大型船による海上交通放棄の経過
その後は局地小型船で航行を継続するかまたは全面的に航続禁止

 放棄航路 放棄時期   放棄の理由
順序  区間 (年月)
  1  幌筵〜キスカ  18. 7  アリューシャンの放棄。
2  トラック〜クエゼリン  18.12  敵艦載機のマーシャル空襲激しくなる。
3  トラック〜ラバウル  18.12  敵陸上機のラバウル空襲常態化する。
4  パラオ〜ニューギニア  19. 1  敵陸上機、その他のニューギニア北湾岸空襲常態化する。
5  パラオ〜トラック  19. 2  トラック前進根拠地の価値喪失のため。
6  内地(佐伯)〜パラオ  19. 3  護衛艦節約のため。(代わりにサイパン〜パラオ〜台湾航路新設)
7  カウ〜マクノアリ  19. 5  敵、ホランジアに陸上基地を進出。
8  スラバヤ〜アンボン  19. 6  敵、ホランジア、ビアク方面に陸上基地を進出。
9  サイパン〜内地
サイパン〜トラック
サイパン〜パラオ
 19. 6  サイパンに敵軍上陸。
10  バリクパパン〜マニラ  19. 6  途中敵潜集中のため。(パリクの油をシンガポールに集中す)
11  パラオ〜台湾  19. 7  サイパン陥落。(パラオをフィリピンを結ぶ)
12  パラオ〜フィリピン
パラオ〜バクリパパン
 19. 8  パラオの住人引きあげ完了。(敵上陸予期)
13  楡林〜高雄
楡林〜マニラ
 19. 9  海南島鉄鉱石輸入停止。(ボーキサイト輸送強化のため)
14  フィリピン〜カウ
(ハルマヘラ)
 19. 9  モロタイに敵上陸。
15  マニラ〜サイゴン  19. 9  護衛兵力を他の緊急航路に転用のため。
16  シンガポール〜メダン  19.10  油送船(集積用)をバレンバンに集中のため。
17  サイゴン〜ミリ  19.11  護衛兵力を他の緊要航路に転用のため。
18  マニラ〜ミリ
セブ〜ダバオ
 19.11  敵、レイテに上陸。
19  マニラ〜セブ  19.12  レイテ方面絶望となったため。
20  マニラ〜シンガポール
マニラ〜高雄
 20. 1  ルソン島に敵上陸。
21  シンガポール〜ミリ  20. 1  モロタイよりミリに常時敵機来襲。
22  シンガポール〜ラングーン  20. 1  途中、敵潜脅威増力。
23  高雄〜上海  20. 2  船舶不足。(華南における、米軍進撃、高雄〜香港準備完了)
24  高雄〜シンガポール  20. 3  南シナ海航行不能となる。
25  内地〜小笠原
東京湾〜北海道
東京湾〜大阪
 20. 3  硫黄島の敵陸上機よりの脅威。
26  台湾〜日本本土
沖縄〜日本本土
 20. 4  沖縄に敵上陸。
27  門司〜大連
門司〜青島
 20. 6  敵機、敵潜の脅威。
28  日本海諸港間  20. 8  終戦。
30  仏印、マレー、欄印度方面  20. 8  終戦。