CONTACT Japan 5 企画内容

* 企画内容の詳細に関しては今後変更される場合があります。ご注意ください。

 

講演会1、2
半田利弘(はんだとしひろ)
 東京大学 大学院理学系研究科附属 天文学教育研究センター助手
 「電波で見る銀河中心」を中心に、どのような方法で銀河中心やその他の天体を観測しているのか、またどんな研究が現在ホットなのかなどを中心に、銀河系内の電波観測の現状などをお話していただきます。またALMA計画などについてもお話し頂く予定です。
磯部e三(いそべしゅうぞう)
 国立天文台光学赤外線天文学・観測システム研究系助教授
 日本スペースガード協会理事長
 日本スペースガード協会の活動や小惑星の観測態勢、発見方法などを紹介して頂きます。また現在あるいは近未来のテクノロジーで小惑星などの天体はどれくらいの精度で、どれほどの距離から軌道などを割り出せるのか?などもお話しいただく予定です。

担当(山田、内山)

異世界構築
 異星人社会を構築します。
 CONTACT Japan 5では構築にかけられる時間が限られているため惑星や恒星系に関しては予め準備したデータを使用し、主に異星人の社会や文化を中心にすすめることになります。
 ここで構築した異星人は翌日のFCSで地球人とコンタクトすることになります。そのため、異世界構築に参加された方はFCSの地球人側として参加はできません。

担当(阪本)

FCS(地球人と異星人)
 異星人チームと地球人チームに分かれて、互いを発見した異文明がどのような行動をとるか、3セッションをかけて(一部のみの参加はできません)シミュレーションを行います。異星人チームの設定は、前日の企画「異 世界構築」の成果を利用します。地球人チームの設定は、SF作家の林譲治氏に用意していただきます。

担当(内山、大井、中村、當麻)

なぜ宇宙船を送るのか
 異星人の存在が確認された時、FCSでは有人・無人の宇宙船を送ることがよくあります。しかし、宇宙船を送る目的はなんでしょうか。目的を達成するにはどの程度の規模の宇宙船が必要でしょうか。宇宙船を送ることで得られるメリットは宇宙船を送るためのコストと時間に見合うものでしょうか。逆に宇宙船を送ることにデメリットはないでしょうか。過去のFCSでは深く追求しなかった、宇宙船を送ることの意味について検討します。

担当(島田、小鯛)

恒星間宇宙船を作る
 10数光年程度離れた恒星へ向かうための恒星間宇宙船の設計を行ないます。当日決定する搭乗人数や目的地といった状況に基づきさまざまな観点から最も良いと思われる宇宙船について議論するとともに、実現可能性や運用などについても想像の花を咲かせましょう。

担当(坂野、林、前野)

あるアネカワンの生涯を考える
 CONTACT Japan3のためにSF作家ポール・アンダースン氏が構築した異星人「アネカワン」の特定個人の生涯を考察することで、設定をより深く追求します。風薫る星で生きたあるアネカワンの生涯を、みんなで一緒に辿りましょう。「アネカワン」の設定の設定は当サイトで公開しています。予習をしておけば、より議論が深まるでしょう。

担当(當麻、中矢)

「辞書」を作ろう
 過去の CONTACT Japan では、異星人との意思の疎通の手段として「『辞書』を送った」というのが良く有ります。この「辞書」を具体的に考えます。特にコンタクトに必要と思われる最低限の単語を洗い出し、名詞・動詞・形容詞などの品詞別に、送りやすいもの、送りにくいものを分けていきます。

担当(山田、伊藤)

コンタクトチームの編成を考える
 異星人との直接接触を目的として、地球から他の恒星系を訪問する場合、どのようなコンタクトチームを送るべきでしょうか。彼らに与えられる目的はどのようなものでしょうか。どのような人員構成が必要でしょうか。どのような人物を選択するべきでしょうか。目的地や宇宙船の能力など条件を変えたいくつかのシナリオで、地球人の代表となるコンタクトチームの編成を検討します。

担当(島田)

FCSの生物学
 従来のFCSでは、物理学的・工学的な側面のハードさは割と追求されてきましたが、生物学的な側面はスキップされていることが多かったと思います。今まで「我々と同じ」という風に簡単に片づけてきた、異星人設定の生物学的部分は本当にそれでいいのか? 地球の生物学は本当に「宇宙標準」なのか? 違うとしたらどんな生物が本当にあり得るのか? というような事を一緒に考えてみたいと思います。

担当(伊藤、原田)

音や色を伝える方法を考える
 人間の目には3種類の光を感じるセンサーがあります。「色の3原色」の概念はこのセンサーが3種類あることに起因します。というわけで「色」というのは実は人間の感覚器官に依存した概念だったわけです。このように感覚に依存する情報(音、色、匂いなど)を、おそらく異なるセンサーを持つであろう異星人に通信で送る方法を考えます。

担当(竹林、落合)

コンタクトにおける危機管理
 異性人の発見や接近に気づいたとき人類としては軍事関連を含んだ危機管理を行わざるを得ないでしょう。このセッションではコンタクトシミュレーションでなかなか検討されない(ご法度となっている?)危機管理について、どういった状況で必要となるか、また、軍事関連項目それぞれの有効性などについて考えます。

担当(林、坂野)

メッセージ作成シミュレーション(作成・解読)
 これまでのFCS企画ではメッセージを満足なものにする時間が十分に確保できないためスタッフが補足説明をしてプレコンタクトが円滑に行われるようにしてきました。この企画では作成したドット絵のみでどこまで意図が伝えられるかどうかを検証します。
 作成編では、異星人からのドット絵メッセージの作成を行います。異星人設定等はスタッフ側で用意しますがメッセージの内容は参加者により当日に決定します。
 解読編では、地球人側として異星人からのメッセージの解読に挑みますが、情報はドット絵と受信状況のみです。はたして異星人側の意図はどこまで伝わるでしょうか。

担当(原田、竹林(幹))

イルトコランの宇宙服を考える
 道具は使用する生物の形状、動作などによりさまざまに変化するでしょう。今回は究極の道具である、宇宙服が地球人以外ではどのような形状になるか考えてみます。対象はCONTACT Japan 1で構築した異星人、イルトコランです。またこの宇宙服をきて行なう作業なども考察します。イルトコランの設定は当サイトで公開しています。

担当(竹林)

無人探査機の設計
 異星人の存在が確認された。相手の世界のより詳しい情報を得るために有人、無人で探査機を送り出す可能性があります。
 このとき探査機(宇宙船は除く)の設計、どのような機材やセンサーを搭載するか、またどのような情報を収集すれば一番効率的に相手の星のことがわかるのか。などあまり目を向けられなかったプローブ (無人探査機)の意義について再認識してみませんか。

担当(鈴木、阪本(礼))

ファーストコンタクトの社会への影響を考える
 もしも異星人の存在が確認されたら私たちの社会にどのような影響があるでしょう。異星人が存在しようが、明日も生活の糧を得るために働かなければならない生活は変らないかもしれません。しかし政治や経済、その他の面で短期的にも長期的にも大小さまざまな影響を与えることは間違いありません。異星人の存在が確認されたいろいろなパターンでどういった影響があるのかを考えます。

担当(阪本、坂野)

10光年先を見るために
 近隣の恒星系(およそ10〜30光年程度)を観測するのに必要な機材について考えます。現在の観測機器の性能を基準とし、観測したい内容と観測する波長を洗い出し、最終的にはFCSの基準を作ることを目的としています。また輪講に近い形式で、現状と近い将来の計画も紹介していきます。

担当(山田、島田)

文明抜きで宇宙に進出する生物を考える
 生命が宇宙に進出するためには、必ずしも文明が必要なのでしょうか。最初から宇宙空間で発生したような生命ならばともかく、惑星などの環境で生まれた生物が宇宙空間にまで広がる可能性はあるのか。知性のあるなしに関らず、環境による必然や偶然、はたまた根性や気合で宇宙に生活の場を広げるような生物を考察していきます。

担当(落合、小鯛)

直接接触の段取り
 異星人が太陽系近傍に現れたとき、または逆に人類が訪れた惑星系に知的種族がいた時、実際にどんな手順で接触すればいいのでしょうか。まず何を考えなくてはならないのでしょうか。検疫? 防衛? どの段階で相手をどこまで近づけていいのでしょう。直接会うまでに最低限合意しておかなければならない項目とは? プレコンタクトの原則的な手順は天文学者によって考えられていますが、直接接触の標準手順はまだ手つかずです。皆さんで議論しましょう。

担当(伊藤、小鯛)

FCSに必要な異星人の設定項目
 一つの世界を創造するのは無限に近い作業です。FCSに必要と思われる項目を取捨選択しておかないと、時間が足りなくなりますし、いざコンタクトの時に必要な情報が決まっていなかったりします。そこで、限られた時間の中で効率よく設定できるように、異世界構築に必要な設定項目を、FCSを行うことを前提に検討します。設定項目、優先順位、時間配分など、誰でも使える「チャート式異世界構築」マニュアルを作りましょう。

担当(中矢、前野、坂野)

アレシボメッセージを解読しよう

 この企画は最少開催人数に達しないため中止します。

 1974年アレシボ電波望遠鏡から発信されたアレシボメッセージ。このメッセージは知的生物であれば解読できると期待されています。しかし、誤読の可能性はないのでしょうか。数字や人間のDNAなど送信された情報が正確に伝わるか、もし誤読されるとしたらどの部分がどのように解釈されるかを考察してみましょう。
 事前にアレシボメッセージを他の人に見てもらう機会があれば、どう解釈されるか調査しておくとおもしろいかもしれません。

担当(鈴木、阪本(礼))

異星人設定の再検討
 FCSで異星人構築を経験された方、自分たちの構築した異星人の設定に満足していますか。論理的におかしいところが後から見つかったりしませんか。この企画では CONTACT Japan 1で構築した異星人「イルトコラン」の設定について、その生物学的実現性や、文化的特徴を再検討します。そこから、地球とまったく異なる生物、文化を構築する方法についてもいっしょに考えてみましょう。イルトコランの設定は当サイトで公開しています。

担当(島田、落合)

教育用FCSを考える
 “若者の理系離れが問題となっている今日、広範囲の科学的視点を持ち、知識の統合を得られる「ファースト・コンタクト・シミュレーション」を教育カリキュラムに導入し、科学への興味を取り戻す”を売り文句に教育現場へFCSを売り込みたい。この企画では教育現場へのFCS浸透を目的とした「FCSパッケージ」を考えたいと思います。欧米での取り組みや日本で行われた事例を検討、総合学習としてのFCSの可能性を議論し、科学教育に有効な「FCSパッケージ」を一緒に作りましょう。

担当(大井、前野、山田)

恒星間貿易
 発見、ファーストコンタクト、そしてある程度の意思の疎通も済んだ。その後の異星人との付き合いはどうなるでしょう。情報のやりとり、できれば交易もしたい。異星人との出会いが人類の利益になって欲しい。しかし直接の接触にはコストがかかりすぎる、そんななかでどういった交流をすすめるのがもっとも望ましいのか考えてみましょう。

担当(阪本)

金子・野田対談
 サイエンスライター金子隆一氏と、おなじみ野田令子博士に「進化の可能性」をメインテーマに対談していただきます。どのような話になるか、はたまたどこへ脱線してゆくか、お楽しみに。

担当(伊藤)

SFAV鑑賞会
 SFファンとして、またAV評論家として有名な門倉純一さんが所有する映像素材から、宇宙・ロケット・生物などのドキュメンタリー、SF映画、SF関連のお笑い素材など、普通では見られないものをピックアップして、上映会を行います。NHKで紹介された CONTACT Japan の活動の模様も上映したいけど、、NHKの番組を上映するのをおおっぴらにすると、版権問題になるかも。

担当(大迫、安達)

異星人で儲ける10の方法
 もし、今宇宙からの有意信号を受信したとしたら…それはビジネスチャンスでしょうか。実際にファーストコンタクトが行われた場合…どうやれば、それでお金を儲けられるでしょうか。 異星人が存在するとして、地球上でどういった商売が成り立つかについて、自由に考えます。

担当(竹林)

ワースト・コンタクト・シミュレーション
 CONTACTの活動を行っている時に、いくら押さえつけても湧き出てくる「イチビった考え」。真面目な考察の合間の息抜き・ガス抜きに、理性的なすべての制約から開放されて、楽しむためのファーストコンタクトシミュレーションを行います。ていうか、シミュレーションじゃなくなるかもしれません。恥ずかしくて人様には話せないような結果が出れば成功です。

担当(落合、鈴木)

異世界構築(オプション)
 異星人構築で構築した異世界(異星人)に関して、より細かく構築を行ないます。 ただし異世界構築で行なった設定に関して矛盾ないように設定を行う必要があります。また、翌日のFCSの異世界設定には含まれない可能性がありますのでご承知ください。

担当(竹林(幹))



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