身替り音頭・第52回

第三勢力:天羽[137機動旅団長]ガジラ

 こんばんわ。天羽ガジラです。
 この名前使うの何年振りでしょうか。多分もう本気で5年とかそんなんです。
 なんか、溝やんの原稿の代わりを書けとか言われたんで、書きます。
 もうアレです。つまらないんで読み飛ばしていただいて結構です。ああでもやっぱり読み飛ばされると悲しいかな。
 いやでも読まれるのも恥ずかしいですね。どうでもいいんですけどこの文章打つの二回目ですよ、PCが落ちたんで。
 えーとそれで、なんでしたっけ。身替り音頭?
 なんですかそれは。
 そんな古そうな本をおもむろに手渡さないでください。
 歌舞伎手帖?
 なんですかそれは。二回目。
 ちょっと調べてみました。
 身替り音頭=大塔宮(太平記)曦鎧(おおとうのみやあさひのよろい)。
 意味がわからないです。
 インターネットで調べました。Googleは賢い。3件もヒットしましたよ。
 しかしふたつはそれについての本の紹介で、ひとつは人外協のページでした。駄目です。
 だからといってやっぱりここまで出されて身替り音頭と関係ないタイトルもどうかと思うので身替り音頭です。
 身替りで書いてるから身替り音頭とかそんなくだらないことしたらそれもどうかと思います。
 どうしましょう。とりあえず何も考えずに文章でも書きましょうか。原稿用紙8枚だと20文字改行にして行が160行ですか。多いようで少ないようで多いですね。
 さて、身替り音頭ですが、これ他のだったらもうちょっとマシだったかもしれないのに、音頭って言うのがダメですね。何で音頭なんでしょうか。そもそも音頭という言葉をボクはあまり聞かないわけです。
 ここに丁度最近流行っている新明解国語辞典があります。ちょっと調べてみます。
 おんど【音頭】@多人数で歌うときなど、まず(ひとりで)歌って、みんなの調子を取ること。〔広義では、人の先に立って何かをすることを指す〕「―を取る/―取りB〔=リーダーの意にも用いられる〕」A多くの人が歌やはやしにつれて踊ること。また、その曲(踊り)。「花笠―」
 みがわり【身代(わ)り】本来当人がなすべきことを、他の人がその人に代わってすること。また、その代わりの人。「首謀者の―になる/―候補」[表記]「身替り」とも書く。
 ……何もわかりませんね。身替り音頭って言う歌舞伎の音頭はどうも後者のようですが。
 困りますね、こういうのって。そもそも身替りって言うのはあまり良い意味じゃないですから、なんか楽しくない話ばかり出てきます。だいたい音頭も困る。そりゃ音頭だけなら何とかなりますけど、これはオブジェクト指向ですよ。身替りまで来たところでかなり選択枝が絞られてるわけですよ。
 そんな中に音頭があるわけがないですよね?
 そうは思わない。書くといったんだから書け。容赦ないですね。そもそもボクはそんなに屁理屈が上手くないんですよ。
 そうですねー・・・あー、最近はやってないんですが昔SOLDOUTというCGIのゲームをたくさんやってた時期がありました。その頃はもうそればかりやってて、現実の時間経過すると時間が貯まって行く店舗経営シュミレーションゲームなんですよ。
 やった人がいるかどうかはしらないですけど、そのゲームには当然売り物があって、原材料からいろいろなものを作り出して売るパターンと、他店や市場で買い取ったものを売るパターンがだいたい選べます。
 最初は市場でかったものを売るのが一番効率がいいんですが、資金がたまってくると適当なところで製造販売に切り替えたほうがお金がたまります。
 原材料は例えば回りの店で買ったり山に行って取って来たりしないといけないわけなんですが。
 それでこのゲームには毎日決算みたいなのがあって、その時刻に資金が0になると店が閉店してしまいます。
 もうそれで何回もつぶしましたよ、店。僕向いてないんですかね店の経営。まあいいや、自営業とか絶対無理なのはわかってるし。ああでも普通の会社で働くのも無理です。
 すいません話がそれました、というか無理やり話をそらして行数を稼ごうなんていう噂が流れていますがそんなことはありません。そんなバカな。ハハハ。
 ごめんなさいその通りです。
 それで、山に行って原材料を取ってきたらすぐ作れるのかというと修行キットというのがありまして、これで条件を満たして技能を修得しないと物は作れないわけです。
 例えば武器類を作ろうと思えば鍛冶屋の魂なんていう技能が必要です。この技能も一応アイテムとして倉庫に並んでるんですが、こういったアイテムがないと製造に回ることはできません。
 ボクは主にある程度在庫の最大量が多くて、そんなに高くない商品を他店よりも安く売って数で儲けてたんですが(当然インターネットなので、鉄の剣に5600万円とか言う値段をつける人がいたりもします。でも大抵は一本も売れません。)時間がやはりなくなるわけです。例えば熟練度というパラメーターがあって、これが高いほど早く終わるんですが、一作業につき30分〜1時間ぐらいの時間が必要なわけで、しかも一作業では鉄の剣26本とかしか作れません。文明レベル低いです。
 それでまあ、夏休み中の話なんですが、中学二年だったのでものすごく暇だったんですね。
 まあそれで、ボクは夜中にそのゲームをしていたんです。それで、お金は丁度400万ほどあって、店も創業から100日近く順位もだいぶ高かったんでこの店は潰せないという状況だったわけです。
 その日もまあ調子よく商売をしていたんですが、操作していると主力商品を間違えて捨ててしまいました。
 2000個です。
 2000個で、1個1200円です。つまり、240万円の損です。
 これはつまり、その晩寝た後にまったく儲けが出ないのと同じみたいなことで、それがさらにどういうことかというと、決算が朝の6時にやってきて、店が潰れるということです。
 それで、急いで何かを売ろうと思ったら持ち時間が0時間0分。夜の0時でした。
 もうありえないと思いましたよ。泣き叫ぼうかと思いましたよ。やめておきましたが。
 とにかくその店を潰してはいけないわけです。それで、街の情報を見て、非常に売れている商品をチェックして、その商品を作るために5時間、朝まで粘ることにしました。
 それで、いくら待っても時間はたまらず、そして限界まで得をするように商品を完売して、決算時刻の20分前。
 ようやく、ここで商品が作れるようになりました。結局この店は5週間後に潰れるというか飽きてやめたんですが、もうこのときは必死でしたよ。どれぐらい必死かというと、明日の食がかかっているというぐらいに必死でしたね。
 もう読んで字のごとく必ず死にます。
 まあしかし、何とか店が潰れるのは回避して、朝日が昇ってくる中よかったよかったとぐうぐう寝ていたわけです。いやあ本当によかった。
 えー、何の話でしたっけ。
 ああ、身替り音頭ですっけ?
 そうそう。以上、身替り音頭でした。
 ……どこが、身替り音頭なのかって?
 明け方に売りさばいた商品、鎧なんで、”あさひのよろい”ってことで。

 苦しいぃぃぃぃぃぃっぃぃぃぃぃっ!



back index next