こうしゅうでんわ

谷甲州

 なんだかやたらに忙しくて、尻に火のついた仕事をなんとかかたづけたと思ったら、今度は足元から煙がブスブス、頭の上から火の粉がバラバラ、はっと気がつくとあたり一面火の海、という状態です(書いているうちにも、電話がどんどんかかってきた。一社から電話がくると、不思議に他社からもかかってくるのです。ほんまにこいつら、つるんどるんとちゃうか)。

 ところで「ファンクラブっていったい何をするもんなんでしょう」についての、私の見解は「特定の作家とその小説をネタにして遊ぶクラブです」です。それ以上のことなど、決して考えないように。本来たのしいはずのファン活動が、しんどくなります。要するに作家とその作品は、遊び道具なのです(断言!)。遊び道具に飽きればほかの道具を探せばいいし、壊れれば捨ててしまうべきものなのです。そして作家の方は、捨てられないように次々とあたらしい遊び道具を提供する義務があるのです。

 えー。そういうことで(どういうことやねん)甲州画報とどきました。なんかダイナコンでは、そこら中の人間に迷惑をかけまくっていたようですが、あまり気にしないことです。都合の悪いことは、忘れることにしていますので。表紙のイラストは、ジョーイの背にまたがった長谷川技官でしょうか。なんか後方からジョーイを犯してるようにもみえますが、きっと愛情表現なのでしょう。ダイナコンのネームプレートは角が尖っていたので、ジョーイをパンクさせてしまいました。すんません。

 戦闘母艦ヒドラで考えたこと。日本海軍は水上機を搭載した潜水艦を建造したものの、攻撃機としての水上機は特攻にしか使えなかったらしい。攻撃の終わっ水上機が、敵機をつれて帰ってきてしまうから。潜水艦なんて銃撃だけで沈められてしまうし、その場は逃げきっても潜行不能になったらいつかは沈められる。潜水艦を投入するくらいだから、敵の制空権内にね礒りこむわけだし。潜水母艦といっても、攻撃の終わった水上機を収容して潜没するまでかなり時間がかかったらしい。

 そういえば、バルキリードライバーでこんな話をおもいだした。戦略偵察機のパイロット(のあるもの)は、長時間にわたるミッションの間中、神経を張りつめさせるために麻薬づけの状態で飛行するとか。偵察地域の上空にくるたびに腕のチューブから興奮剤を注入するもんだから、ミッションが終わるとヤク中のパイロットを入院させる必要があるというんだが。小説でよんだんだけど、本当かな。あ、ソ連の旧型原潜の話も思いだした。その型の原潜は原子炉の密封が不完全なので、放射能をまき散らしながら海の中を突っ走っているとか。作戦がおわるたびに被爆したクルーを全員とっかえて、次の作戦につくというんだけど、これも本当の話かね。こうなると、訓練された乗員も消耗品あつかいというわけか。

 忘れていた。パーティのことです。日程は11月25日、土曜日になりました。最初に話したときからずいぶん形が変化していますが、興味のある人はどうぞ。一応はパーティなんで、コンベンションのときみたいな派手なことはない(と思う)。ということなので、案内状を出しておきます。大阪方面の人とは、11月のはじめごろに会えるかもしれません(ヒロコンに参加しそうなので)。詳細が決まり次第、連絡します。 




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