全作品リスト

受賞の言葉  
  奇想天外 79. 3 奇想天外社

 137機動旅団が第2回奇想天外新人賞の佳作に選ばれたさいの受賞の言葉。
 ここで既に「ヒマラヤを越える渡り鳥」の話が出てくる。

SF NEW GENERATION 第10回 インタビュー
  SFマガジン 82.11 早川書房

 谷甲州に対するSFM編集長のインタビュー記事。
 お腹の出ていない、頬の削げた谷甲州の写真が載っている。

いい題名が浮かびませんでした。私に責任はありません エッセイ
  SFマガジン 84.12 早川書房
題名募集中・上巻   早川文庫

 SFマガジンのリレーエッセイ『題名募集中』。
 海外在住者の情報ギャップは意外なところに、、、という話。

マイホーム主義−にぎやかな街マニラとその生活 エッセイ
  SFアドベンチャー 86. 2 徳間書店

 本当の「革命前夜」のマニラの話を語る見開きエッセイ。

神保町から世界を眺めて エッセイ
  SFマガジン 87. 4 早川書房
題名募集中・下巻   早川文庫

 SFマガジンのリレーエッセイ『題名募集中』。

山と土方とSFと エッセイ
  クロスロード 87. 6 青年海外協力隊広報誌
こうしゅうえいせい正    

 副題は「協力のなかの青春B」。谷甲州の創作の根っこが伺える貴重な長文エッセイ。
 厚意により許可をいただき『こうしゅうえいせい正』に再録。

SFってなんだっけ?−SF青年は荒野をめざした 対談
  SFアドベンチャー 87. 6 徳間書店
小松左京全集完全版 第45巻 SFってなんだっけ? SFへの遺言 15.05 城西大学出版会

 小松左京ホストによる連続対談企画の第1回。ゲストは他に山田正紀。
 谷甲州と山田正紀の海外での青春を小松左京が掘り起こす。山田正紀の方が苛め易いせいか?紙幅が多いのが残念。

破れたシャツ エッセイ
  SFアドベンチャー 88. 2 徳間書店

 ワークシャツと谷甲州の深く安易(?)な、因縁が語られる。実に甲州らしいエッセイ。

登場人物二百億人 エッセイ
  歴史読本 89.12 新人物往来社

 「登場人物二百億人」とはこれまで地球上に生まれた人類の総推定累計。歴史を知ることは「登場人物二百億人」の小説を読むようなもの、と。

それでもやっぱり冬は寒いほうがいい エッセイ
  新刊ニュース 91. 4 東販

 「今はすっかり体がなまってしまったが、今より若いころは寒い季節になるとそれだけでうれしかったものだ。・・・」と始まり、小説も寒い場所のにかぎる→なかでも『女王陛下のユリシーズ号』がよい→自分でも書いてみたい→バレンツ海での連合国輸送船団とドイツ海軍の戦いをオホーツク海におきかえる→題して『オホーツク海海戦』→この海戦が起こるための前提から書き始めたら『覇者の戦塵--北満州油田占領』になってしまったと続く。『覇者の戦塵』執筆のきっかけは実は!?……

百万石未来スケッチ エッセイ
  北國新聞 92. 1/5〜 北國新聞

 1992年1月5日から1年間週刊連載された。
 エッセイというよりは、、、ショートショートの風情がある。

ビジェプールのククリ エッセイ
  野生時代 92. 3 角川書店
彼方の山へ 00. 6 中央公論新社

 ビジェプールのククリをもちかえろうとして苦労した結果として柄と鞘(刃のないククリ)と奥様が残っているといった話し。

宇宙への序曲・解説 解説
  宇宙への序曲A.C.クラーク) 92. 3 早川書房

 谷甲州の宇宙SFを愛するなら、このかなり長文の解説も、クラークの初期傑作たる本書共々必読といえる。

SFと架空戦記の間 エッセイ
  奇想艦隊 93. 4 徳間書店

 「奇想艦隊」は徳間書店のムック。
 シミュレーション小説ブームについてあまりにも的確かつ率直に書かれているため、「奇想艦隊II」以降ではエッセイなどの依頼がこなくなってしまったようである。

約十四倍 エッセイ
  小説中公 94. 1 中央公論社
彼方の山へ 00. 6 中央公論新社

 自分の足で登った最高峰(クン峰山頂、7077m)と自分で潜った最深度(45m)の気圧差(呼吸した空気の圧力差)は約14倍。これはちょっとした記録ではないかという話し。

最後の晩餐のメニューは? インタビュー
  小説すばる 94. 8 集英社

 明晩までの命だとしたら今晩のメニューは何にするかという質問を108人の作家に聞く企画。答えは「鰻丼の梅干し茶漬け・スイカの天ぷら」

虹の記憶・解説 解説
  虹の記憶(眉村卓) 94.10 出版芸術社

 帶の紹介文。

関東軍の”虎” 小論
  闘将の戦旗 95. 2 KKベストセラーズ社

 小論「関東軍の“虎”」
 「闘将の戦旗」−バーチャル戦史・指揮官の決断力−歴史マガジン文庫収録の読み物。
 もし“マレーの虎”山下元帥が関東軍に配属されていればどうなったか?という編集からの課題に対する考察。同書の他記事と読み比べると、いわゆる架空戦記と谷甲州の違いがくっきり判る。

鍋の底まで エッセイ
  小説中公 95. 4 中央公論社
彼方の山へ 00. 6 中央公論新社

 「美味しい記憶」というタイトルのテーマエッセイ。
 ネパールで食ったインスタントラーメン。ネパール生活1年半になる頃に肝炎を患い養生のため旨いものを食おうと思ったが日本料理店では食欲が湧かなかったのに日本土産のインスタントラーメンに感涙してしまった。

ヒマラヤが呼んでいる 対談
  青春と読書 95. 5 集英社

 「青春と読書」は集英社の広告誌。
 夢枕獏との、山を愛する男同士の対談。

SFから山岳小説へ エッセイ
  新刊ニュース 95. 6 東販

 「SFでは傑作を書いても次作の声がかからないが・・・」というくだりが示す出版界の現実は重い。

満州国攻略戦 小論
  旭日の選択 95. 8 KKベストセラーズ社

 小論「満州国攻略戦」
 「旭日の選択」−バーチャル戦史・日米決戦の分岐点−歴史マガジン文庫。
 満州国「防衛」はどうすれば可能か?という課題に対して解答を試みる。結論は、アメリカへも門戸を開きつつ満州を日中共同開発すること、ただし日本の(今も続く)アジア蔑視を改めることが前提。

白山を眺めながら エッセイ
  岳人 95. 8 東京新聞出版局
彼方の山へ 00. 6 中央公論新社

 小松市から一年をつうじで眺める白山は非常に素晴らしい。深田急久弥の『日本百名山』で書かれている大聖寺(加賀市)から見るより立派だと思う。

95印象に残った本 エッセイ
  新刊ニュース 96. 1 東販

 1995年に読んだ本の中から3冊を選ぶアンケート。

日本人は何を見たか?海外旅行記の昭和史 田村研平 社会思想社
海外で差別されたことありますか:はだかの“名誉白人” 佐藤育代 主婦の友社
ブラヴォー・ツー・ゼロ アンディ・マグナブ 早川書房
後日談 エッセイ
  北國新聞 96. 3/27 北國新聞
彼方の山へ 00. 6 中央公論新社

 『白山を眺めながら』で、小松から眺める白山は大聖寺からよりも素晴らしいと書いた話しに、加賀山岳会の方から反論をもらった話し。

受賞の感想  
  北國新聞 96. 4/21 北國新聞

 『新田次郎文学賞受賞についての感想』だそうですが、内容についてご存知の方連絡お願いします。

イティハーサ・解説 解説
  イティハーサ(水樹和佳子)11巻 96. 5 創美社

 巻末解説。
 この解説で、谷甲州がイティハーサにはまり込んで合作の提案をし、同意を貰ったという経緯が明らかにされる。その合作こそ、SFMで連載した「果てなき蒼氓」である。

受賞の言葉 「賞の重み」  
  小説新潮 96. 6 新潮社

 新田次郎記念文学賞受賞に際して。

異民族への理解 愛する心 書評
  信濃毎日新聞 96. 6/16 毎日新聞

 信濃毎日新聞日曜版・書評欄「本の森」への寄稿。
 「資料本のつもりがあまりの面白さにのめり込んでしまった」と、異民族への偏見のない共感と愛着と深い理解によって書かれたノンフィクション3冊を紹介している。
 紹介しているの三冊のノンフィクションは、

「チベットの七年 ダライ・ラマの宮廷に仕えて」 ハインリッヒ・ハラー 白水社
「秘境西城八年の潜行」 西川一三 芙蓉書房
「タイの僧院にて」 青木保 中公文庫
祝いの品と三本めのピッケル エッセイ
  青春と読書 96. 8 集英社
彼方の山へ 00. 6 中央公論新社

 新田次郎賞受賞に届いた祝いの品に関するエッセイ。

小説家の言い訳 エッセイ
  中央公論 96. 9 中央公論社

 「つい先日、新田次郎文学賞をいただいた。・・・」と始まり、それまでの創作について述べ、ジャンルからいうと純粋な山岳小説は受賞作1冊のみなのに賞をいただいて良いのかと迷ったが、今まで書いてきた小説の根っこには共通して「未知の世界に対する冒険の心」がある、と思い直して賞を頂くことにした、とのこと。

  インタビュー
  アクタス 96. 9 北國新聞

 仕事場の写真なども掲載されている。

'96ジョイピニスト10人(インタビュー特集) インタビュー
  ヤマケイJOY 冬の号 山と渓谷社

 山との関わりを中心とした経歴・創作歴紹介。インタビューの時期は『神々の座を越えて』脱稿後。仕事部屋の様子は「・・・リポビタンDスーパーの空き瓶が、無造作に本棚に並べてあった。」などと書かれている。なお、「自宅近くの山をゆく、谷さん」のカラー写真あり(インタビューアー:森田洋、撮影:柳木昭信)。

新釈『人はなぜ山に登るのか』 エッセイ
  新潮45 96.11 新潮社
彼方の山へ 00. 6 中央公論新社

 マロリーがなぜ「そこに山があるから」と答えたか、を出発点に、ヒマラヤ登山、特にサガルマタ(=チョモランマ、エベレスト)登山のあれこれ、登山スタイルの変遷を述べ、登山の本質に迫る甲州版登山論。

私の隠し玉 エッセイ
  このミステリがすごい 96.12 宝島社

 過去に同誌でベスト十入りした作家に、準備中の近作をきく企画。
 「戦前の日本初のヒマラヤ登山の話」、「昭和初期、長江流域で日本人と海軍陸戦隊が冒険小説する話」、「明治末期のヒマラヤで日本人がグレートゲームする話」、「近代捕鯨の話」、「戊辰戦争時の海洋冒険小説」これらとは別にSFも書く、と。

印象に残った本 エッセイ
  北國新聞 96.12 北國新聞

 日本百名山関連のエッセイ。

  インタビュー
  DO・BOOK 96.12 日販

 神々の座を越えて関連インタビュー。

  アンケート
  新刊ニュース 96.12 東販

 1996年に読んだ本の中から3冊を選ぶアンケート。

女盗賊プーラン プーラン・デヴィ 草思社
地の果てからの生還 ジュディス・クック 徳間書店
ヒジュラ…インド第3の性 石川武志 青弓社
  インタビュー
  ミステリマガジン 97. 1 早川書房

 神々の座を越えて関連インタビュー。

96’ジョイピニスト10人

インタビュー
  ヤマケイJOY 冬の号 山と渓谷社

 山との関わりを中心とした経歴・創作歴紹介。インタビュー時期は「神々の座を越えて」脱稿後。仕事部屋の様子は「……リポビタンDスーパーの空き瓶が、無雑作に本棚に並べてあった。」などと書かれている。

地図と写真の山旅・『ヒマラヤの名峰辞典』を読んで エッセイ
  月刊百科 97. 3 平凡社

 平凡社の PR誌に載った、エッセイ風の、本の宣伝。
 見ようとしてもなかなか見られなかったネパールの国土基本図をめぐる話を中心に、地図について述べている。宣伝は最後にちょっとだけ。

放浪エッセイ『地図の彼方へ』新連載記念対談 対談
  ヤマケイJOY 春の号 山と渓谷社

 西木正明との対談。
 谷甲州が、体験や取材を土台にしつつも、構築力・構想力をさらに上乗せする作家であることが浮き彫りになっている。 

地図の彼方へ エッセイ
  ヤマケイJOY 春の号 山と渓谷社
彼方の山へ 00. 6 中央公論新社

 谷甲州の放浪エッセイ。
第一回は「厳冬期南アルプス単独全山縦走」
第二回、 「青年海外協力隊員としてネパールへ」
第三回、 「カンチェンジュンガの仲間たち」
第四回、 「インド・クン峰での出来事」
第五回、 「かくも長き貧乏旅行の後、いよいよ作家に」

 上記は『ヤマケイJOY』掲載時のタイトル。文庫化にあたり「彼方の山へ」として、他に掲載されたエッセイなどを加えさらに加筆、構成も変更されている。

水芭蕉の群生地を追って エッセイ
  BE−PAL 97. 4 小学館
彼方の山へ 00. 6 中央公論新社
 自宅近所の水芭蕉の群生地を家族でおとずれて、
舞台 コラム
  北國新聞(夕刊) 97. 4.?? 北國新聞

 「舞台」はコラムのタイトル。

自分の作品だったらよかったのにと思うくらい 好きな文庫3冊 アンケート
  この文庫がすごい 97. 7 宝島社

 タイトル通りのアンケートへの答え。

「高熱隧道」 吉村昭 新潮文庫
「梅田地下オデッセイ」  堀晃 ハヤカワ文庫JA
「日本百名山」 深田久弥  新潮文庫
榊原和夫の「現在作家写真館」180回 谷甲州 取材
  公募ガイド 97. 7 公募ガイド社

 作家の仕事場
 SF、冒険、山岳小説の雄は、仕事場の仮眠もシェラーフで

中田舎−白山麓− エッセイ
  本の話(広報誌) 97. 7 文藝春秋社
彼方の山へ 00. 6 中央公論新社

 特集「海へ山へ」のうち「極私的海山論」の一編として。
 「中くらいの田舎はめぐまれているぜ」という話し。ちなみに大田舎は例えばネパールの僻地などらしい。

作家谷・甲州、三方岩岳に登って、ホームグラウンドの温泉で、コイ料理を味わう エッセイ
  ヤマケイJOY 秋の号 山と渓谷社

 記事を書いているのは、雑誌の編集者。

世界まちまちめぐり なんでネパール人なんだ(インド・アジハール) エッセイ
  小説すばる 97.11 集英社
彼方の山へ 00. 6 中央公論新社

 インドの観光地を歩いていても物乞いも寄ってこないし、買い物でふっかけられることも無い。後ろから自転車でやってきた兄ちゃんにはネパール語で声をかけられた。

外道 エッセイ
  仰天夢枕獏 97.11 夢枕獏事務所
仰天・夢枕獏(夢枕獏 全仕事) 特別号   波書房

 「仰天夢枕獏」は夢枕獏事務所で作成し、夢枕獏の新刊(初刷のみ)に挟みこまれている“夢枕獏に関する情報誌”。「外道」が載っているのは、通巻29号・「陰陽師 付喪神ノ巻」号。
 コラムのタイトルは「義理原稿400字固め」。
 外道窮まりない「うちの子がいっちゃん可愛い」自慢の闘い。

私の隠し玉 エッセイ
  このミステリがすごい 97.12/26 宝島社

 「去年みんな書いてしまった」ので、今年は「エリコが出るぞ」のみ。

ジョン・クラカワーの『空へ』の書評 書評
  北海道新聞 97.12/14 北海道新聞

 

今年印象に強く残った本 エッセイ
  DO・BOOK 98 1 日販

 1997年印象に残った本を3冊挙げてコメントをつける。

『田宮模型の仕事』 田宮俊作
『空へ』 ネスコジョン・クラカワー 文芸春秋
『突破者』 宮崎学 南風社
97年印象に残った本 エッセイ
  新刊ニュース 98 1 東販

 1997年に読んだ本の中から3冊を選ぶアンケート。

『女盗賊プーラン』 プーラン・デヴィ 草思社
『地の果てからの脱出』 ジュディス・クック 徳間書店
『ヒジュラ:インド第三の性』 石川武志 青弓社
ただ一度の冒険 コラム
  小説すばる 98. 3 集英社
彼方の山へ 00. 6 中央公論新社

 コラムのタイトルは「オープン・クローゼット」、 服装に関する内容のコラム。
 谷甲州は儀礼用フォーマルウェアは別にして相変わらず「青いワークシャツ」(とその同類)しかもっていないらしい。「ただ一度の冒険」というか例外は、ネパール時代に愛用した花柄の腰巻きルンギ。しかしそれも外出着には使わなかったという。

なぜロケット小説を書くのか さてなぜだろう エッセイ
  SFオンライン 98. 7 SONY

 「なぜロケット小説を書くのか」というタイトルのエッセイ集。
 SFオンラインは、SF情報専門のオンラインマガジン。提供は「Sony Communication Network Corporation」

ホーミーとの遭遇 エッセイ
  小説すばる 98.10 集英社

 コラムのタイトルは「座右のメロディ」。
 「一人の歌い手が、高音と低音の二つのパートを同時に歌う」ホーミーを地元の演奏会で聞いてびっくりした、その年の夏休みに家族でモンゴルにいったが、飛行機の中でもホーミーをきくことになった、という話。

白夜の弔鐘・解説 解説
  白夜の弔鐘(田中芳樹) 98.10 幻冬舎文庫

 巻末解説。
 田中芳樹の『最初の書き下ろし長編』の文庫再刊にあたって寄せたもので、20年前に書かれたにもかかわらずあまり古びていないことに「時代小説化した冒険小説」ではないか、と。
 田中芳樹の「幻冬舎文庫版あとがき」には、『今回の最デビューにあたっては,敬愛する先輩の谷甲州さんに、望外にも、解説の文章を頂戴できました』と書かれています。

私の隠し玉 エッセイ
  このミステリがすごい 98.12 宝島社

 「前に書いた新刊予告のうち、実現したものがひとつもない(ひええ)」が「『エリコ』は出るでしょう。『ナンダ・コット』(仮題)も99年の早い時期に出したいです」とのこと。

大切な人に贈りたい本 アンケート
  DO・BOOK 98.12 日販

 「大切な人に贈りたい本」を3冊あげるもの。

『単独行』 加藤文太郎 二見書房
『戦中派不戦日記』 山田風太郎 講談社
『LT』 加藤喬 TBSブリタニカ
98年印象に残った本 アンケート
  新刊ニュース 99. 1 東販

 1998年に読んだ本の中から3冊を選ぶアンケート。

『デス・ゾーン8848M』 A.ブクレーエフ、G.W.デウォルト 角川書店
『三浦和義事件』 島田荘司 角川書店
『ヒマラヤのスパイ』 シドニー・ウィグノール 文藝春秋
ミステリー作家90人のマイ・ベストミステリー映画 アンケート
  テレパル 99. 1 小学館

 谷甲州の回答は、
ベスト3として「1.クリフハンガー、2.めまい、3.彼方へ」
 「『人気ミステリー作家78人が選んだ ミステリー映画ベスト10』(『TeLePAL』1996年9号付録) に大幅に加筆・訂正 を加えたもの、および文庫化にあたり、新たに回答をいただいたアンケート、 インタビューを収録」

腕を前から上に上げて コラム
  小説すばる 99. 2 集英社

 コラムのタイトルは「GO! GO! 健康道場」。
 昔の無理がたたり、ギクリ腰と肩こりが酷かったが子供会の役員でラジオ体操に付き合っていたら肩こりが直ったので、仕事の合間に一人でいまもやっている。といった話。

閉ざされた時間割・解説 解説
  閉ざされた時間割(眉村卓) 99. 4 ハルキ文庫

 巻末解説。
 ワールドコンでの日本SF紹介企画に絡めて眉村SFの「日本SFの特徴を代表する」部分について述べ、「現代の中学校を舞台にして、自分なりのジュブナイルSFを書けないものか」と結んでいる。

西高東低 コラム
  週刊文春 99. 4/ 8 文藝春秋

 コラムのタイトルは「立腹 抱腹」。
 東京の天気がまるで日本中の天気のようにさえずるお天気お姉さんへの谷家一同の立腹。気圧配置が西高東低だと、東京が温暖快晴でも金沢は冷涼曇天なのである。

めっけもの3冊 書評
  読売新聞 99. 5/17 読売新聞社
『ノストラダムス秘録』 スターノウ&グリーンバーグ編 扶桑社文庫
『預言者ノストラダムス』(上下) 藤本ひとみ 集英社
『SFバカ本だるま篇』 岬兄悟・大原まり子編 廣済堂文庫
二十年めの女性 コラム
  新刊ニュース・50巻6号(通巻578号) 99. 6 東販

 「十代の終わりごろから約十年間、女性とは縁のない生活をしていた。」という書き出しで、以下どのように縁がなかったかを述べたあと、作家になってから「最初の数年間は、ストーリーに女性がまったく登場しなかった。」→ 「だんだん女性も書きたくなってきた」 →「 それには、異世界を描くSFの方法を応用すればよい」 →「 行き着いた先が『エリコ』」→「(男にとって)女性とはSFそのものである」とのこと。

めっけもの3冊 書評
  読売新聞 99. 7/13 読売新聞社
『キリンヤガ』 マイク・レズニック 早川文庫
『アフリカ文学読みはじめ』 福島富士男 スリーエーネットワーク
『異形コレクション トロピカル』 井上雅彦監修 廣済堂
めっけもの3冊 書評
  読売新聞 99. 9/ 6 読売新聞社
『宇宙消失』 グレッグ・イーガン 創元文庫
『もしも月がなかったら』 ニール・F・カミングス 東京書籍
『私と月へつきあって』 野尻抱介 富士見ファンタジア文庫
「星間文明史」の影響 エッセイ
  SFM 99.11 早川書房

 SFM11月号の光瀬龍氏の追悼特集「ゆかりの7氏からの追悼文●さようなら、光瀬さん」の一つとして掲載。

コミック化?水樹和佳子が描く谷甲州の「天を越える旅人」 漫画
  ダ・ヴィンチ 99.11

 魅了された小説をマンガで描く』(ただし見開き2Pのみ)の一つとして、「天を越える旅人」の前半、ミグマが曼陀羅から尊像が抜け出して乱舞する情景を幻視するところを。
 もちろん描いているのは水樹和佳子。

めっけもの3冊 書評
  読売新聞 99. 11/ 1 読売新聞社
『電車』 久美沙織 アスペクト
『魔猫』 エレン・ダトロウ編 早川書房
『邪神帝国』 朝松健 早川文庫
私の隠し玉 エッセイ
  このミステリがすごい! 2000年版 99.12 宝島社

 秋頃には「覇者の戦塵」の新刊や「果てなき蒼氓」の単行本がでて、SFMで「ハード宇宙SF」の連載が開始されるはず。三年越しの「ナンダ・コート」も今年こそは…とあるが、

99年印象に残った本 アンケート
  新刊ニュース・51巻4号(通巻594号) 00. 1 東販

 1999年に読んだ本の中から3冊を選ぶアンケート。

『告白』 井口俊英 文藝春秋
『ある中国人密航者の犯罪』 銭黄小 草思社
『北朝鮮不良日記』 白栄吉 文藝春秋
めっけもの3冊 書評
  読売新聞 00. 1/10 読売新聞社
『クリスタルサイレンス』 藤崎慎吾 朝日ソノラマ
『人類の長い午後』 橋本淳一郎 現代書林
『終わりなき平和』 J・ホールドマン 創元SF文庫
見慣れたはずのガジェットが斬新に見える世界 書評
  SFM 00. 2 早川書房

 SFMの「今月の CROSS REVIEW」で、「終りなき平和」(ジョー・ホールドマン)の書評。

めっけもの3冊 書評
  読売新聞 00. 3/ 6 読売新聞社
『ロケットボーイズ』 ホーマー・ヒッカム・ジュニア 草思社
『フル・ムーン』 マイケル・ライト編 新潮社
『国際通信の日本史』 石原藤夫 東海大学出版会
南方系の冒険小説:失われたものの伝説・解説 解説
  失われたものの伝説・田中光二 00. 3/18 ハルキ文庫

 「四半世紀ちかく前に書かれた作品なのに、小説としての面白さはいまも失われていない。冒険小説の王道をいくような構成のせいで……」と評しつつ、谷甲州の冒険小説小説観や、「北方系冒険小説」と自称する自作群を書いたときの心境が語られている。

めっけもの3冊 書評
  読売新聞 00. 5/ 1 読売新聞社
『フレームシフト』 ロバート・J・ソウヤー 早川書房
『ゼウス 人類最悪の敵』 大石英司 祥伝社
『星の海を君と泳ごう 時の鐘を君と鳴らそう』 柴田よしき アスキー
言霊の幸ふ国で:イティハーサ・解説 解説
  イティハーサ1・水樹和佳子 00. 5/15 早川書房

 「凄まじい仕事をしたものだ、と思う。」から語り起こし、その三千ページにおよぶ物語の壮大さ、説得力のある世界構築・言語体系、「緻密な描線は僅かな隙も感じさせない」丹念な絵、それもカバー絵や(豪華本版などの)織り込みカラーイラストに至るまでの……を、タージマハル廟堂とその全面に及ぶ象眼彫刻から受けた感動を思わせる、と。

高峰K2での大量遭難の克明な記録 書評
  日刊ゲンダイ 00. 8/31 日刊現代

 「週間読書日記」
 「8月×日 ボルネオで山登りをしてきた。夏休みの家族旅行だが、」と、家族登山の模様をのべ、「そんな情けない登り方をしていると、ハードな登攀記が読みたくなる。」ということで

『K2 嵐の夏』 クルト・ディームベルガー・海津正彦訳 山と溪谷社

を紹介。1986年のK2での大量遭難についての、当時54歳の生還者による記録で、「本書の記述は客観的で、信頼がおける。」として内容を紹介後、「50歳をすぎても、クライマーの心情は青春そのものなのだ。」と。

侵略者の平和・解説 解説
  侵略者の平和・林譲治 00. 9/18 角川春樹事務所

 「侵略者の平和・林譲治」の解説。

人気作家46人が選ぶハヤカワSF文庫ベスト5 アンケート
  SFM 00. 9/25 早川書房

 「人気作家46人が選ぶハヤカワSF文庫ベスト5」というアンケートに答えて。

『渇きの海』 アーサー・C・クラーク
『2001年宇宙の旅』 アーサー・C・クラーク
『無常の月』 ラリイ・ニーヴン
『竜の卵』 ロバート・L・フォワード
『へびつかい座ホットライン』 ジョン・ヴ ァーリィ

 そして一作だけコメントをつける趣旨になっているがそれは 
 『渇きの海』、アーサー・C・クラーク。
 「……原稿が進まないときには本書をよく読 み返した。具体的な解決手段がみつかるわけではないのだが、なんとなく元気になっ て原稿仕事にもどる意欲がわいてくるのだ。しかも読むたびに新しい発見があって、 くり返し読んでも飽きることがない……」

私とお祭り エッセイ
  日本推理作家協会会報 00.10  

 日本推理作家協会会報の10月号に掲載されたエッセイ。

私の隠し玉 エッセイ
  このミステリがすごい! 2001年版 00.12/29 宝島社

 タイトルのあげられた単行本は、『ナンダ・コート』、『果てなき蒼氓』。
 連載は『紫苑の絆』、『星ぼしの賜物(仮題)』。最後に「さて、『神々の国の戦い』あらため『法王の親衛隊(やっぱり仮題のまま)』は、どうなりますか。」




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