また中国へ来る羽目になったので、先月に引き続いてレポートでも書こうかと思ったのだが、、、最初の目新しさが無くなってしまうと、日々ホテルと仕事先との往復だけでたいしたトピックがない。結局どこへ行こうが普通に仕事している範囲内では常識的な日常生活から離れるなんてことはありえないんだろうなぁ。
つうわけで、日常生活で重要な衣食住に関して。
まず住むと行っても、所詮は出張なのでホテルに泊まる。今回は Holiday Inn
なので日本人の感覚からして常識的でまっとうだが、前回はちょっと辛かった。別に特別なにかが悪いと言うわけでもないのだが、例えばシャワーにバスタブが無いので一度シャワーを浴びるとトイレの中が朝まで水浸しだとか、家庭用の湯沸かし器(とおぼしきもの)が部屋の中にあってそれですべてをまかなっているとか、カーテンが無くて、部屋の一部が隣の部屋から丸見えだとか、冷蔵庫も目覚ましもないとか、そういった些細な不自由の少しずつの積み重ねが心に安息をもたらしてくれない。
これで仕事でなければ、不快さもネタのうちなんだが。甘いと言われようが仕事のときにはできるだけまっとうなホテルが必要だ。
深圳の恩人だそうな。 |
数少ない限られた経験と偏見で言うと、中国での食事は不味くない。不味くないと言うよりもたいていは旨い。もちろん、「特別」とか「最高に」ってことはないけど、そんなもの日本だってそうそう巡り会えるものでもないからしかたがないだろう。
教訓としては四川料理には油断するな。麻婆豆腐は避けた方が良い。青椒牛肉絲と回鍋肉は同時に注文するな。なぜ魚ばかり食わせようとする。湯面は全般にあまり旨くない。炒飯にははずれなし。
ただし中国語のメニューは、漢字で書いてあるのでなんとなく意味が分かるような箇所も存在するものの多くの場合には勘違いしているようで、予測と違ったものが出てくることが珍しくない。それと気に入ったものがあったとしても、次に同じものを再度注文できるかどうかも疑問である。それと飛んでもなく辛かったり、鳥の頭がごろごろしてたり、臓物だったり(個人的には普通の範囲だけど人によっては駄目だろう)するので注意が必要かもしれない。
このあたりは、菜単の読解力と記憶力の問題なので人それぞれだろうけど、どこかに「中国語(簡字体と繁字体併記)のメニューの解読のしかた」なんて本は売ってないだろうか。欧米人に比べれば同じ漢字(表記はかなり異なってしまっているが)を共有しているからそれなりの手間で解読は可能だろう。
着るものは、日本から持ってくるのでなんら問題はない。ただ深圳は北回帰線よりも南に位置しているので、6月ともなればとても暑いし実感はないけど、紫外線もかなり強力だろう。そして屋内は馬鹿ほど冷房が効いている所と、さほどでもないところが混在している。このあたりは中国の問題じゃなくて、南国へ行くなら暑い外と冷房の効いた屋内の備えをしておく必要があるのは当然のことである。
長期になると洗濯も必要になるけど、これもちゃんとしたホテルならなんの心配もない。そうじゃないなら自力でなんとかするか、街角で見かける洗濯屋らしき所へ行くことになるのだろうが詳細は不明。
ホテルと仕事先への往復はタクシーを使用している。
事前に Internet
で調べたときにはいろいろと恐ろしげなことが書いてあったが、幸い今のところ困った問題には直面していない。最初は異なったルートを通るたびに「わざと遠回りを」などとも思ったが、結果的に1元も変わらないってことは運転手の好みなんだろうな。
日本とは違って、基本は助手席に座るらしい。ドアは自動で開閉しない。後部座席のドアは一方が中から開かない(チャイルドロック?)ことがほとんど。車がぼろかったり(もちろん程度の差は大きい)しても我慢するしかない。
当然のことだが日本語は当然、英語も通じないので、行く先は紙に書いて見せるのが基本。
車の運転は早い者勝ち、とにかくクラクションを鳴らして突っ込んでいく。歩行者も自転車も気にしない。こういった状況は中国に限らず東南アジアでは常識なのかもしれない。
このあたりで車の運転をする気にはなれないが、道路を普通に歩くのも特別な注意が必要になる。かなり大きな道路でも信号が無かったり、誰がどの信号を見ているのかよく分からなかったり、そして信号を無視して突っ込んでくる車も多い。道路の逆送なんかも珍しくない。
歩行者や自転車も車に負けずに突っ込んでいく。朝などホテルの窓から見ているとガードレールや中央分離帯を乗り越えて4車線以上ある道路を横断しているのを見かけるのだが、事故は多くないのだろうか。実は夕食のあと、道路を横断しているときについ油断してバスが突っ込んでくるのに気が付くのが遅れて引かれそうになったのだが。
深圳駅から地下鉄に乗って(今のところ)最終駅は世界の窓駅で、ここに「世界の窓」というテーマパークがある。駅舎の文字は江沢民が書いたんじゃないかと思うが詳細は不明。
ここは、世界のさまざまな観光地の模型(ほとんどは1:15、ものによって違うサイズもある)が置かれている。たとえば日本だと、京都御所に桂離宮と富士山がある。アメリカだと自由の女神とマンハッタン島(ツインタワーが有る)やホワイトハウスにブラックヒルズにグランドキャニオンだ。ちなみにマンハッタン島の正面にイースター島が有
り、テーマパークのほとんどの場所からエッフェル塔が見える。
できは、、実物を知っていると却ってなんだか推測するのが難しいようなものだが、推理するのも楽しいし、無駄に広いので物量に圧倒されてしまうだけでもネタになるだろう。日本にはない大らかというかいい加減さも良い方向に働いている。
他の場所から(たとえば香港とか)わざわざ行くことは絶対勧めないけど、もしも深圳で時間が余ってしかたがないなら行ってみても良いのかもしれない。
ところで地下鉄のチケット(トークン)は安っぽいプラスチックのコインみたいなできだが、なんと非接触型の認識可能なすぐれものだった。