ぼく、はっきり言って、超能力者なんです!! どうです、この書き出し。前回がSFにならなかったので、今回は思い切ってSFにしようと思い、今までひた隠しにしていたこの事実を、公表いたします。
まずは、ぼくが始めて時間跳躍した日のことを書きましょう。
あれは今から4年前、とある日曜日の事。明け方の3時ごろまで、みなみのスナックでしこたま呑み、思いっきり気分よく酔って、家に帰りついたのです。もちろん翌日が仕事だったので、すぐに寝ました。午前4時頃かな? とにかく、フトンの上にゴロンとなるなり、そのままグッスリです。
さて、目が覚めると。時計は 08:30AM
を指していました。えっ?! 2日酔いですって? 若いぼくには無縁のものなんです。もちろん、睡眠時間が短いのだって平気です。頭はすっきり冴えわたり、眠気だって、微塵ほども感じてはいませんでした。
異変は、事務所のドアを開けるなりおこりました。
みんなが、一斉にぼくのほうを見て、言ったんです。
「おまえ、昨日なにしとってん。会社休んでるから、何回も電話したんやで」
どういうことでしょう? 昨日は日曜日のはずなのに……。
「何言うてんねん。今日は火曜やで」
おっといけない。そうか、ぼくは知らず知らずのうちに、時をかけていたのか?!そういえば、モヤモヤとした時の流れの中を、さまよっていたような気がする。
アルコールによって、それまで眠っていたぼくの力が。急に目覚めたに違いない。うんうん。
この事実を友人に話すと「そりゃぁおまえ、単に寝とっただけと違うんかい?」と、のたまうのです。
何をおっしゃるうさぎさん。それを言っちゃあ、おしまいさ。しょせんは、不思議体験のない凡人にはわからない事でしょう。
ねぇ、みなさん。みなさんは信じてくれますよね。と、言う所で、またの逢う日を楽しみに、本日はこれまで。
どうだ、今回はSFしただろう。