あいかわらず仕事はのたのたとしか進んでないのに、途中で放りだしてオーストラリアまで遊びにいってきた甲州です。なんかもー、ええのか、こんなんで、というほどグレートバリアリーフ(GBR)を潜ってきました。夜便の飛行機で明け方にケアンズ到着、その日のうちにナイトをふくめて四本という強行スケジュールだったが、体力があればちゃんと楽しめます。さすがに四本めのナイトはさぼったけどね。一応はSFマガジンに連載している『パンドラ』の取材ではあります。もっとも『パンドラ』の舞台はとっくにGBRからボルネオに移動してるんで、あんまり意味がなかったりする。こうなったら次はボルネオでダイビングをやってくるしかないぞ、などと考えだしたらますます仕事が遅れそうで怖い。この際は取材のことは忘れて、仕事を片づけるしかないか。
ところで計画段階では漠然としか理解していなかったのだが、GBRのダイビングははっきりと二系統にわかれるのだな。遠出のクルーズ系と、ケアンズからの日帰り系に。現地のダイビングサービスも二つに分化していて、日帰り系の会社だとあまり遠くにはいかなかったりする。今回利用したサービスも日帰り系で(DEEP SEA DIVERSDEN 興味のある方は検索してみて)、日帰り圏内でクルーズもやってました。ダイビングの専用船でクルーズします、というから毎日あちこちに移動しながら潜るのかと思ったら、実際には毎日おなじリーフの周辺を少しずつ移動しているだけなのだな。で、毎日きまった時間にケアンズからの日帰り船が接舷して、泊まり客が移乗すると。
つまりクルーズ船というより洋上のホテルのようなものか。楽でいいんだけどね。外洋を航海するわけではないから、船酔いの心配もないし。それに遠出するクルーズは出発日が決まってくるが、日帰りの専用船だと好きな日から好きな日までダイビングすることができる。とはいえ、この次は遠出のクルーズ系に乗ってみたいところ。日帰り系でも大物がんがん(いきなりナポレオンフィッシュ、シャーク、カメ、バラクーダ等々)状態だったから、遠出すれば相当にすげーものがみられそうだ。その前に仕事をなんとかせんかい、と、結局そっちに話が落ちつくのか。
あと、細かな仕事のことを少々。いま本屋にならんでる北國文華(北國新聞社の季刊誌)に、みじかいエッセイを書いております。三カ月に一度の発刊だから、次の号がでる六月はじめごろまでは店頭で入手可能なはず。ただし、石川県内限定(たぶん)。県外では入手は困難かもしれない。あと、よく似た会社名なのだが、全然ちがう北海道新聞にも書評を書いております。こちらの方は2月24日付なので実物は手に入らんと思うが、原稿自体はネットで読めるはず。興味のある方は、検索して読んでみて(あれ、これはさっきやったか)。