勢い良く脱ぐ・第15回

第三勢力:溝口[日本沈没]幸生

 やぁどうも。またお目にかかりましたね溝口でございます。
 月日がぐるぐるぐると回って,再び私の番となりました。いや早い物ですねぇ。これを書いている時点で3月も後半ですが,すっかり春なんじゃないかと思う様な暖かい日が続いています。もしかして日本に当たるんじゃないかって世間では心配されていたミールも,何事も無く無事成仏された様で何よりでしたね。
 お久しぶりですがお元気でおられたでしょうか?私の方は3日ほど前にインフルエンザにやられまして,高熱出して暫くダウンしていました。いえいえ決して知恵熱なんかじゃありませんってば。。って,誰もそんなの聞いてませんでしたね。いや失礼しました。
 それにしてもこのタイトル「勢い良く脱ぐ」,いやぁ近所の銭湯に行けばお子様達が勢い良く脱いでますよん。見ていて気持ちが良い位です。。。って,思いっきり外してますね私。
 この言葉を聞いて思い出したのがもうかれこれ18年前の事です。当時働いていた会社の同僚と紀州の方へ旅行に言ったんですが,昼間有名どころを回り,宿に着いて取り敢えずは風呂に行こうと言う事で浴場へと。服を勢い良く脱ぎ,勢い良く男湯に入ったら,何故かよそのご家族全員(奥様と娘さん含む)が入っていて,すっぽんぽんでご対面したんで,こちら2人は前も隠していなかったんで,大慌てて出て行った事とか有りました。あれは反則だよなぁ。ぶつぶつ。
 ところで皆さんは音楽とか聴いておられますか?音楽がらみで最近驚いたのは,めちゃめちゃ売れている椎名林檎嬢が,私の田舎に有る筑前高校の出身だった事です。学園祭とかで呼んだりしたら大騒ぎになるだろうなって,思っちゃいますね。。
 聴くのよりも演奏するのを優先していたお陰で,一時期全然CDとか買わなかったんですが,最近はまた少し買う様になりました。と言ってもあんまりメジャーどころは買わなかったので,相変わらず流行り物には疎かったりしますが。。。
 最近買った奴で良かったのを挙げてみると,「花」を歌って話題になったおおたか静流さんのライブ盤「声浴」,このアルバムはライブでのうたが聴けるので好きですね。曲も「月がとっても青いから」やジャズアレンジが格好よい「真っ赤な太陽」と懐かしい曲のカヴァーや,フォークダンスでお馴染みの,オクラホマミキサに無理やり歌詞をつけた「あんまりあなたが好きなので」と,濃ゆい選曲と録音の音質の良さで,楽しめました。バンドも一般的な編成でなくバイオリンやインドのパーカッションのダブラを入れていて,少し捻った無国籍な音です。内容が良かったんで,同じタイトルのライブビデオまで買ってしまいました。
 お次はヒーリング物「Feel」,一時TVでも宣伝していたんで,お買いになった方もいらっしゃるんではないでしょうか。NHKスペシャル「世紀を超えて」のテーマ曲や,神々の歌の神姫,どこぞの暗号みたいな名前のエニグマ,そしてアジア風味のメロディと少したどたどしい英語の発音に萌え萌え〜な,フェイ・ウォン嬢の「EYES ON ME」(ファイナルファンタジーで使ってた曲ですね)と,どこかで聴いた曲が沢山の美味しいアルバムでありました。てんこ盛り過ぎて2,3回聴くとお腹いっぱいになるのが難点でしょうか。。。
 この頃はカーペンターズとかアバとかが再び流行っているみたいで,この辺はリアルタイムで聴いていたんで,懐かしいですねぇ。そんなところで懐かしのキャンディーズのベスト盤も買っちゃいました。「やさしい悪魔」や「春一番」,仏壇返しじゃなかった「微笑み返し」とかの懐かしい曲が入っていて,中学生だった当時を思い出しましたね。2枚組でしたが,明らかに2枚目は水増しされてるのが判ってしまうのが,とほほのほでしたです。関係ないですがキャンディーズって,ライブでは懐かしのバンド,スペクトラムがサポートしてたりしたんですねぇ。
 タイトルに惹かれて生田恵子って人のアルバム,その名も「東京バイヨン娘」ってのを買ってみました。イパネマの娘とかよりも古い時期のブラジル録音だったんで,少し驚きました。何と1951年のブラジル録音の曲が収録されていまして,外国人が録音した最初のバイヨン曲だそう。んで,バイヨンってどんなのかって言うと,実はあんまり詳しくないんですが,リズムが特徴的で,ポピュラーな所では何年か前にリバイバルした,カーペンターズの「トップ・オブ・ザ・ワールド」がバイヨンのリズムを使っていますね。まぁそんな事より,この生田恵子さんのアルバム,他に収録されている曲が「東京八木節マンボ」や「ちゃっきりマンボ」と続いてきて,小原庄助さんがサンバ踊るってな歌詞の「会津磐梯サンバ」って曲には腰が砕けそうになりました。サンバやマンボって名前が付いている割には全然それらしく無いところが素敵です。探してみると色々面白いアルバムも有るもんですねぇ。
 あ,そうそう。小笠原千秋ってジャズの歌い手さんのCDも買いました。何でこのCDを買ったかと言うと,レコーディングで弾いてたベースの人が知り合いなんです。いにしえの関西フュージョンバンド,知っている人は知っている,でも知らない人は全く知らない(当たり前だ)アーリーバーズってバンドでベース弾いていた人です。時々セッションで一緒になったりするんですが,プロなんで当たり前とは言え,とてもいいベース弾く人です。家に持って帰ってクレジット見たら,参加メンバーのほとんどの人が,バンド仲間の知り合いの知り合いだったりしたんで,まぁ世間は狭いもんですなぁと思いました。それにしてもマイナーとは言えども,今時3000円オーバーのお値段ははちと高いんではないかえ。ぶつぶつ。
 見事に失敗したなぁってのが,中南米物のルンバのアルバム「リアル ルンバ」でした。ルンバって書いてあるからコーヒールンバみたいな奴を想像していたら,最初から最後まで延々と太鼓がドンタカドンタカと叩いているだけで,こちらがいくら打楽器一般に興味が有るとはいえども,通して聴くのは辛かったです。後で調べてみたんですが,現地のルンバは社交ダンスで言うところのルンバとは全く別物らしく,もっと土俗的な物だそうで,言われてみて納得しましたです。
 話は全く変わりまして,あちこちのバンドでぼちぼちライブとかもやってたりするんですが,最近はまた別口で新しいバンドも始めました。どんなのをやっているのかと言うと,私ゃ良くわからないんですが,どうやら世間様では最近少し流行っているらしい,ジャム系って奴です。まぁリズムがロックで,ギターや鍵盤,サックスの上物ソロ主体で少しジャズっぽい感じの音になりますね。個人的には,昔のジャズロックとどこが違うんだろうって思ったりもしてますが。まぁジャズやブルース系はプレイヤーもリスナーも耳の肥えた方々が多いんで,演奏するとなると色々大変なんですが,色々言われるのもいつもの事なんで,楽しんでやれたらいいなぁなんて思っています
 夏をめどにライブしようかなんて話も出ていますんで,ライブ決まりましたら,お近くの方など宜しければ冷やかしに来たって下さいな。
 そんなこんなで,こういったジャズっぽい音をやるには,少しシンバルにこだわらなければいかんなぁって事で,新しいシンバルが欲しくなってきた訳です。いや大好きなんですよ。良く出来たシンバルの響きって。
 シンバルって厚いのやら薄いのやら大きいのやら小さいのやら音も様々と,非常に沢山の種類が有るんです。そしてメーカーも沢山有りますね。現在シンバルメーカーの最大手ジルジャンは,1623年,アベディスというトルコの錬金術師が良い音で鳴る合金の配合を発見して,これをシンバル作りに応用した事から始まったそうです。錬金術はこんな所でも役に立っていた訳ですね。以来,シンバル職人の事をジルジャンと言うそうで,他の大手メーカーの創立者もジルジャンって名前だったりするそうです。材質ですが普通は青銅で,入門用のセットについている様なペラペラの奴は真鍮製だったりします。やっぱり音の方は,真鍮だけあって鍋の蓋を叩いたみたいな,ショボイ音がします。
 最初に地金を円盤状にプレスした後,ハンマーを使って満遍無く叩くハンマリングから旋盤を掛ける工程を経て製品になるんですが,このハンマリングを機械でやるか職人さんが音を聞きながら手作業でやるかで,随分音が変わるんですね。機械でやる方は均質に叩くのでばらつきの無い,良くも悪くも機械的な音なんですが,職人さんが手作業で仕上げる方は,人間が仕上げるのでハンマリングにもばらつきが出るので,深みの有る音になります。同じグレードのシンバルでも一枚一枚音が微妙に違ったり,当たり外れが有ったりするんで,メーカーによっても音のキャラクターがかなり違うんですよね。アメリカのあるメーカーの音は,ちょっと鼻詰まりな音だったりとかしますし。総じてヨーロッパ系のメーカーの音は繊細で,高域に抜ける感じの音ですね。シンバルを選ぶ時は,はっきりとしたイメージを持っていないと大変ですが,色々叩いてじっくり音を聞いて選ぶのも,また楽しみだったりします。色々迷った挙句に,最初に考えていたのとは全く別のシンバルを選ぶのもまた楽しいです。この頃は本家トルコの小メーカーの完全手作りシンバルも高価ですが手に入る様になって来たんで,これも嬉しかったりします。
 好みから言えば手仕上げのシンバルが好きなんですが,単車の集合マフラーと一緒で,機械物よりも手仕上げ物の方がお値段が張りますから,全部揃えようとするとえらいお金がかかるのがネックです。私も新品では中々揃えられないので,最近は専らドラム専門店の中古フェアで買った中古品を使っています。この中古フェアの時は凄いんですよ。何しろお店に入るのに整理券が必要になるくらいでして,開店前に並んでもお店に入れるのは2,3時間後とかだったりしますし。沢山のドラマーさんが集まるんで,大阪にこんなにドラマーさんがいたのかって思いますね。店の中に入ると現金とドラムセットや様々なドラムのパーツが乱れ飛び,買出しに来たお客さん達は,まさに餌にたかる池の鯉状態で,当然お目当ての物が無くなるのも速いですし,少し圧倒されますです。
 どうも今回も何を書こうかと悩みまくった挙句,興味の無い方には全然面白くないお話してしまいましたです。すみませんすみません(ぺこぺこ)。

チャーリー・ブラウンではない



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