役職名自己解説その2
「好き勝手やらせてもらいます」

土肥[都樹の錬金術師]伸生

 というわけで、役職名解説だそうで何を書いたらいいか判りませんが「こうしゅうえいせい」で隊員の皆々様方は自分の役職名のことを好きに書いておられたようなので錬金術師も好きなことを書きたいと思います。なにせ、いつ役職名が変更になる(させられる?)か判りませんから。
 私こと都樹の錬金術師は牡牛座AB型です。自覚はしてますが二重人格です。「偉そうな奴」という評価が私に当てはまりますが、実はその通りです。自覚はしてますが、持って生れた性格らしく直りません。努力はしたんですがね。
 某氏が敏感な方らしく本能的に私の性格を見抜きました。某嬢からは「腰が低くて、頭が高い」というまことに見事な評価をいただきました。あんまり、的を得ていたので私はその時、本気で声も出ませんでした。ふん、ど−せ私は性格が悪いです。川原泉のマンガではないが、“猫が重い”ですよ。しかし、なついた猫はなかなか、はなせないものなんですよね。
 話しは変りますが錬金術の事にちょっと触れときたいと思います。なんたって私の役職ですので。
 錬金術が科学の発端だということを御存知でしょうか。その恩恵に与かり私達が蒸留酒を飲めるのも錬金術のお蔭なのです。錬金術の始まりは西洋とも東洋とも言われ、実際ははっきりしませんが、不変の物質である金をもとめ富と栄光を手にしようとするのは何処の人間も変らないようです。錬金術は初めは例えば鉄塊を金塊に変えようとするものでした。“自分の手で変えることができる”というのが錬金術師達の願いでした。もしも、この手ににぎる土塊が砂金に変わるのならと。
 彼等は姿形が変わるものを捜しました。ある錬金術師はきっと生物の中にあると信じ、そして、草や木からそれを取り出そうと蒸留の技術を発明しました。そして、その技術でアルコ−ル、葡萄酒を蒸留し、命の源を取り出そうと試しました。結果として濃縮されたアルコ−ルが得られ、ブランデ−という蒸留酒が得られました。ちなみにフランス語でブランデ−のことをオ−ド・ヴィ−(生命の水)と言うのを御存知の方もいらっしゃると思います。
 また、ある東洋の錬金術師はありとあらゆる物質を混合し、物を変化させる薬をつくろうとしました。それは、金のみをつくりだそうとする物ではなく、自らの永遠の若さを保ちたいという願望がこめられていました。どちらかと言えば金を造り出すということは呪術の一部で二次的なものだったのです。そして、道教という幻想的な宗教が生まれ、漢方薬や気功といったものが今も脈々と続いているのです。
 その他、数限りない技術が生み出され、現代の科学の基礎をつくってきました。理科や化学、物理などで一般につかわれているガラス器具や他の器具すら錬金術師が彼等の実験に便利なように考案したものなのです。
 夢を追い求めて、原子というものを知り、それが自分達に手では決して変化させることが出来ないと判っても彼等は諦めませんでした。きっと、何か、あるはずだと。
 それは今も続いています。人間は不可能を可能に出来る生物ですから。机上の式では決して可能でないことを、現代の錬金術師達は成し遂げるでしょう。
 いつか、きっと。

 しかし、谷甲州ファンクラブの会紙に、何を書いてるんでしょうねぇ。しかも役職名紹介なのに。
 まぁ、いいか。人外協だから。
 では今日はこの辺で。また何処かでお会いしましょう。
 「その3」へつづく(わけがない)。

追記:  え−、都樹の錬金術師は『こうしゅうえいせい』で、「待ち人」なる創作を書いておりますが何か感想批評罵倒文句などありましたら例会の際でも、なんでも言ってやって下さい。お願いします。



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