クリスマス・イブの出来事・第32回

第三勢力:土肥[都樹の錬金術師]伸生

 仕事で、そんなものは、ありません(事実)。
 ところで、この画報が、皆さんのところに届くころには、もう結婚しております。
 10月の5日です(現時点では、予定)。
 6月に籍は入れたので、今も結婚してるといえばしてるのですが、今一、実感ありません。ちなみに「出来ちゃた」ではありません。あしからず。
 相方も一応看護師をやっておりまして、現在は、結婚式のことで、いっぱいいっぱいの状態で、仕事はしておりません。おかげで、私は、仕事に専念しております(式場何回行ったっけ? ほとんど、まかせてるからなあ〜。あっ、石を投げないで)。
 しかし、(もちろん)初めての経験なのですが、結婚式てーのは、何であんなに面倒なものなのでしょう。話には聞いていましたが、あれほどとは。「あたりまえだ」と経験された方は言われるかも知れません。大阪では、何度か、友人の結婚式に出席しましたが、友人を集めた、質素なものでした。しかし!!、熊本の田舎の長男ともなれば、そうもいかず……。まあ、ほとんど、何もしてないですけど。
 ああ、相方ですが、一応一般ピープルですが、変わってます。私が言うのもなんですが、変わってます。どこがどう、と聞かれると困りますが、変わってます。私が、言ってるので、実はまともかも知れません。?(??)?
 しかし、ありがたいことに、知人は増えました。あまり人間関係を増やすことのない私ですが、結婚式というイベントの準備に自然と知人が増えました。熊本県民とはいえ、熊本の南の隅の田舎人吉から、いきなり大阪という都会に出て、人外協でもまれ、楽しい時間を過ごし、それからしぶしぶ熊本市に住み、つまらない話だな〜と思っておりましたが、なかなか、こちらに来たらきたで、面白いこともあるもので。
 つまらない事で、ひとつ。
 熊本市民は私の名字を読めない。
 これは以外でしたね。大阪に居たとき、これはある程度予想できたのですが、まさかこんなに近い所で読み違えられるとは思いませんでした。
 「どひ」「つちひ」「とひ」当初、人外協の方たちも、なんて読むのか分からなかった人もいるでしょう。
 正解は土肥と書いて「どい」と読むのですが、まあ、よく考えれば、狭い田舎で、生まれてから18までいて、周りは、ほとんど知り合い、もちろん、親戚も多い。なおかつ、700人以上の生徒が通う中学校で教諭やってる親父と(彼は当時、技術家庭の教諭で男女とわず、クラスの担任をしてなくても全校生徒と関わっていた)同じ学校にいれば、読み間違う人も少ないはず。
 つまらないこととはいえ、この考えに行き着き、改めて、自分の暮らした環境が田舎だったということ、土地の狭さを感じた。

 ふと、今、思い出したのだが、小学校3〜4年の頃だと思うが、親父がオモチャをくれた。半田ごてとラジオのキットである。アルファベットと番号の組み合わせた記号の書かれた台紙にあるダイオードやらトランジスタやらを既にエッチング済み、穴あけ済みの基盤に、並べ、裏から半田付けしていく。
 実にシンプルで、単純な作業である。中学に入るまで、ラジオなら4〜5台は作ったろうか。
 その頃は、別に音楽も興味なく(今もあまりないけど。当時はラジオの深夜番組がはやった)そのラジオが無くなってもどーでもよかったのだが(なぜか、そのころ常に2台はAMラジオが家にあった)。疑問もなくラジオの製作を行っていた。
 単純に面白かったので。
 すでに、落ちが分かりそうな話ではある。
 私が、中学在学中はコストがかかる、と言うので無かったのだが、前あるいは前々の学年までは、男子の技術家庭の教科にラジオ製作というものがあったらしい。
 私は小学6年の時、ラジオ製作に失敗している。
 名前は「ラジオ付きトランシーバ」だったと思う。なんだか、配線がややこしかったように思う。

 親父は、農学部出身である。家庭菜園では、魔法のようにピーマン、トマト、やらトウモロコシを作っていた。
 親父は、電気には、弱かった。

 

 閑話休題

 「つちひ」というのは、実際確認しておりませんので、ここでは、創作です。
 実際に居られるかも知れませんが確認しておりませんのであしからず。
 「どひ」「とひ」と、いうのは実在します。または「とい」は(だったと思うかなり昔に調べたので定かではない)まったく同じ漢字を書きますから間違いないとは思いますけど。
 つまらない事で、もうひとつ。
 海べたモンは乱暴モン。
 私の感じた事で、差別と偏見、受け捉われようが構いません。
 私の負けです。
 この内容は、また、次回。

 初めまして、土肥伸生の嫁、江美と言います。ついさっき、夫が書いていた文章を初めて読み、一言言いたいと思います。さっき、文の中に嫁は変わっている!と述べてあったが、夫のほうがかなりの変わり者だ。実家の親も認めてる。(インテリと言ってるが)私でさえも、初対面の時は「コイツ何かヘンだ!」と思ったくらいだ。それに、私は当時親に「最近気持ち悪いオジサンがいて嫌だ」と言ってたそーだ。それが(つまり土肥伸生)まさか将来の夫になろーとは自分自身もビックリしているぐらいである。

 申し訳ありません。
 嫁が、乱入しました。
 また、短くてすいません。

かき氷屋の前でかき氷を食べる人の列。原稿の内容と特に関係はないが、少しスペースが余ったため掲載してみました。



back index next