天ちゃんの・徒然草子
本の周辺・1

天羽[司法行政卿]孔明

やぁやぁ皆さん。御無沙汰していました。
 ぼくの書いていないあいだの甲州画報には、ポッカリと穴があいたような淋しい思いをしていた人がいるかと思うと、心苦しいかぎりであります。って、誰もそんな事を思っている人はいないってのが現実なんでせうね・・・、天ちゃん悲しいです。
 でもいいんだ。こうしてまた甲州画報を私物化するお荷物連載を再開してやるんだもんね、へっへっへっ!

 と、そんな事はさておいて、ともかく、連載は再開であります。
 おかげさまで、この3カ月間のお休みをいただいていた間に、小説を一本仕上げ、本にして出版させていただく事が出来ました。これもひとえに皆さんのおかげと感謝しております。
 当初、今年こそは自分一人で一冊を出版したいと思っていたのですが、世間様はそんなに甘くはありませんでした。今回も、林譲治(カーリー)さんや、橋本純(橋本元秀)さんたちとの付録のように一緒に書かせてもらえました。
 いちよう、タイトルその他を宣伝させていただきますと・・・、

三国志 飛翔伝説
光栄 親書 ISBN4-87719-274-4 C0093 1,300円 95.10/ 9

橋本純/森下翠/天羽孔明/稲葉義明/林襄治

 ・・・てな本です。少々価格が高いとは思うのですが、ぜひ一冊購入し、本の間に挟んであるアンケート葉書に、ぜひとも天羽孔明の小説がもっと読みたいと書いてポストに投函してください。あなたの葉書一枚が、明日の新人作家(もちろんぼくの事なんですが)を育てる事になるのです。ふふふのふ。
 この本が出版された事を友人に言いました所、その友人がこんな事を言うんですよ。
「前回が、たしか6人で共同執筆やったわなぁ・・・。んで、今回が、前回の6人の内2人が抜けて、新しい人が1人加わって5人での共同執筆っと・・・。と言う事は、来年(次回)はこの5人から2人が抜けて、新しい人が一人加わって4人で共同執筆って事になるんやろうねぇ・・・。かわいそうに、天羽さんと稲葉さんの2人が抜けるんやな・・・」だって、なんて失礼な事を言うのだ、森岡氏よ!!
 でもいいんだ。そう、来年こそは、共同執筆から脱皮して、一人で一冊出すんだもんねぇー。
 えっ? 誰? この2冊を最後に2度と本が出せないというパターンも有るだなんて意地悪をいうのは・・・。本当にありそうなだけに、辛い話じゃないの・・・。
 あぁ、でもでもそうなんよ、今、一人で出版出来るようにと、がんばって執筆中なんよ。うまく書き上がったら、んでもって、その小説を無事に光栄さんが拾ってくれたなら、来年こそは一人で一冊を出版出来そうなんです。天ちゃんしっかりがんばっているので、みんな応援してね!

 とまぁ自分の本の宣伝はこのぐらいにしまして、今回からしばらくの間、この「天ちゃんの徒然草子」では、読書日記のようなものを書いて見ようかと思っています。
 まず一冊目は、どうしてもみなさんにお進めしたいこの本です。

『真剣師・小池重明』 団鬼六 イースト・プレス

 団鬼六さんというと、SM作家としてかなり有名な人ですが、以外にも、将棋界に顔が広く、鬼六さん自らが将棋雑誌の発行、編集をしておられた事は、あまり知られていないんじゃないでしょうか。かくゆうぼくも、偶然この将棋雑誌を本屋で手にするまでは知りませんでした。
 さてこの「真剣師・小池重明」は、この将棋雑誌に連載していた物に、大幅に加筆訂正加えて出版された本です。
 突然ですが、みなさんは真剣師と呼ばれる人達の事をごぞんじですか? 真剣師というのは、賭将棋師達の事なんです。
 この本は、そんな真剣師達の中にあって、昭和最後の天才真剣師と呼ばれた小池重明の波乱万丈の生涯を描いたノンフィクション・タッチのドキュメンタリーなのです。(変な表現になってしまった)
 ぼくはこの本を読んで、ひさしぶりに燃えてしまいました。よかったよー、ほんと。
 なにも言わずに、とにかく読んでみて下さい。

 という訳で、今回はここまで。
 「地球防衛軍」のビデオを観ながら・・・。

1995.11.12, AM,04:20.



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