航空宇宙軍史略年表

Version2.4(1997. 3/21)
作成:田中[暗号兵]正人
編集:阪本[初代]雅哉

凡例

1990年代(20世紀末)
   ダイダロス計画(フライバイ探査機7機による近在恒星探査)開始。
2023年頃(おそらく2010年代末から2020年頃の間)
   このころまでに、ガニメデに最初の基地が成立。(後のNASAキャンプ)
2030〜2037年頃(?)
   ダイダロスからのフライ・バイ観測データが太陽系に届きはじめる。
2040年
   イカロス計画(核パルス推進探査機による恒星系探査、地球まで周航)開始。
 ダイダロス計画、ほぼ終了。
2047年頃(?)
   超空間シャフトの存在を予言する論文が某科学雑誌に掲載される。
2051年
   K・R-6における破壊工作事件。同事件の軍法会議。
 オデュセウスシリーズ(恒星間ラムジェットによる恒星系探査、地球まで周航)開始。ただしオデュセウス -0 だけは超光速シャフト観測が目的。
2056年
   キム、K・R-6を訪れる。
2057年
   イカロス-IIIの無人探索機からの最初の報告が太陽系に入る。
2050年代後半頃
   かねてから予言されていた超空間シャフトの存在を裏付ける事実が判明する。
2064年
   オディセウス-0 超光速シャフト発見。
 マヤ・シマザキを除き全乗組員死亡。地球との消息を絶つ。
2070年
   ジョー・シマザキ、航空宇宙軍内宇宙艦隊に入隊。
 プロクシマにオディセウス分遣隊到着。第一惑星の衛星のひとつに観測基地を建設。
2075年
 おそらく5月  オデュセウス-0 の変事地球に伝わる。
   シビル-11、センチュリー・ステーションを出港。
2076年
   シビル-11、シャフトに遭遇。遭難(破壊される)する。
2080年代初頭
   天王星系の開発計画着手される。
 この時期から惑星開発局の持っていた権限や機能が、航空宇宙軍に移行していく。
2080年
   ユウ、地球へ留学のため渡航。
2082年
   地球-月連合(外惑星開発局)と外惑星諸国との間で、ヴァルハラ条約締結。
 ユウ、緒方航空宇宙軍中尉と結婚。
 半年後  緒方中尉、乗艦のエンジン暴走事故で重傷。
 サイボーグとなる。(→80年代の半ばには、エリヌスへ)
2087年
   ユウ(緒方優)、ガニメデに帰国。
2080年代の末
   惑星開発局、エリヌスの開発計画の一時凍結を決定。同時に外惑星探索も一時中断される。
2090年代初頭
   統合作戦会議=外惑星連合発足。
 航空宇宙軍、外惑星連合を仮想敵とした内宇宙艦隊の再編に乗り出す。
2095年
   オデュセウス探検隊第一陣、太陽系に帰還。
2098年
 6月中  「外惑星連合軍」統合作戦会議開催される。
 7月2日  アリオト・ベースにて、カリスト防衛幕僚会議が開催される。
   3日  カリスト防衛軍陸戦隊新設される。
  16日頃  航空宇宙軍、ガリレオ衛星諸国およびタイタンに査察を通告。
 カリスト国防会議にて、スヴィエク国家主席、地球-月連合への重水素輸出削減措置を決断。
  21日頃  カリスト共和国政府、地球圏への重水素輸出の30%削減を実行。
 フリーゲート艦、アナンケの航空宇宙軍基地へ入港。
  21日頃  カリスト共和国国防会議にて外惑星系の地球圏への重水素全面禁輸措置を決断。
 9月以降  先行・後方トロヤ群、外惑星連合への加盟を打診。外惑星諸国、相次いで両トロヤ群と二国間条約を締結。
2099年
 1月  カリスト協和国国防会議、地球-月連合との交渉の1週間後の打切りと、木星圏内での限定的な軍事作戦行動を事実上決定。
 1週間後  地球-月連合、外惑星諸国に予備会談の無期限開催延期と再度の査察を通告。
 その直後  タイタン防衛軍による土星系レア占領作戦発動。
 エリクセン准将、再度クーデターを決行するも鎮圧される。クーデターによりダグラス将軍射殺される。エリクセン准将は自殺。ミッチナー将軍、防衛軍幕僚会議議長に就任。
 カリスト防衛軍によるアナンケ占領作戦。
 6月21日  第1次外惑星動乱勃発

 外惑星連合の宣戦布告の搬送波が地球宙域を通過すると同時に、戦闘信号を発信した仮想巡洋艦が各地の航空宇宙軍(月・セントジョージ市、コロンビア・ステーション、ワルハラ・ステーション他)と交戦状態に入る。

 その直後  航空宇宙軍主力艦隊、両トロヤ群へ到達。
 先行、後方トロヤ群、航空宇宙軍に降服。
 9月中旬  タイタン連邦政府でクーデター。新政府樹立。
 1週間後  航空宇宙軍艦隊、土星軌道周辺まで進出。
 タイタン、航空宇宙軍に降服。
 12月末  船団9-11-TL、ヒルダ群にて外惑星連合軍仮想巡洋艦隊およびサラマンダーに遭遇、交戦。
2100年
 1月10日頃  サラマンダー、ジュノーへ入港。その後、黄道面を垂直に北極方向へ外宇宙へ飛び去る。
 4月7日  仮想巡洋艦バシリスク、シリウス方向の外宇宙へと飛び去り船籍を抹消される。
 7月上旬  木星系アナンケ宙域で、航空宇宙軍-外惑星連合軍の最後の組織的戦闘が戦われる。
 カリストで政変。(事実上のクーデター)
 両軍停戦に合意。
 7月13日  第1次外惑星動乱終結
 10月  元ガニメデ宇宙軍掃海艇CCR-42ヒマリアへ。ヒマリアから「作業体K」を回収。
2101年
   外宇宙探査計画の凍結解除。
2107年
   タナトス戦闘団の生残りメンバー。作業中の事故で全滅。
2111年
   SG発見。
2112年
   観測船ユリシーズ(オディセウス級を改装したもの)SG探査に出発。
2113年または2114年(ユリシーズ出発から6000時間後)
   ユリシーズから作業体Kとプローブ発進。SGと接触。
2114年
   ユリシーズ帰還。
2122年
   このころオルフェウス級観測艦が次々と消息を絶つ。
2123年
 7月  天王星第6衛星エリヌスでSPA主導のクーデターが発生。航空宇宙軍が鎮圧、エリヌスを掌握する。
 エリヌス外惑星恒常基地計画開始。
 ロックウッド、サイボーグ手術を受け、ユリシーズ2世の艦長となる。
 ユリシーズ2世、オルフェウス級の救難のために発進。
2124年
   ユリシーズ2世、空間流に引込まれ、消息を絶つ。
2130年
   プロクシマに最初の移民団到着。ジェローム・ダツ、航宙士として参加。
2141年
   航空宇宙軍陸戦隊参謀本部発足。(陸戦隊の統合組織化)
2142年
   トランパー・キリノ、彗星軌道に乗ったジョーイと接触し遭難。
2142年または2143年
   トランパー・オロイ、マリア-21と接触。
2142〜56年までのいつか、
   第2次外惑星動乱勃発。
 同時期、外宇宙探査新規計画の凍結。

 戦闘員ヴォルテはこの頃か。(ちなみにヴォルテは航空宇宙軍第2生物学戦研究所で作られたサイボーグ)

2156年
   最初のコロニー型宇宙船発進。
2224年
   輸送船団74号事件。
2230年
   SPA、プロクシマ宙域でヴァルキリーを使い、輸送船団を襲撃。
2250年
   旧外惑星連合軍仮想巡洋艦バシリスク、シリウス宙域で発見される。
2276年
   限定された超光速航行の確立。
2287年
   ユリシーズ2世の帰還。
 ロックウッド准将、在エリヌスの戦術研究所分遣隊に赴任。
2289年
   探査隊から遺跡発見の報。
 半年後  汎銀河文明、電波観測で確認。SG情報とのずれも確認。
2290年から2292年頃
   汎銀河文明と接触のため、第1艦隊(旗艦グルームブリッジ)発進。
2352年
   第1艦隊最初の汎銀河文明との遭遇。
 惑星バラディアに到着、プローブによる探査を実行。
2353年
   ロックウッド、分遣隊を率いて近傍宙域へ探査航宙。
2374年頃
   ロックウッド艦隊、小宮山艦隊への復帰命令受信。
2374年から2358年までのいつか
   小宮山艦隊、ジョドルガン-スワジットサル間の紛争への介入を宣言。
2358年
   小宮山艦隊撃破され消滅。
2385年
   ラランド2(ロックウッド艦隊旗艦)撃破される。これによりロックウッド艦隊消滅。
2380年〜2580年代
   汎銀河世界の叛乱。
 おそらくこの頃、137機動旅団の惑星ジャヌーでの作戦。
2580年代
   航空宇宙軍=汎銀河連合の戦争、艦隊戦へ移行。
2676年
   ロックウッド少将、300年ぶりに予備役から解凍される。中将に昇進。
2677年
   第1機動艦隊出撃。
2681年
   第2機動艦隊出撃。
2691年
   第1、2機動艦隊、汎銀河連合艦隊と交戦。
 航空宇宙軍主力艦隊壊滅
その後
   航空宇宙軍、残存艦隊を動員して反撃にうつる。
その後数10年
   大消耗戦の時代。
その後
   汎銀河軍、太陽系に侵攻。地球周回軌道上での最後の戦闘で航空宇宙軍は決定的敗北をこうむる。
 汎銀河軍の勝利宣言
 地球人の地球外強制移住始まる。
その後100年
   地球、無人の惑星になる。
地球が無人の惑星になる前後
   ハヌマン、宇宙船を乗っ取り逃走。その後2万年をかけて地球への帰還をはたそうとする。
およそ5万年後
   CB-8 と呼ばれるようになった地球で、汎銀河資源開発公社の緑化プロジェクト始まる。

 この年表は、「こうしゅうえいせい」「甲州画報」に田中[暗号兵]正人氏が掲載された『航空宇宙軍史年表』を、ここに掲載するための再編集しなおしたものです。
 作成の労は、田中氏と協力された人外協有志の方によります。
 また、今回の年表における引用ミスや編集ミス、事実誤認は編集者によるものです。




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