今年も、あっという間に二月です。
古来昔から、羊年には色々と大きな波瀾があると言われていますが、今年もその例にもれず、イラン・イラク問題をトップに、なかなか一筋縄ではいかないような年になりそうです。
さて、こんな波瀾に打ち勝つためには、厄落としでもしなければ、とてもじゃないがやってられませんよね。
と言うわけで、今回のテーマは、節分厄落としです。
みなさんは、節分祭の意味をごぞんじですか? くわしく書くと長くなってしまうので、簡単に要約すると、その年の悪疫を祓って、福を招き入れるための行事なんです。 そもそも節分とは、立春の前日と言いますから、冬の最後の日なんですね。で、節を分けるということから、節分といわれるようになったそうです。(お
ぉ、なんと役立つ天ちゃんの高座……じゃなかった講座)ま、他にも色々と説はあるそうですけどね。
んなわけで(どんなわけやろ……)、この日は、全国各地の神社やお寺で、盛大な豆まきや、厄よけ法要がおこなわれたりします。そう、あの「鬼は〜外、福は〜内」って言うあれです。もっとも、ある地方では「福は〜外、鬼は〜内」と言う所もあります。もちろん、これなんかも、ちゃんとした理由があるんですよ。(今回は、長くなるので書きませんがね)あなたの所はどうですか?
又、投げる豆も色々でして、一般には大豆なんですが、以前行ったある町では、空豆を使われていました。豆まきが終った後、その豆を自分の年の数だけ食べるのですが、空豆だったら、すぐにお腹がいっぱいになってしまいそうですね。ちなみに、今年大阪の通天閣からは、ピーナッツが投げられていました。
この節分には、豆まき以外にも、奇妙な風習がたくさんあります。まず一つ目は、厄落としゼンザイなるものです。これはおもに男の大厄(というから、数え年で四十二才です)と、その前後二年にわたって、節分の日に友人など多くの人にこのゼンザイを食べてもらい、自分の厄をみんなに振分ける事によって、すこしでも軽くしようとするらしいのですが、なぜ、それがゼンザイなのかは、ぼくにはわかりません。
まぁなんです。ぼくは毎年大阪の安孫子観音寺へと参拝に行くんですが、その参道でも、あちこちでこの厄よけゼンザイが売られています。又、最近では、厄よけお好み焼や、厄よけサンドイッチまで売っていますから、どこまでこの厄よけがきくのかは、おしてしるべしと言うやつですな。
二つ目は、鰯の頭を柊の枝につき刺して、戸口においておくというものです。さすがにこれは、ちゃんとした(?)理由があります。なんでも、柊のとげや、鰯の目を鬼が嫌って、家によりつかなくなるんだそうです。でも、ほんとかなぁ……。
さて、三つ目ですが、これがなんともすごい。なんでも、その年の恵方に向って、巻ずしを一言も喋らずに、最後まで丸かじりをするというものです。これをするとその年は、幸福が回ってくるのだと言いますが、これなんかは、土用牛の鰻といっしょで、寿司屋の陰謀を感じるのは、ぼくだけでしょうか? 参考までに書いておくと、恵方とは、陰陽道で、その年の千支に基づいてめでたいと定められた方角の事です。ちなみに今年の恵方は、南南東です。この、恵方にまつわる食べ物の話しだけでもかなり書けるのですが、今回は節分がテーマなので、またにしましょうかね……。
最後になりましたが、せっかく陰陽道の事が出てきたので、そのあたりからもひとつ書いてみます。
その名も、節分草なる植物を知っている方はいらっしゃいますか? 春先に、小さな白い花を付けるなにげない草です。これの根が球状になっているので、その部分を煎じて呑むのです。体の中に住み着いた悪疫を、すべて追払うといわれています。ちなみにぼくは、まだ、一度も試した事がありません。あしからず。
今回は、雉子料理の専門店です。その名も、『雉子遊膳・きじ仙』
場所は、大阪府茨城市野々宮にある、マンション・ヘルラダー90の一階なんですが、くわしい場所は書けません、ややこしい所にあるんだもん……。でも、隊長の家の近所なんだよ。場所、しってますか? 隊長。
この店、値段は高いが味は一流です。なんたって、材料があたらしいもの。
われと思わん方は、ぜひともどうぞ。