忠信・第50回

第三勢力:竹林[Nina]孝浩

 節分も過ぎてすでに暦の上では春という今日この頃、ついに私も厄年となってしまいました。昔は自分が厄年を迎えるどころか30、40代になるというのも想像がつかなかったのですが、月日の経つのは早いものです。
 今の会社は、全員経営者で従業員は0という適当な会社なんで、労働基準法とかはまったく気にしていないためこの前健康診断をやったのは数年前という状態でした。そういうわけで、この前、久々に人間ドック半日コースというものを受けにいってきました。
 人間ドックの場合受ける前に、問診表に色々記入しなければならないわけですが、この段階からかなりのダメージを受けました。

あなたは普段どれぐらい運動を行っていますか?

 はい、ほとんど運動してません。と言うものの最近は結構ダイビングはやっているので、月1回ぐらいと書けるかなと思って解答欄を見ると、記入欄は

週  回

となっています。
 週ですか…、月じゃないんですか?何なら年を基準にしてもらっても支障ないんですが…。それともこの欄は整数ではなく小数で書いてもいいのでしょうか?あるいは週1回以下は運動していないのと同じ扱いですか?まぁ、それでも0よりはましかと0.2と記入する。
 現在の身長や体重も記入するのは結構つらいものがある。もちろん身長を記入することには何の問題もないが、体重を記入すると、どうしても自分のデブさを思い起こさせるのである。数値を記入しながら、最近太っているよな、ちょっとやばいよなと思いつつ、次の項目へ移ると、

あなたが最も太っていたときの体重はいくつですか?
またそれはいつ頃ですか?

 …はい、私の体重は基本的に単調増加で推移しています。減少したことはありません。年をとる毎になぜかジーパンのウェストがきつくなっています。なぜか最近お腹の肉が簡単につまめるようになっています。一番太っていた時期は現在です。おそらく問診表を提出(これは検診の2週間前)した後も微小に増加をしていくような気もします。そうです、最近じわじわとデブになっています。大きなお世話ですほっといて下さい。
 まぁ他にも色々ありましたが、適当に書いて提出。検査当日を迎えることとなりました。しかし、検査前日の夜9時以降は何も食べちゃいけないという制限はなんとかならないもんでしょうか?しかも当日の朝は飲み物も控えろというのは結構つらいもんです。空腹を我慢しつつ、いつもよりかなり早い時間(単に普段がかなりゆっくりしているだけという話もある)に家を出て人間ドックに向かいます。
 受付を終えて着替えるとしばらく待たされてから採血。ところで、皆さんは採血時ってどこを見てますか?世の中には自分の体に注射針が刺さってそこから血が抜き取られていく様子を直視できる人もいるようですが、私はダメです。特に自分の体に針が刺さる様子ってとても痛そうで見ていられません。だから採血に限らず注射するときは常に横を向いて見ないようにしているんですが、今回は横を向いたら隣の人が採血する様子が丸見えで、なんか見ているだけでかなり痛さを感じてしまいました。体に針が刺さっている状態を見るだけでも痛そうなのに、注射器内に血がたまっていく状況ってのはさらに痛いです。
 採血の後は下のフロアに移って各種検査を受けることになります。私が受けた所は、中央が待合室になっておりその周囲を囲むように各種検査室が配置され、それぞれの部屋で検査を受けては中央に戻って待機、また別の部屋に呼ばれるの繰り返しとなります。そのため、ボーっとしているには長すぎるが、ちょっと置いてある雑誌を読み出すと1ページも読み進めないぐらいという非常に中途半端な時間の待機が繰り返されます。長時間待たされるのも苦痛ですが、中途半端な時間を繰り返しまたされるというのも、また嫌なもんです。
 人間ドックというと大抵嫌われるバリウム飲んでのレントゲンですが、今回受けた所では味を「イチゴ・パイン・サイダー・梅酒」の4つから選択できました。メニューは壁にかかっていたのですが、下をめくると別の組み合わせが出てきたので、どうもこの味は日替わりのようです。私はパインを選びましたが、一緒に受けた人はサイダーを選んで後悔したそうです。バリウム飲む前の胃を膨らます薬自体がサイダーみたいなものなのに、その上サイダー味のバリウムを飲むと、ひたすら禁止されているゲップがしたくなるだけで、ゲップを抑えるのがかなり苦痛だったとのことです。
 ところでバリウムの検査のとき、壁にモニターが置いてあって現在の体内の様子が見れるようになっていたんですが、この置いてある位置が体の真横なので、体の向きを変える一瞬しかモニターを覗けないんです。あのモニターはやっぱり技師の人向けなんでしょうか?それだったらお客から見えない位置につけてくれれば諦めもつくのに、ほんの少しだけ見える状態ってのはストレスが溜まるだけです。お客向けだったらあのグルグル回るベットの上下に液晶モニターでもつけて、どんな体勢になっても見えるようにしてくれればいいと思うんですが、どんなもんでしょうか?
 ま、他にもいろいろ一通り検査を受け、昼過ぎとなるとバリウム以外の検査結果がすでに出ていて医師と栄養士それぞれの面談となります。前回の検査で通風の一歩手前だった尿酸値は落ち着いていましたが、他の数値が若干悪く、懇切丁寧に説明してくれた内容を簡単に整理すると、

 「やーいデブ!
  運動不足のデブ!
  脂身多すぎ!
  肝臓までに脂肪ついてやんの」

というありがたい内容でした。ともかく油分を取るのを控えて野菜を増やして、運動しなさいということです。飲酒に関しても何か言われていたような気がしますが、脳内アンチウィルスソフトが危険を察知して駆除してしまったため、アルコールの摂取に関することは記憶していません。
 確かに、しばらく前から若干気にしてはいましたが、こう面と向かって言われるとダメージは大きいです。というわけで、今月の頭から、会社から歩いて数分の所にあるフィットネスクラブに入会して、日々運動を始めている毎日です。とりあえず、このフィットネスクラブ月会費を収めれば、何度言っても余分な料金は発生しないんで、がんばって通う予定です。昼間の仕事中にちょっと抜け出してトレーニングができるのも自分たちで勝手に会社作った特典です。ちなみに、当初このフィットネスクラブの法人会員になろうとも考えたのですが、全社員3名の会社では個人会員になった方が安いということで諦めました。ところが個人会員で費用を会社の経費で落とすと個人への給与の一部とみなされるそうで、しかたなく自腹で通っています。

 ちなみに今回の人間ドックは我社の全社員3名が受けたのですが、私と社長の2人がフィットネスクラブに通うことになりました。残りの1名は体重から、何から特に問題はないそうです。彼は毎夜飲み歩いているんでもっと体脂肪とかγGPTとか色々問題があってもよさそうなもんなのですが、酒を飲むときはツマミを食わずに「ただのむ」だけなのが太らない秘訣なんだそうです。

写真と本文は関係ありません。



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