やぁ、みなさん。ごきげんいかがですか?
前回、2ケ月分を掲載したので、今回は、このコーナーは無いだろう……。なーんて、考えてた人はいませんよね? 今回は、6月分です。はい。
さて、6月と言えば、梅雨入りの季節です。梅雨入りと聞けば、よく思い出されるのが次の句です。
『梅雨入りや 佐渡に横たう 大うなぎ』
実際、よくできた句ですよね。なんていうか、毎年この季節になると、産卵のために海流にのってやってきた体長二十メートルはあろうかというような巨大な大うなぎが、佐渡の浜辺に打ち上げられて、グネグネとのたうっている光景がありありと目に浮かんでくるようですもんね。
そういえは、十年ほど前でしたか、この、佐渡の大うなぎを食べに行くツアーに参加したことがあります。そう、忘れもしません。時節がら、どえらい雨の降る日でしたよ……。うん。
ぼくたちツアーのメンバー約四十人は、佐渡の西の入り江、雪ノ高浜に打ち上げられた、その、二十メートルの大うなぎを見学した後、城ケ丘温泉へと向かいました。
さて、温泉街の中程に立つ『ニュー・グランドホテル佐渡』にチェックインをすませたぼくたちは、ゆっくりと温泉につかった後、いよいよ大うなぎの試食会です。
期待に胸をふくらませながら大宴会場の中へと入ったぼくたちが見たもの、それは、一間釘で目打ちされた先程の大うなぎと、刃渡り三尺半の刺身包丁を両手で持った料理長でした。で、料理長以下、三人がかりでこの大うなぎを背割りにしていくのです。なかなか豪快なものでした。
このあと、背割りにされた大うなぎに串をさし、海岸まで、みんなでかかえていくわけですが、総勢四十数名が、手に手に大うなぎにさした串を持ちながらの行軍は、さながら、長崎の蛇踊りを彷彿とさせるものがありました。
海岸では、横長に張り巡らされた子供会のテントの下で、百二十四個の七輪すべてに備長炭がほどよくいこり、ぼくたちが大うなぎをかついでくるのを、今が遅しと待っています。
ワッセイ・ワッセイの掛け声と共に運び込んだ大うなぎを、どっかとその七輪の上に下ろすと、腰に蒲焼き用のタレの入ったポリ容器をぶらざげた係員十名が、手速くつけ焼きにしていくのです。
さて、この後まだまだずいぶん時間がかかるというので、いったんホテルの宴会場へともどったぼくたちは、地元民芸団による『正調・佐渡おけさ』を堪能させてもらいました。
そうこうするうちに、いよいよさきほどの大うなぎを使ってこしらえた巨大うな重の登場であります。
いやさて、このうな重がまた凄い。一メーター四方の七段重箱入りなんです。で、ひとつの重箱を六人がかりで食べるんですが、ひとりが食べている間、残りの五人は、重箱の周りを抱えていなければならないのです。
まぁなんですね。おいしかったか? と言われれば、確かにおいしかったわけですが、それよりなによりこの料理の奇抜さの方が印象に残り、梅雨と言われれば、ついついこのことを思い出してしまうという、今回のお話しでした。
おそまつ……。
今回は、ジャズハウス“ROYAL HORSE”です。
この店、けっこう有名なジャズミュージシャンが来るので、大阪では、けっこう有名なお店なんですよ。それと、ライブハウスのわりには、ボトルキープしてもけっこう安いのが魅力です。
ぼくも独身時代は、多い時で、月に2・3度かよっていたように思います。そういえば、溝口[日本沈没]隊員と初めて一緒に呑みにいったのもここだったっけ……。
というわけで、ジャズに興味のある人は、一度覗いてみてください。
場所は、梅地下泉の広場を松竹会舘の所を上にあがって、南にちょっといったところです。