異星人を初めて観測した時から、対外的、内向きに関わらず危機管理が必要となることが予想されます。分科会「コンタクトにおける危機管理」ではその危機管理について論じます。この分科会では異星人の宇宙船を観測した一番最初の観測状況と、われわれ分科会参加者の立場について、以下の様にあらかじめ設定しています。この設定をもとに議論を進めていきましょう。
異星人、宇宙船に関する情報
宇宙望遠鏡により、太陽系に接近中の物体が偶然発見された。
現時点では、以下の情報が得られている。観測精度の限界により、測定値には誤差が含まれる。
- 距離は0.5光年以上、1光年以下
- 太陽系にむかって光速の約5%で接近中。
- 直径1キロ以上、10キロ以内の大きさで、球形に近いと思われる。
- 噴射炎は観測されない。
- 強い273K程度の赤外線を放射している。
- 地上施設でその物体の方向からと思われるニュートリノが観測された。
- 電波は送信されていない。
参加者の立場
セッション参加者の立場は以下のとおりとする。
- 未知の宇宙船が発見されたことを受け、国際的な対策委員会が組織された。
- 分科会参加者は、その組織の危機管理部会として上位の組織に提言する。
- 諮問委員会のため実施・決定権はない。
検討内容
以下の点について考察する。
- 図上演習を行い、予想される反応のなかで特徴的、影響が大きい出来事を推測する。
- 推測した出来事、状況の中でどういう反応をとれば良いかを検討する。