無題

落合[いまいちキャラクターの薄かった、MSG]哲也

 最近、例会レポートが無いというか頼んでない・頼んでも回収を忘れていて編集時に手元に無いなどの理由から、いつも例会レポートが掲載されていたこのページにて新たな連載モノをはじめます。もちろん例会レポートが来れば掲載します。お待ちしてます。
 で、じゃぁ何をするかというと、当初はコンピュータ方面の駄文を書き連ねる予定でしたが、面白く読んでもらえそうなネタが無い。準備もしていない。
 実はSqueakでもいじろうかと考えてました。SqueakというのはSmallTalk(という純粋なオブジェクト志向言語がある)の後継となる処理系です。開発したのはコンピュータ界では大御所で教祖とも言える人物、アラン・ケイ。この人はハインラインのSFを読んで電波を受信、パーソナルコンピュータやダイナブックという言葉を考えて、MacやWinのお手本となったGUIマシンを無理やり作ったりしたオッサンです。
 このシステムは”子供でも直感的に自分の望む動作をするプログラムを作れる”という、教祖様が作っただけあってキャッチフレーズがまるで詐欺な胡散臭いシロモノですが、面白そうです。マウスのドラッグ&ドロップだけで簡単なプログラムを書けます。MacでもWinでもUnixでも動きます。しかし触ってる暇がありませんでした。なのでボツ。興味のある人は"Squeak"で検索してください。公式サイトや日本語で解説してくれているページが見つかるでしょう。
 さて、行数を稼いだので、本題にいきましょう。
 今年のプロ野球ペナントレースは阪神が妙に強く、この原稿を書いている時点で開幕から1ヶ月半ほど単独で首位を独走していました。先日遂に宿敵巨人との直接対決で2位になってしまいましたが。そこで俄に阪神ファンになったあなたに、阪神ファンの基礎知識をダラダラと書いていきたいと思います。
 ここ10年ほどの阪神であれば、開幕時期には必ず調子の良い瞬間があるもののGW前には、その勢いは萎んでしまっています。多くの阪神ファンは、毎年GWの時期には来年のドラフトや、2軍にいる有望若手選手の5年後、去年の助っ人外人の回顧(ここ重要)、バースの話(ここも重要)、などの話題で大いに盛り下がる事になるのですが、今年は違います。GWが終ってもまだ首位だったのです。何が変わったのか。
 昨年夫人のスキャンダルで退陣した、地味で暗い知将・野村監督から、闘将・(子供の頃から阪神ファンで、毎年刊行される「阪神優勝」という電波本に毎回「ワシは阪神ファンやから頑張って欲しい」と書いていた)星野監督に替わりました。また、往年の大打者、涙の「深夜のトレード通告」で阪神を去った田淵、言い替えれば守備に難癖をつけられ、トレードで厄介払いされた慢心捕手・田淵が、打撃コーチとして帰ってきています。ちなみにこの時交換でやってきた真弓は、その後打ったり走ったりする核弾頭として活躍し、阪神で成功したスター選手としては異例(ここ重要)の「へろへろになるまで現役。戦力外通告で引退」という、普通の野球選手っぽい引退のしかたをしています(現在近鉄のコーチ)。異例というのは阪神は難儀な球団で、選手が素晴らしく成長するとすぐにトレードに出したり、活躍に翳りが見えると難癖をつけて放り出したりしてしまうのです。年棒あがるのがイヤなんですね。成長した選手を売ってしまえば儲けが出ますから。この方式は、現在は横浜やオリックスなどの球団が阪神以上に色濃く採用しています。たとえば横浜なんかは、間違って優勝してしまったために高額年棒選手はほとんど放出してしまい、今は5人で試合をしています。そのせいか開幕から32試合で7勝しかしていません。阪神の井川投手は、この時点で6勝していますので横浜には投手が1人ぐらいしか居ないというのがわかっていただけると思います。
 あ、話が逸れました。なんでしたっけか。あ。そうだ。今年は監督以下、首脳陣の面子が大きく替わりました。が、選手自体はそれほど替わっていないという事を言いたかったのでした。とはいえ戦力補強はしています。打の助っ人としてオリックスからアリアス、FAで日本ハムから片岡という堅実な打者がやってきました。シーズン当初は二人ともあまり活躍できませんでしたが、かわりに乱闘要員としてテスト入団していたホワイトが、意外にもその怪力をバッティングで披露して雰囲気を盛り上げ、そうこうしているうちに主力のアリアス・片岡が復調して良い雰囲気を持続させたのでした。復調と言ってもアリアスの場合、神懸かりな活躍を想像したとしても打率.178 HR 54本という感じのアンバランスな選手。それでも大したもんではありますが。ジョージと呼んであげてください。一方片岡は巨乳大好き乳揉み男。でも"揉み岡"と呼んでもごく一部でしか通用しません。投手では抑えのバルデス、先発にムーアと、ヒゲがチャームポイントな二人が大活躍しています。おそらく、阪神としては「今年のテーマはね、どっしようかな♪。うん。決めた。ヒゲ!」とかそんな感じで適当に選んだ選手が活躍してびっくりしている事でしょう。
 あ、もうスペースが無い。まだ書いていい?

2002. 5/18



  index next