前回の最後にも書きましたが、日本の妖怪の中には、『だから、おまえはいったい何が言いたいねん!!』と、叫びたくなるような奴らがかなりいるのです。そこで今回は、そんな変な奴らの話しをしてみようと思います。
さて、まず最初に登場するのは“小豆洗い”です。
別名を“小豆とぎ”とも言うこの妖怪は、日本全国のあちらこちらに生息していたと言われています。で、この妖怪がいったい何をするのかと言うと、奥深い山奥の谷川で、真夜中になると歌を歌いながら小豆を洗うというのです。
『あず〜き、洗おか、人取って喰おか、それとも、ぼたもち喰らわそか、ショキショキショキ・・・』てなぐあいです・・・。これ以外にも、何曲かレパートリーがあるようなのですが、この歌が、一番わけのわからん歌やないかと思うんです。とくに、歌の最後の『ぼたもち喰らわそか・・・』と言うのがよくわかりません。なんでも、その昔、この“小豆洗い”を退治しようとした侍が、「それならぼたもちを喰らわせてみろ!」と叫んだところ、空から巨大なぼたもちが落ちてきたといいます。もっともこの妖怪、これがなければ、ただ単に‘山奥に住む変り者のお爺さんが、夜中にぼたもちが食べたくなって、川で小豆を洗っているだけ’なんじゃないかと思えるんですよね。
ところでこの妖怪には、似たような仲間がいます。とりあえず名前を列挙しておきましょう。“小豆婆”“小豆とぎ婆さま”“米とぎ婆”“箸洗い”などなど・・・。いずれもショキショキです。また、天井裏で小豆をはかる、“小豆はかり”なんてのもいます。いやはやなんとも、次にいきましょうか・・・。
今度は“白粉婆”です。
この妖怪は、石川県能登地方にいた妖怪で、雪の降る寒い夜にお酒を買いにくるんだそうです。その姿は、白い衣を身につけて、杖をつき、頭には大きな笠をかぶり、顔中に白粉を塗った、百歳になろうかというような腰のまがったお婆さんなんです。で、なんでこれが妖怪なんでしょうか・・・。お婆さんだって、お化粧もすれば、酒だって買いたくなるでしょうに・・・。僕には、どう考えても、単に年をとっただけのお婆さんだとしか思えないんですがねぇ・・・。
この“白粉婆”なんですが、一説によりますと、“脂粉仙娘”という白粉の女神に侍女としてつかえる妖婆だとか、また、歳をとった雪女だとかと言われているのです。
うーん、ぼくとしては、雪女であってほしくないと思うのですが・・・。
次は、“火吹き婆”と“吹っ消し婆”です。
まず“火吹き婆”のほうですが、この妖怪は、やたらとあちこちに火を付けて回るという、言ってみれば放火魔みたいな妖怪で、こんなのは、まさに妖怪だとぼくも思うのです。が、その反対に“吹っけし婆”というのは、やたらと火を消して回るという、消防署から表彰されてもいいんじゃないかと思える様な良いお婆さんなんです。そりゃあこれらの妖怪が出没した時代を考えれば、電気もなく、夜にはろうそくで生活をしていたわけなので、やたらと火を消されたら、それはそれなりに困るとは思うけどね・・・。
では最後に、変な奴の極めつけ、“枕返し”です。
夜、ふとんに入って寝ていると、真夜中すぎに、やたらと寝苦しくなって目覚めてしまう事があるという。原因は、寝るとき頭の下にひいていた枕が、足の下になっているためだというのです。そう、これが妖怪“枕返し”の仕業なんです。って、ばかにしちゃぁいけないってんだ! まったく。寝ぞうが悪いのまで妖怪のせいにしたら、まっとうな妖怪が迷惑するってなもんです。はい。
でも、これがほんとに妖怪“枕返し”の仕業だとしたら、この妖怪、いったいなんなんでしょうかねぇ・・・。
というわけで、ちょうど時間となってしまいました。本当ならこの変な妖怪というのはもっと沢山いるのですが、それらはいずれまたの機会ということで、今回はここまでです。
次回は、海にすむ妖怪あれこれを書いてみますので、それまでみなさん、ごーきーげーんーよぉ〜〜〜〜〜っ。
今回は、福岡県にある屋台の店を紹介しようと思います。
福岡県で屋台といえば、辛子めんたいと、豚骨スープの博多ラーメンでおなじみの博多が真っ先に頭に浮びます。それもそのはず、なんと博多には、屋台の店が200件以上はあるといわれているのですから・・・。でも、今回ここに書くのは、博多の屋台ではありません。なぜって、博多の屋台はあまりにも有名で、わざわざぼくが書くほどの事はないし、ましてや、憶えている店の名前は一件もないのですから・・・。
というわけで、今回紹介するのは北九州市小倉にある屋台の店です。実は、ここの店の名前も憶えていないのですが、場所は、小倉北区旦過市場前と、しっかり憶えています。このあたりにも何件かの屋台があったと記憶しているのですが、おもしろいことにこのあたりの屋台の店では、お酒は売っていないくせに、なんと、おはぎ(ぼたもち)を売っているのです。で、これがなかなかおいしいのです。
ラーメンやおでんを食べたあとのおはぎ。一度試してみてはいかがでしょうか?