人名録 - 革命前夜


アバテリア大佐
 フィリピン警察軍の大佐。
 強引で暴力的な捜査でマニラの犯罪者から恐れられる。
尾辻健三
 小物の総会屋。
 マルコス陣営への献金をネタに汐見の会社をゆするが、城戸の接待を受けた後汐見の依頼を受けたロムアルデス・ファミリーに殺される。
ガルシア大尉
 フィリピン警察軍のアバテリア大佐がもっとも信頼する凄腕の警官。
 尾辻の殺人事件を担当し、城戸を尋問する。城戸の通報を受けて、汐見の雇ったロムアルデス・ファミリーを銃殺する。
城戸義孝
 大手商社のマニラ支店の現地雇用のローカル社員。
 フィリピンでの生き方が性に合っており、日本に帰る気はない。汐見に引き抜かれそうになるが、その計略を見抜き、自らが囮となって尾辻を殺した犯人をおびき出す。
コラソン・アキノ
 ベニグノ・アキノの未亡人。
 反政府運動により大統領候補に推され、アメリカにも支持される。
汐見
 城戸の競合会社のフィリピン駐在員。
 ベニグノ・アキノ氏を殺した黒幕に会社が巨額の献金をしているのを尾辻にゆすられ、ロムアルデス・ファミリーを雇って彼を殺す。引き抜いて利用しようとした城戸がこれに気付いたので、彼を殺そうとするが、ガルシア大尉の警官隊に射殺される。
塚原
 城戸の勤める大手商社マニラ支店の支店長。
 マルコス派一辺倒の方針を転換し、アキノ陣営への接近を決める。日本の本社にばかり目を向けて、現地を見ようとしていない。
フェイ
 城戸の恋人。
 昼はフィリピン大学の学生で、夜は日本人専用の高級クラブに勤めている。将来を約束されたエリートで、人脈は相当広い。
ベニグノ・アキノ
 マルコス大統領の政敵。
 マニラ空港で暗殺される。
マルコス
 フィリピンの大統領。

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