CONTACT Japan

恒星間宇宙船を作る

 この分科会では以下の状況を元に恒星間宇宙船の設計と、設計した宇宙船にまつわる議論を行います。
 分科会参加者は、会社が宇宙船を建造する世界的プロジェクト全体を受注して設計・製造する企業に決まったものとして、宇宙船の基本的な機能・構成について設計することから始めます。

状況説明:

 ハッブル宇宙望遠鏡の成果から、国際協力プロジェクトとして多数の宇宙望遠鏡が打ち上げられた。日本やアメリカ、ロシア、EC,中国などが担当し、それぞれが一基ずつ打ち上げた。
これらの宇宙望遠鏡は集団で一つの天体を観測し、観測精度を向上させることも可能であった。 そうした中で太陽系よりおよそ10光年離れた恒星系に地球型惑星が発見される。長期的な観測により、その惑星には海が存在する、つまり水が液体で存在出来る大気と温度が維持されていることが明らかになった。さらに大気中に酸素やメタンが存在し、窒素も多く台風のような気象現象も起きていることがわかってきたなど、生命が存在する可能性を示すデータも集まっている。
ただ宇宙望遠鏡では海陸は識別するぐらいが限界で、都市の有無などは識別出来なかった。
 この惑星からの電磁波を分析した結果、明らかに人工的と思われるような電波は観測されなかった。これが文明の存在を否定する物ではなかったが、惑星規模の技術文明がこの惑星に存在している可能性は低いようであった。
 また、明らかに人工的と思われる電磁波は観測されていなかったが、再現性に乏しい説明不能な電磁波は観測されており、可能性がまったく否定されたわけでもなかった。その不規則なデータの幾つかは、惑星そのものではなく、その近くのどこかから送信されているようにも思われた。
 このため関係各国は独自にこの問題の専門機関を設け、有人恒星間宇宙船建造に関する調査を行うこととなった。恒星間宇宙船に求められる技術的、経済的問題からして、近未来に送れるのは一隻だけであり、これで何らかの成果をあげるためにはロボットなどでは手に余るため人間を送り込まなければならなかった。
計画の中心は人間を送り込み、そこからの情報を太陽系に送ることであった。乗員の帰還に関しては、可能であるのが望ましいが二義的な物とされ絶対条件ではない。帰還せずに現地で死ぬまで観測を続けるような人材の確保は、この専門機関には可能であるものとする。

重要条件:

その他資料:



CONTACT Japan Top Page

企画内容