大迫代表より、開会の挨拶があり、その後にさっそくA班、B班に別れる。
まず始めに班内での挨拶があり、進行役や筆記役が割り振られる。そして、各班の宇宙人設定が始められる。
まずは、自身分身となる宇宙人の、おおまかな設定から入る。つまり、
- 我々は何故ここにいるか
- 我々は何か
- 我々は誰か
の三項目について。
それぞれの項目について複数の意見が出揃った時点で、矛盾してしまうものなどを削除していき、結果幾つかの設定に決まる。
次に、現在の自分達がどういう状況下にいるのか、そして
- 技術水準
- 第三惑星へのアプローチの有無
- 宇宙船設定
の三項目を決定する。
これらの決定については、大した時間は必要なかった。
いよいよ宇宙人の詳細な設定、つまり
- 形状
- 文化
- 名前
の三項目について議論し、一つの宇宙人が創造される。ただし、時間の都合もあり、もともと住んでいた惑星の設定については今回は見送ることにした。
宇宙人が作り上がり、状況も大体において把握出来たため、ついに目標の惑星に対する実際のアプローチへと入っていく。到着自体は相手班の方が早いらしい。
- 実際のコンタクトシーンを以下に示す。
- 双方、挨拶。
- アンテナ人は相手との『繋がり方』を探すため、相手の腹の穴へセンサー人が入る。
- 相手は吐き出す。
- 電波による会話 (以下、ア=アンテナ人、相=たれパンダ人)
ア 「私はこういう星から来た。貴方達は何故ここに?」
相 「住みに来た」
ア 「私達も同じです。共存し、そして繋がりましょう」
相 「どういう意味ですか?」アンテナ人、繋がり方を見せて
ア 「繋がり方を調べ、知りたいために、調査対象に一人ください」
相 「嫌です」双方話し合い
相 「どの辺に住む気ですか?」
ア 「水中以外なら、どこででも。あなた方は何人ですか?」
相 「二万人です。あと二十年で二十億人が到着します」
ア 「素晴らしい。やはり我々は繋がるべきです」
相 「嫌です。我々にはその必要がない」双方相談
ア 「何故繋がれないのです」
相 「生存にかかわる虞があるので、繋がりたくないのです」
相 「あなた方は何人です」
ア 「三千人です」
相 「ならば、この星の土地は早い者勝ちですね」
ア 「土地わけしませんか?」
相 「この星は現時点でどちらのものでもない。土地わけする必要はなく、星に降りた場所がそれぞれの所有物です」以降、押し問答。話に決着着かず。
意外だったのが、直接の接触を試みる前に言語による意思の疎通が図れたことだろう。これのおかげで、直接の接触までは滞りなくいった。しかし、それからは残念な結果に終わることになる。文化の違いにおいて決定的に、そして絶対的に共通点がなかったため、穏やかに話し合いを終えることが出来ず。
しかし、全体の流れとしては、円滑に勧められたと感じられた。まず、宇宙人を設定する際の話し合いに、自主的に参加しようとして出来なかったことが、非常に悔やまれます。また、実際のコンタクトで、双方が物別れのまま時間を迎えてしまい、穏やかな話し合いが出来なかったことも、悔やまれるところであります。
しかし、今回で二度目の参加となりますが、少なくともファーストコンタクトというものに必要以上の心配事を抱く必要はないことが、分かりました。少し熱くなってしまうところもまた、一つの醍醐味であると思います。
途中、少し気を失ってはしまいましたが、一つの世界を設定すると言うことに面白さの醍醐味があるこのイベントには、再度参加したいと思います。
また、宜しくお願いいたします。(林正浩)