天ちゃんの・徒然草子
地震・1

天羽[司法行政卿]孔明

 いやまったく、今回の地震*1はとんでもないもんでございましたなぁ・・・。常日頃から、地震が好きなんだょーって言ってたぼくですが、さすがに今回はそんな事が言えないようです。人外協隊員の中にも被害にあわれた方が多数おられるようですが、皆さんおちつかれましたでしょうか?
 ぼくに出来る事があれば、なんでも言って下さいね。
 さて、本来なら、今回のテーマは「教師」なんですが、しばらくこのテーマは保留にして、2〜3回ほど続けて「地震」の事を書いてみようかと思っています。一応、怒りのエッセイにはならないようにするつもりですが、はてさてどうなる事やら・・・。
 まず今回は、我が家の17日早朝のもようを書いてみます。

 どういうものかぼくは、いくら熟睡をしていても、地震の前や、雷の鳴る前って、自然と目がさめてしまうんです。で、今回の17日早朝も、そんなふうに、ふいに目がさめてしまいました。(普段は大さわぎしないと起きないくせに:麻衣子談)
 これは何か有るなと、部屋の電気をつけ、蒲団の中で息をつめていると、ゴゴゴゴゴっという低くくぐもった地鳴りのあと、ガガガガガッっと立て揺れが続く。すぐに立上がって、一番倒れやすいオーディオラックを両手で押えました。
 参考までに書いておきますと、ぼくの蒲団の回りには、本棚や、先に書いたラック。平積みの本やビデオテープ(AVじゃないよ)。机が二つ・・・。などに囲まれています。いや、それらの谷間で寝ているって言った方がいいかな。
 ちなみに相方と息子の二人は、隣の部屋で寝ています・・・。
 さて、すぐに終るだろうと思っていたこの地震。これが中々終らない! ガガガガガの後に、ギシギシギシってのが続き、ミチミチミチッと家鳴りがする・・・。
 そうこうする間にも、蒲団の回りに積み上げてあった本やビデオテープなどが雪崩れてしまう・・・。
 ふと机の上を見ると、ファミリーコーピーが振動に合せて前の方にずれてくるではないか! しかし両手はラックを押えている為に使えない。で、やむなく足を使ってこのコピー機を押戻しました。
 足元の蒲団の上に転がる酒ビン。
 棚から落ちるメトロノーム。もう、大変です。
 この間、約1分と感じたのですが、実際には45秒ほどとの事。
 自分の体内時計には自信があったのですが、意外と頼りない事を思い知りました。
 ここで、隣の部屋の相方と息子に声をかけます。
「だいじょうぶか?!」
「・・・なんとかだいじょうぶ・・・」
 雪崩れた物を踏み越えて、隣の部屋へ。廊下に置いた本箱のなかの本も崩れています。 扉を開けて、取り合えず揺り返しが来るかもしれないので、一階に降りたほうがいいよと言いました。
 そう。我が家は二階建の一軒家なんですが、家がボロイので、揺れが大きいのです。(不安定に物を置いているせいという説もあるが・・・)。
 と、ここで我が息子。
「一階に降りたくない!」
「なんでや?!」と聞くと、
「そうかって、地面が揺れてるから上の方が安全やんか!」との台詞。
 ・・・絶句・・・。なんて奴・・・。
 結局、相方と二人で、7時半頃まで蒲団の中に潜っていたようです。
 一旦自分の部屋に戻ったぼくは、TVとラジオをつけて地震情報の確認をしました。 驚いた事に、神戸が酷いとの報。
 この報を聞くまで、今回の地震の震源地は、名古屋の方じゃないのかなって思っていたからです。
 ともかく、すぐに神戸市周辺に住む友人宅数名にTELしたのですが、案の定かかりませんでした。
 大阪では、その後取り立てて大きな余震も揺り返しもなかったので、取り合えずざっと部屋の中をかたづけて、定時に車で出社しました。
 高速道路の全線通行止と、近鉄電車以外の全ての電車も止まってしまっているために、大阪でもかなり道は混み合っていました。
 息子も幼稚園に行ったのですが、大阪市内に住んでいる担任の先生は、やってこれなかったそうです。

 とまぁ、そんなこんなで現在に至るってやつですが、被災地周辺の友人全員の無事が確認できるまでに、5日もかかってしまいました。やれやれ・・・。
 地震が好きとほざいていたぼく。さすがにドキドキする一日を過ごしてしまいました。 という訳で、今回はここまで。次回のテーマも、「地震」です。
 では、また・・・。

 溝やん特製(秘)テープを聞きながら・・・。

1995.02.02, PM,10:27,

*1 阪神淡路大地震(1995.1.17発生)



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