人名録 - 武子


昭利
 武子の父。元々は武子という名であったが、子供が生まれた時にその名を与え、自分は改名した。妻の清恵に説得され、自分の先祖が殺した人々の菩提を熱心に弔う。
大網館継
 武子の先祖である悪業の武士。仕えていた主君をはじめ多くのものを殺し、悪行を重ねた後に殺されるが、何度も転生しては新たな恨みを重ねて殺される宿命を持つ。竹治の代に嫁に来た清恵により救いを与えられる。
清恵
 大網館継の二代後に転生した者に殺された比丘尼の生まれ変わり。何代にもわたり呪われつづけている武子の家系に救済を与える。
武子(たけし)
 大網館継の子孫。女性のような名前に疑問を持ち、改名をしようとするが、名前に宿る意味を知り思いとどまる。
武史
 武子が改名しようとした名前。
竹治
 武子の祖父。乱暴者で女癖も悪かったが、武子の母の清恵がきてからおとなしくなり、一年も経たないうちに幸せな往生をとげる。

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