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あるアネカワンの生涯を考える

住んでいる星

 82エリダニ星系(恒星:ラヒ)の第二惑星であり、木星の1.9倍の質量を持つ巨大惑星(主星:イカロミ)の衛星(ナユリン)に住む。ナユリンから見て、イカロミは最大で月の14倍の視直径、633倍の光度。つねにイカロミに同じ面を向けており、大きな潮汐力を受けている。(イカロミ側と反対側では海面に640mの差がある。しかも秤動により、その海面の隆起が移動する)

アネカワンについて

生物学的特徴
 平均身長 1.4m、体重 50〜60kg、二足歩行でタヌキに似た外観。皮膚は象牙色で、顔や体の全面以外は体毛におおわれている。雑食性で消化器などは人類とほぼ同じ構造(もちろん細部は異なるが)
 ウナドワ(子供草)という植物の花の香りにより動物は繁殖する。単性で両性具有であり、性交によりどちらか(あるいは両者)が妊娠する。
 生まれて半年で歩きだし、15歳で成人、寿命は60〜80歳。
社会的特徴
 男女の役割の区別が無い(両性具有だから)。
 群居せず、「国」といったものへの忠誠心を持たない。(集団で住み、フェロモンが集中することにより生殖行動が異常になる) 全てが小さい村単位での活動であり、絶対的な権力者を持たない(ために文明の発達は緩やかであった)。村どうしの連絡は飛脚(若者が義務として行う)によって取られていた。(最近はネットワークによる情報交換)
法律
 法律は共同体に影響がある事例のみが対象であり、個人的な問題は個人で解決するのが一般的。非営利組織・互助団体が重要な役割をになっている。
 地球人が蛮勇を賞賛するのと対照的に、アネカワンは高度な詐欺を賞賛する。このため、法律の条文の裏をかくことが多い。一方で、争議を解決する仲裁人は尊敬を集めている。
結婚
 かならずしも二人とは限らないが、7人以上になることも滅多にない。
 多人数の結婚は、誰かが経済活動を行わずに子供の面倒を見ることができるというメリットがある。
宗教
 もっとも重要な宗教はウフェワカ教である。この宗教は、物質を扱ったときに、どのような反応をするかを「神の意志」とし、このような「神の意志」をまとめ、広めることを教義とした。これにより数学・物理学・天文学などの学問を発達させ、共通言語の体系化も行った。組織が広まるにつれ金融や貿易も発達させた。
 近年は科学技術の発達はウフェワカ教よりも営利団体が担っている。

アネカワンの職業

宗教家(ウフェワカ教団)
   集団婚によりメンバーの誰かが教義をいじったり、言語を体系化したり、自然法則を見つけたりする。
  金融や遠距離貿易にも携わっている。
仲裁人
  多くの争議が仲裁人の助けを借りて解決される。プロの仲裁人は知識や公正さ、賢さを尊敬されている。
飛脚
  若者がある一定の年限、ボランティアで行う村どうしの連絡係。独自の若者文化を形成している。
放浪技術者
  地球の水牛のような、ウノリサビロに牽かせた住居兼用荷馬車で旅をし、金属や皮革の加工、修繕、小物の販売を行う。近年では自動車により同様の商売が復活している。
巡回教師
  専門知識を持ち、村から村をまわって特定教科を教える教師。
会社・共同組合員
  最近はウフェワカ教に代わり、科学技術の発展を担っている。宇宙飛行も営利団体の競争の結果、達成された。
専業主婦(夫)
  数人からなる結婚では、外で利益を得る人(複数)と家で子供の面倒を見る人に別れる。子供の面倒を見る役割のメンバーはすべての子供の面倒をまとめて見る。

 

その他資料

 



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