天ちゃんの・徒然草子
絵・1

天羽[司法行政卿]孔明

さて皆さん。皆さんは「絵」に興味はありますか? ぼくはですねぇ、見るのも書くのも大好きです。実際、信じられないような話ですが、中学時代は三年間美術部に在籍していた事もあるほどです。
 絵を画く、見る、といいましても、ぼくの好きな絵は、いわいるシュルレアリスムなんていうような絵ですから、人外協の会報とかに描くような絵ではないのです。
 画家でいいますと、ルネ・マグリットや、ジョルジュ・デ・キリコらの絵画が大好きなんです。それらの絵を眺めていると、時間が過ぎて行くのも忘れてしまいます。
 ところが、ちょっと変な話ですが、同じシュルレアリスム作家でも、サルバドール・ダリの絵だけは、どういう訳か好きになれないんですよねぇ・・・。
 数年前でしたか、ある人とね、絵の話になったんですよ。で、例によってぼくは、
「ぼくの好きなのはシュルレアリスム画で、画家ではキリコとマグリット、それに、エッシャーなんてのも大好きなんです。そうだ、ムンクもいいよね」って言ったんです。するとその話をしていた相手は、
「その四人の名前があがって、なぜダリの名前が出てこないのか? それは変じゃないのか?」なんて言うんです。
 うーん、やっぱり変かなぁ・・・。
 でもね、先に書いたぼくの好きな画家の絵を見ていると、生意気なようですが、その絵の向うに物語を感じてしまうんです。ところがダリの絵は、それがあまり感じられないんですよ。なんかダリの絵には、その前と後ろに時間が止っているように感じるんですよねぇ・・・。

 さて、好きな画家の話はこのぐらいにして、ちょっと中学時代の、美術部に在籍していた時の事を書かせてもらいます。
 えっと、一般に中学生の画く絵は、人物画や風景画、あとは静物画なんですよね。ところがぼくはと言うと、その頃から怪しげな絵ばかりを画いていて、美術部の顧問の先生からも、
「君の絵は、ぼくにはどうもよく解らんけど、まぁ、好きな絵を画いたらいい・・・」なんて言われていたんですよね。うーん、これってひょっとしたら、邪魔くさがられていたのでしょうか? 
 さて、そんな中学時代。2年生の時でしたか、文化祭の企画の一つとして、校内対抗の絵画コンテストがあったんです。
 美術部の部員は全員出展するべしという話だったので、ぼくももちろん描きました。ぼくの描いたのは油絵で、キャンパス上を白い絵の具でベッタリと(所々盛り上げたりしながら)塗り付けたんです。で、その丁度真ん中部分を赤い絵の具でおよそ一センチぐらいの丸に塗りつぶし、これに『群衆』というタイトルをつけて出したんです。
 と、この作品。なんとこのコンテストで、入賞にこそしなかったんですが、特別賞という事で、体育館に他の入賞作品と一緒に飾ってもらったんです。うれしかったですよ、そりゃぁ・・・。なんでも、あとで聞いた所によると、その美術部の顧問の先生が強く押してくれたんだそうです。
 ところが文化祭の一日目、やってきた父兄の一人から、ぼくの絵にクレームがついたんです。
「こんな中学生らしくない絵に特別賞なんていう物をあげてはいけない」って訳です。で、なんと学校側は、その父兄の言葉に、ぼくの絵を一日目の半ばではずしてしまおうって事になったんです。顧問の先生は、その選択にかなり反抗してくれたらしいのですが、ぼくの日頃の行いが悪かったせいでしょうか? 結果は、はずされてしまう事になったんです。うーん・・・。色々あるもんです。
 まっ、そんな事がありながらも、それでもぼくは絵を描くのは止めませんでしたがね・・・。
 でも、そういえば最近はとんと絵を描いていません。うん、これを機会にまた絵を描くかな・・・。
 という訳で、今回はここまで。

 さて、実は・・・、今年も昨年に引き続き、このあと3ヶ月ほどこの「徒然草子」を休ませていただきたく思います。
 えぇ、えぇ、そうなんですよ。今年も小説を書こうかと思いまして・・・、はい。
 ですから次回は、十一月号になります。・・・ごめんね皆さん。
 ぼくの事、忘れずに待ってて下さいね。

 「ベスト オブ サンディ・ラム」のCDを聞きながら・・・。

1995.07.10, AM,02:30.



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