こうしゅうでんわ

谷甲州

 こうしゅうえいせい煮の方は、一段落したでしょうか。ということで、いつもよりは少し遅めのこうしゅうでんわです。

 はじめに、今月は最初にお礼をいくつか。
 広島支部と山口支部のみなさんに。『うちの娘がいっちゃんかわいい』しゃもじをどうもありがとう。実は郵便の中に手紙が入っているのに気づかず、そのときの包装紙を今ひっぱり出してきて、はじめて手紙が同封されているのに気がつきました。指定されたとおり、陰山の尻をしばきあげるのに利用することにします。
 それからディズニーぬいぐるみを送ってきてくれた安達隊員(それとも東京支部からだろうか。こっちも手紙が入ってなかったようだが)。両方まとめて、ありがとうございました。

 それから、これはおわびです。東京支部報の原稿を頼まれてたが、原稿用の葉書がほんの下に埋まってしまったのでついにだせなかった。たぶん今からでは間に合わないと思うので、かわりにこの場所に書いておきます。必要な人は切り取って支部報にはりつけてください。えーと。たしかテーマは「こうしゅうがいっぱい」だったと思った。参考までに書いておくと、締切が明記されていない原稿は、ぎりぎりまで書かないことになっています。
 それでは。

甲州甲州甲州甲州甲州甲州甲州甲州甲州甲州甲州
甲州甲州甲州甲州甲州甲州甲州甲州甲州甲州甲州
甲州甲州 いっぱい 甲州甲州
甲州甲州甲州甲州甲州甲州甲州甲州甲州甲州甲州
甲州甲州甲州甲州甲州甲州甲州甲州甲州甲州甲州

 以上、「こうしゅうがいっぱい」でした。
 うーむ。メールでは外字や倍角で芸をすることができないから、つまらんものになってしまった。

 あと、前回の甲州画報で「さあ甲州先生、どうします?」という記事が眼につきましたが(こんな部分だけはすぐに眼につく)、どうも質問の意味がようわからん。現用の小銃(モデル)を、ヘルメットをかぶったまま照準しようとしても、それは無理でしょう。気密服着用時のことを考えてデザインすれば、別に問題はおこらないと思いますが。銃をかまえるとき、普通は照門(または照尺)と眼ははなれているのだから、ヘルメットと銃床を密着させて照準できる形にしておけばいいということで。
 それとも狙撃用スコープをのぞくとき、眼をレンズに密着しないとつかえないという意味だろうか。それならスコープからはなれた場所に眼をおけば明瞭な像がみえるようにしておけばいいでしょう。たとえば、ダイビングのときに使うニコノスというカメラは、マスク(水中眼鏡)ごしにのぞくとちょうどよく視界が確保されるようになっています。地上用のカメラでもファインダー交換式のなかには、アクションファインダーといって似たようなものがあります。つまり接眼部から数センチほど眼をはなした状態で(しかも、カメラとカメラマンがはげしく動いている場合でも)、良好な視界が確保されるようになっています。だから、光学的にも問題はなさそうですが。
 もちろんこれらは狙撃モードのときで、近接戦闘の場合には同軸レーザによる照準の方が(おそらく実戦では、そのような状況の方が多いでしょう)有効だと思います。
 うーん。せっかく書いてくれたのに、文句をつけてしまった。しかしいっとくが、これはまだ「迫害」ではありませんぞ。迫害というのは、たとえばきのうまでアマチュアだった人をプロにしてしまうといった苛烈なものです。相手がファンだと思えばこちらも遠慮がありますが、おなじ土俵にあげてしまえばそんなものはなくなるから。さあて、これからは思いっきりしばきあげてやろう。覚悟しとれ。むひひひひひひひ。




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