日本SF大会では久々に、G-CON で FCS企画を行ないました。今回は、CONTACT Japan 1や i-CON の企画と同様の、
異星人側は、異星人と自分たちの住む惑星や恒星系の設定を行う。
地球人側は、宇宙船を設計し異星人の住む恒星系を訪れる。
地球人の代表と異星人が異星人側の星系でコンタクトする。という形式です。
この形式は、ファースト・コンタクトをできる限り真面目にシミュレートしようという面からすると必ずしも最適とは言えないものの、もっともシンプルでSF大会のような短時間の企画や CONTACT のすべての要素を体験するには適した方法です。またゲストには野尻抱介さん、林譲治さんにそれぞれのチームで参加していただきました。
現在、この惑星上には100を超える国境で仕切られた国が存在しますが、それとは別に様々な文化を有する人間があらゆる地域に暮らしています。通信手段の発達した今日、我々人類が交信し理解しあうことは、昔に比べれば格段の進歩を遂げ、科学技術によって大きく改革されつつありますが、未だに民族、宗教、領土、主義などによる争いが絶えないのも事実です。精神文化面では、殆ど古代から進歩がみられないという意見もある程です。
あなた自身とは異なる文化を理解し許容できうる精神こそ、これからの地球文明を存続させていくのではないでしょうか。
あなたはわけもなく「あの国は…」とか「あのひとたちは…」などと言っていませんか。
私たちが実施しようとしているのは、純粋に科学として「異文化間に橋をかける」ための行動をシミュレートしてみようという企画で「CONTACT」もしくは「ファースト・コンタクト・シミュレーション(FCS、First Contact Simulation)」と呼ばれるものです。
今回の企画では参加者が宇宙人側と地球人側に別れ、文明間のファースト・コンタクト(最初の接触)をシミュレートします。 異星人文明の存在は確認されていませんから、我々自身が異星人文明を構築します。
普通は3日かけて行うイベントを3時間でやってしまおうというので、かなりの簡略版となります。
フルに企画に参加して濃厚な3時間を堪能するもよし、意思決定に参加はできない代わりに好きな時間に好きなだけ見学できる見学者として参加するもよし。どちらでも十分堪能できると思います。見学は随時可能で入退出自由ですので、ちょっと興味のある人は、ぜひ一度覗きに来て下さい。