人名録 - 果てなき蒼氓


アグニ
 バギラティに育てられた翼龍。バギラティとともにシャンカラをしとめようとする。バギラティが掟を破ってドゥルガを星につれてこようとしたため、追っ手の狩人に殺される。
アグニ(二代目)
 バギラティとヤマの闘いの際にガルパティが手に入れた翼龍。ガルパティを乗せて恒星間飛行を行い、ドゥルガの故郷である惑星タミルに向かう。
「彼」
 遠い世界から飛来した知性体であり、星ぼしの揺籃を求めて放たれた生態系。星嵐の核に突入し、スカンダの住む平原世界を創生する。
ガネッシュ
 プシュカラのすぐ上の兄。生きる方法をさぐるために迷い星をめぐり、「彼」の一部が埋没したために肥沃となった土地を発見し、そこにプシュカラを案内する。迷い星の生物に遺伝子を与え、テグルの種族の一つの祖先となる。
ガルパティ
 バギラティとドゥルガの息子。狩人と巫女の二つの印を持つ。父親とヤマとの闘いの際に翼龍を手に入れる。アグニと名づけた翼龍とともに恒星間の渡りを行い、「平原」にたどりついて「彼」と出会う。星船に乗り、文明がほろんだ「彼」の故郷を訪れ、プリティヴイとともにその星に降り立つ。
シャンカラ
 恒星間宇宙を飛ぶ光翅鳥。体に蓄積された情報を求める狩人に狙われるため、絶えず高速で飛行する。ドゥルガを背に乗せて旅をし、彼女を目的地である狩人たちの星に残して旅立つ。
スカンダ
 平原世界の狩人。危難を避けるために廟所にこもった村人を将来目ざめさせる指命を受け、世界の中心を目指す。ラクシュミと出会い、世界の中心から星ぼしの世界にのぼり、目的の惑星とは異なる「迷い星」に着陸し、その星の種族の祖先となる。
スパルナ
 ガネッシュとラクシュミの末裔で、カルラ族の戦士見習い。翼が変形していて動きが鈍く、家畜を追う程度の仕事しか与えられていなかった。プシュカラ族の巫女の神託で、宇宙樹に登って惑星テグルの軌道修正を見届ける。その後、その名は「美しき翼を持つもの」の意味に用いられる。
スルヤ
 老翼龍。ガルパティを乗せたアグニのために恒星間飛行の先導をする。
ドゥルガ
 スパルナとよばれる渡り人の戦士を父に、タミル人を母にもつ少女。成長し、スパルナの印があらわれ、クシュティア(歌う植物)により星ぼしの世界にはこばれ、星ぼしの世界の渡り人となる。
 宇宙に飛び出してシャンカラの背で旅をしながら成長した。狩人たちの星でバギラティに出会う。バギラティとともに狩人たちの星に住んでクシュティアを根づかせ、ガルパティらを産む。
バキラティ
 狩人たちの星の狩人。単独でシャンカラをしとめようとし、その背中に乗っていたドゥルガと出会う。狩人の掟を破りドゥルガを救ったため、翼龍のアグニを失い、ドゥルガとともに旅をしながら生活する。追っ手のヤマとの闘いであらたな翼龍を手に入れる。
プシュカラ
 「平原」の村の少女。ガルパティの到着を受けて眠りから覚めて一緒に「彼」に会う。星船に乗って「彼」の故郷にガルパティとともに降り立つ。
プリティヴィ
 スカンダとラクシュミの娘。母から巫女の印を受け継ぎ、その記憶から迷い星の生態系に自分たちの遺伝子を根づかせる。兄弟五人が五つの種族の祖先となり、子孫は迷い星を恒星キストナをめぐる軌道に乗せる。
ヤマ
 狩人の星で最も危険な狩人。狩人の掟を破ってドゥルガを助けようとしたバギラティを追う。最初の闘いの後もクシュティアの民となったバギラティを追うが、ガルパティの活躍によって敗北する。
ラクシュミ
 青睡蓮を祭る村の最後の一人。スカンダと同じ指命を持ち、ともに世界の中心に向かい、星ぼしの世界にのぼる。プシュカラと四人の男子を生み、いきついた迷い星で死亡する。

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