谷甲州先生作家生活
30周年記念パーティレポート

當麻[ガメラ]充弘

平成21年6月27日(土)、東京赤坂のホテルニューオータニにて谷甲州先生作家生活30周年記念パーティが開催された。パーティがお開きになり、2次会も終わりかけのころ、幹事の安達さんから声を掛けられた。
 「當麻ぁ、元気ぃ?」
 「うん、元気。」
 「じゃぁ、レポートよろしく。」
 ということで、まったくレポートを書く心積もりをしていなかったパーティのレポートです。

30周年記念パーティ

 パーティには大阪から笠井君の運転する車でむかった。同乗者は落合隊長、上野隊員。4名だが人間だけで総重量は300kgを軽くオーバーする。料金1000円の高速道路は意外とすいており、3時ごろには赤坂に到着した。
 笠井・上野の両名は別にホテルを取っていたのでいったん別れ、会場ちかくにホテルを取った私と落合隊長は着替えてホテルニューオータニに向かった。 早すぎて誰もいなかったのでしばらくうろうろしていると、準備のため早めにきた中矢さんと出くわし、そのまま会場の設営を手伝う。
 会場真ん中に設置された特設台に阪本初代隊長から送られてきた著作全集をディスプレイする。長机3台の上に30年間で出版された甲州先生の著作がずらりと並ぶ。年に数冊というペースで買っているので総冊数は意識していなかったが、あらためて並んだ作品の数をみると、30年間のご活躍が良く分かる。
 そうこうしているうちに受付開始。最近は大阪例会以外ほとんど顔を出していないので、数年ぶりの懐かしい顔にあうことができた。20周年パーティ以来という人もいた。しばらく会わないうちに太った人ややせた人、薄くなった人や白くなった人など見た目の変化はいろいろだが、話をするとノリはみんな昔と変わらない。私はというと東京例会に出ていたときのイメージが強いらしく、その後何度かあっている人でも「やせたね」と言ってもらえるようである。
 甲州先生がご家族で登場。奥様、お嬢さん方とともに会場入りされた先生は珍しく(失礼)ネクタイ姿であった。今回は甲州先生のお姉さまも来られていた。
 開場時間となり控え室からパーティ会場に移動。入り口ですでに水割りを配っていただいていたので、いきなり飲みはじめる。多少の酒も入って話が盛り上がってきたところで幹事の安達さんから開会の挨拶、甲州先生の30年の歩みが阪本初代隊長から紹介された。初代はいつになく緊張されていたようだ。安達さんからは時代小説の執筆のご予定があることが紹介される。
 ここで改めてSF作家クラブ現会長の高千穂遥先生のご発声で乾杯。これからもあと30年は書き続けて60周年には呼んでくださいとのご挨拶。
 その後は歓談。ホテルニューオータニの食事は非常においしかった。ここでどんな料理が出てうんぬんといった紹介ができるほど料理に詳しくないのが申し訳ない。懐かしい面々や初対面の方との話で時間はすぐに過ぎていった。
 宴もたけなわとなったところで、編集者代表早川書房塩沢氏のご挨拶。「霊峰の門」が8月に単行本化。その後、「宇宙SFのあちらのシリーズ」を執筆されるとのこと。皆から大拍手であった。
 続いて友人作家代表 森下一仁先生のご挨拶。日本沈没第二部の執筆の際に一緒に取材をされたエピソードなどをご紹介いただいた。

甲州作品一覧 花束贈呈

 その後ふたたび歓談。何をしゃべったかはよく覚えていない。お酒もどのくらい飲んだかは覚えていない。
 2時間ぐらい経ったのかな。落合隊長より記念品贈呈。記念品は30年前の甲州ワインと、なぜかダッチオーブン。ワインがメインのはずだが、ダッチオーブンで盛り上がる。「毎年のキャンプの際の道具を押し付けた」という安達さんのコメントが全てを物語っている気がする。
 お嬢さんがたからの花束贈呈。奥様も壇上に上がって記念写真。いつ見ても仲の良いご家族である。奥様は少し涙ぐんでおられたか。
 甲州先生の挨拶。いつもの淡々とした語りで、多くの人に恵まれた30年間だった、せっかくだからあと30年か300周年、3000周年ぐらいがんばりたいとお話しされた。
 ということでホテルニューオータニでの3000周年の開催を約束して一次会はお開き。二次会・三次会と流れていった。翌日は行きと同じ4名でお台場のガンダムを見てから1000円の高速で帰阪した。

 非常に楽しい会でした。安達さんをはじめ幹事の皆さんありがとうございました。3000周年となる平成2991年にもまたよろしくお願いします。




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