人名録 - ジャンキー・ジャンクション


か行 さ行 た行 ま行 ら行


か行

筧井宏
 日本人の登山家。
 偶然が重なり、マックスの予言通りにヴァジュラカン北壁の登山隊に参加し、由紀とともに北壁ルートを登る。マックスの煙草の影響によりジョージとシンクロし、彼が将来事故に遭うことを知る。ジョージが実際に雪崩にあったことを知り、救出にむかう。
加藤由紀
 男でもてこずるルートを完登している二十代後半のクライマー。
 心因性の神経症治療のため、クライマーの父の手引きで山をはじめた。
 ヒマラヤでの遠征の後、マックスに声をかけられ、ヴァジュラカン北壁の登山隊に参加し、筧井とともに北壁を登る。デニスと意識がシンクロすることにより、遠征中に何度も不審な行動をとる。筧井とともに遭難したジョージの救出に向かう。途中の岩壁で突風にあい転落するが、デニスがかばってくれたので助かる。

さ行

ジョージ・フェアリング
 登山家。
 マックスが組織したヴァジュラカン北壁登頂の国際隊に参加し、西陵を登る。
 アルプスで大きな登攀をやっているが、ヒマラヤは以前同じルートで失敗し、相棒のマシュウを失っている。
 コースの取り方や事故があった時の状況などでデニスに反発されている。ジャンクション・ピークの基部をトラバースしている時に雪崩に遭うが、前日にほった雪洞に避難し、筧井らに救助される。
スタンリー
 行方不明のリビングストン博士を発見した人物。

た行

デニス・ワーウィック
 19歳の登山家でマシュウの弟。
 マシュウが存命中はマシュウとジョージの登攀の支援をしていた。マシュウの死の全責任がジョージにあると考え、ジョージを憎む。ジャンクション・ピークの基部をトラバースしている時に雪崩に遭い、ジョージが転落するが、十分な制動をかけなかったために被害を大きくし、ジョージを置いて下山する。後にそれを後悔してジョージ救出にむかう筧井らを追い、突風にあって転落した由紀をかばい、足を骨折する。救出されたジョージと和解し、今後もチームを組むことになる。
デヴィッド・マクスウェル
> アメリカ人の登山家で謎の多い人物。
 瞑想を助けるという薬草煙草を登山中も吸い続ける。ヴァジュラカン北壁を登る国際隊を組織し、自分は一人で北東陵を登るコースをとる。北東陵からピークを越えて、ジョージを救助にむかう筧井らと合流する。

ま行

マシュウ
 マシュウ・ワーウィック。デニスの兄で一流のアルピニスト。
 最初のヒマラヤ挑戦でジョージとともにヴァジュラカン縦走をめざす。基部のトラバースを主張するジョージに反対し、険しい稜線をなぞることを主張するが、高度順応に失敗し、ジャンクションピークで転落して死亡する。

ら行

リエゾン・オフィサー
 インド政府から派遣された連絡員。
 名前不明。
 おとなしい人物で、マックスのボロテントに泊まるのにも文句は言わないが、食事は日本隊とともにとる。
リビングストン博士
 アフリカを探検中に行方不明となり、スタンリーが発見した際の「ハロー、リビングストン博士とお見受けしますが」が英語の教科書にも載っている一種の決まり文句となる。

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