全作品リスト

　第２回奇想天外新人賞佳作受賞。
　処女作とは思えない迫力と描写力で描かれる、航空宇宙軍による凄絶な惑星制圧戦。

　デビュー第二作。
　星空の二人では全面改稿されている。

　８０年１１月〜８１年１月まで連載。
　処女長編。航空宇宙軍と汎銀河連合軍の死闘がもはや伝説的歴史として語られる遠未来。氷に閉ざされた惑星のテラフォーミングは、汎銀河人の越冬調査隊と入植を目指していた銀河の異端者「地球人」に、途方も無い異形の破局をもたらす。ハードな構築に支えられたおそるべき破局と、全滅回避と仲間の救出と男たちの意地を賭けた凄絶な氷雪踏破を、クールで熱い筆致で描破した初期傑作。

　８１年４月〜６月まで連載。
　超光速シャフトが初登場。２１世紀後半の航空宇宙軍史の裏面と宇宙へ出ずにはおれない人々の心性を描く。

　超光速シャフトとムルキラと宇宙を目指さずにはおれない人々の魂を巡る、哀しくも清烈な奇譚。なお『バシリスク』は「タナトス戦闘団」「水星遊撃隊」（「火星鉄道１９」収録）にも登場する。
　Speculative Japanには英訳されて掲載されている。

　第一次外惑星動乱終結後二十年余。航空宇宙軍の外惑星支配を覆すべく地下活動を続けるＳＰＡ（外惑星連合軍）と航空宇宙軍の死闘が、太陽近傍から天王星系にまで展開する。初期航空宇宙軍史を代表する傑作記念碑的長編。

　ヴォルテを製造したのは航空宇宙軍第２生物学戦研究所。逃亡したヴォルテを追跡する航空宇宙軍の大佐が登場する。ただし、早川の航空宇宙軍シリーズとの関連はない。

　第一次外惑星動乱が生み落とした鬼子的超兵器・超長距離レーザＡＩ砲艦ヴァルキリー初登場。地球の直径を上回る射程距離と無人ゆえの凄じい加速性能を持つ新兵器に狙われた航空宇宙軍輸送艦隊の、恐怖と死闘。

　某ＲＰＧの設定で松本富雄、虚青裕とともに競作した書き下ろし。

　第一次外惑星動乱から１３０年の時を経てプロキシマに蘇る、ヴァルキリーの脅威。