし、この話で行こう。今回は真面目な巻頭言である。珍しい。引退の前兆かもしれない。青年人外協力隊隊長の職務は消耗が激しく、あまり長くは務められないのだ。
 さて、今年の全員参加企画は「今世紀の反省と来世紀への抱負」というものだったのだが、ネタの集まりは例年のごとく悪かった。投稿してくれる人は、告知後すぐにメールで、または画報に添付した葉書にて送ってきてくれるのだが、その後の再三のお願いにもかかわらず投稿は非常に少なくて、例会で時間を割いてネタを募るという手段を採らなければ企画倒れに終わっていた可能性もあるのだ。
 わかる。わかるんです。谷甲州の作品は最近は山岳小説や覇者の戦塵などの方が多くなってきている上に航空宇宙軍史という最もイジりやすいシリーズに新作が出ない。かといってじゃぁ、谷甲州は航空宇宙軍史の作家なのか?というとそんな小さな括りで済ませてしまうのは大変失礼だ。谷甲州の広がる活動に我々が付いていけてないのかもしれない。あ、いや。そんな話じゃなかった。ネタの集まりが悪かった話だ。
 というわけで、ひょっとしたら我々は初期の勢いが衰えた、絞りきられたギャグ漫画家のようになってしまったのかもしれない。そうじゃないかもしれない。とにかくネタが集まらないという事実だけがここにある。そして原稿を投稿してくれる人は固定され、ネタが全体的に少なくなっている分、その投稿者により多くの負担がかかるわけだ。
 そこで考えられているのが、原稿を投稿してくれる(た)人とそうでない読者の人の会費に差を設けるという案。まだ具体的には決まっていないが、実行するときにはお知らせしよう。危機的とまではいわんが、憂慮すべき事態ではあるのだ。
 また、画報の編集を私が行うようになってからは、なるべく省力化するために横組みに変更したりなどしているが、えいせいについても21世紀からは考えていく。えいせいの13号からは横組みは確定だ。
 むむむ。長くなってしまった。最初から硬い話が長くては興ざめなのでこのへんにしておこう。楽しく、活発に。イチビったことをやっていきましょうね。

 


目次(もしくは概要)


こうしゅうえいせい木星

谷甲州黙認FC
青年人外協力隊年会誌
発行日: 甲紀21年8月5日
発行者: 人外協隊長 落合哲也
発行所: 谷甲州黙認FC
青年人外協力隊
編集長: 空席(募集中、若干名)
編集者: 阿部和司・天羽孔明
磯崎加代子・大井俊朗
落合哲也・木村晴美
黒川憲昭・小森康正
阪本雅哉・阪本礼子
竹林孝浩・竹林幹子
中谷真理子・林譲治




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