<索敵を終了し、攻撃態勢に入るヒドラ>
後方の円盤は索敵の最終段階に用いられる使い捨てパッシブレ−ダ−である。
ヒドラにとって最も効率の良い攻撃方法は敵の予想進路に交差する形でバルキリ−を配置するものだと思われる。ゆえに画面のヒドラはすでにバルキリ−を一機放出した後で、これからバルキリ−の最大射程の約1/3である三千から四千qごとに斜に交差するよう配置するものと思われる。
上記の攻撃法は機動爆雷の運用と基本的に変らない。爆雷の代りにバルキリ−をばらまくわけである。 バルキリ−は元来プロペラントタンクは高Gを出す為に使い捨てであるが、有人型では帰投後の再出撃のため固定式で、加速も最大10G程度に押えられたと思われる。
ヒドラの索敵手順は理想的には以下のように行なわれたと考えられる。
- 大型のシュミットカメラにより全天走査、画像フィ−ドバックにより天体 中より移動目標を選定。
- 艦首の高感度望遠鏡(径10b)により走査し、敵船型デ−タがあれば、画 像照合方式によりパッシブに距離測定。(超遠方の目標に完全に焦点を合せ るのは不可能だが、コントラストのボケぐあいから理論上の焦点を算出し、 測距する)
- 敵が加速中ならば、赤/青方偏移による測距を行なう。
- 使い捨てレ−ダ−放出、敵電子情報収集。
- バルキリ−投入。
- 強力なレ−ダ−波によるアクティブリサ−チ、受信は使い捨てパッシブレ−ダ−で行なう。
- 出撃。
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