ジャカルタからの手紙3

川崎[漁師]博之

 さて、調子にのって?ジャカルタ・リポートマル秘第3弾。
 題して「異次元制覇も近いぞ人外協?!」
 えー前回報告しましたように世界制覇を目指して例の人外協Tシャツをくばってまわってるわけですが、前回のイタリア人オランダ人に続きまして、私の上司であるニュージーランド人、秘書のインドネシア人そして我々の海容汚染調査プロジェクトのトレーニング・コースに技術指導にたまたま来ていたアメリカ人、これら新たに3名人外協Tシャツを手渡すこと?に成功しました。
 配布にあたっては前回のように冷汗もんの問答を繰り返したわけですが、まあ何とか誤魔化しました("Oh, beautiful!"という賞賛の声がありましたが、<いやそういわれると…>ちゅ場違いな感じで、笑ってまたまた誤魔化すしかありません)
 で、 このうちのアメリカ人なんですが ドクター・キャナナンという Bermuda Biological Station for Research に勤務する科学者なんですが、研究所の名の通り、あの<バーミューダー>にお住い!?なんですよ、これが <バーミューダー>といえば、やはりあの<バーミューダー>を思うわけでして、私は素直に聞いたわけです「えーあーやっぱり バーミューダ トライアングルちゅうエリアはそんざいするんでっか? 何やわけのわからんこといっぱいあるんでしゃろーなあー」(註:前回同様ブロークンな英語の会話は関西弁で表記)。ドクターいわく 「フム、確かに我々にとって興味深い現象が見られることもあるが、例えばゴーストとかオカルト的なものを信用するわけにはいかない。少なくとも私にとってはね。」
 バーミューダ海域の海野状況とかも聞きましたが 透明度やら塩分濃度やら海流の状況等、はたまたリサーチに出かけていた最中乗っていた船が突然何メータと持ち上げられたという話(どうやら海底火山が爆発したために起った海面隆起やろうちゅうことです)など、まあ講義聞かされたようなもんでした。
 しかし、これを話すわけにはいかなかったのですが、もしドクターがバーミューダ海域で何かの調査中、突然異次元の世界に入り込んでしまったら。ほんでその時、ひょっとして人外協Tシャツを着ていたら…。異次元に誰が住んでいるのか知りませんが日本語読めたら…。
 異次元制覇も近いぞ人外協!!。
 こんなアホなことUNESCOのコンサルタントのドクターに言えまっかいな!

敬具



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