三月になったものの、まだまだ北陸は寒い日がつづいております。数日前から寒波がきたとかで、あいもかわらず雪が降ったり霙が降ったり難儀なことです。こんな季節にこそスキーとか冬山とかで遊ぶべきなんだが、仕事がつまってて思うにまかせません。いっそのこと仕事を放りだして暖かい南の島にでもいきたいところだが、そうもいかんわなあ。仕方がないのでガイドブックなどを眺めながら、いつかいきたい旅の計画を練っていたりします。
自由旅行者のためのガイドを読んでいると、結構おもしろいルートが作れるのだよな。東マレーシアのサバ州東部(ボルネオの北東端)にあるシパダン島やマブール島なんかは、最近ダイバーに注目されているポイントなのだが(海岸からいきなり600メートルのドロップオフ、バラクーダやウミガメなんかの大物がんがん)ここからフィリピン南部のサンボアンガまで船がでているらしい。国際航路だな。これを利用すればマレーシアからフィリピンのセブまで自由旅行+ダイビング旅を楽しめるかな、などと考えております。この航路とは別にスル諸島の小島をめぐりながら、やはりサンボアンガにむかうローカルな客船もあるんだが、こっちの方は海賊に襲われることが多いので地元の人も乗りたがらないとか。
航路といえばおなじセレベス海に面したインドネシア・スラウェシ島北部のメナドちかくにも、世界中からダイバーが集まるスポットがあるらしい。こっちもマンタやナポレオンなんかの大物ががんがん泳いでるというのだが、実はここもフィリピン南部のダバオとのあいだに航路があるのだった。これをうまく利用すれば、フィリピンのセブまで(以下同文につき省略。ただし海賊がでるかどうかは知らん)。フィリピンにも登山対象になる山は結構あるんだが、場所によっては新人民軍のゲリラが出没するんで登山には軍隊の同行が必要らしい。あんまり家族旅行向きの場所ではないなあ。
別に船旅にこだわってるわけではないのですが、なんとなく飛行機を使わない旅のルートには引かれますな。とはいえ、海賊や反政府ゲリラに身ぐるみ剥がれたのでは具合が悪い。もうちょっと楽なところはないかと考えたら、台湾の玉山(新高山)に登って石垣島でダイビングする方法をみつけた。台湾の港から石垣島を経由して沖縄まで船がでているんだが、残念なことに石垣島を経由するのは日本からの往路のみ。つまり先にダイビングをやらんことには山登りができんわけで、減圧症の危険はともかく海水でふやけた体で山登りをするのはしんどそうだ。とはいえ、最近では台湾にもぼちぼちダイビングのショップができているみたいなんで、これなんかうまく利用すれば登山とダイビングの両方を一度の旅行で楽しめるぞ、とそんなことをするのは俺だけか。あ、登山とダイビングといえば韓国の済州島でも可だったか(実は韓国の最高峰は済州島にあるのだ)。この際だから、登山とダイビングとスキーの全部をいっぺんに楽しめる場所がないかと捜したら、なんとハワイに(以下略)。しかしなんだな、こんなこと考えてんと、さっさと仕事した方がよさそうだ。