今年の冬は特に寒いような気がする。しかし冬のほうが透明度を増して海は綺麗だ。しかたがないので少しでも暖かく潜るために、ドライスーツにたくさん空気を入れられるようにウェイトを増やす。使い捨てのカイロも投入する。当然、動きは鈍くなるしエアの消費も多くなる。
それでも潜るんだけどさ。
2011.01/08
サンビラ、吉右衛門、イスズミ礁
サンビラ到着するとボートの上から水底が見える。結構濁りやすいポイントのはずなのに、これだけ透明度が良いと見知らぬサンビラが広がっている。
そしてふと見るとダイコンが見知らぬ数値を表示する機械に成り下がっている。液晶が少し割れていたりして、電池が切れたら買い換えようと思っていたのだが、一本目でこのざまとは潔すぎるんじゃないか。それとも嫌がらせなのかもしれない。
ともかく水中であれこれ考えてもしかたがないので、そのまま潜る。
そして、ふと気が付くと二本目もダイコンそのままで潜ってしまっている。うーん、少し浅めに潜ったほうが良いのかもなどと思いながらチームについていく。
途中シンデレラだと思って写真を撮っていたら後で写真を見たガイドからかぐや姫だと言われたが、そんなもの見分けがつくわけがない。だから、なにが珍しいのかは事前に言っておいてもらわないとわからないよ。
さすがに三本目はダイコンを借りて潜ったが、当然ながら無減圧限界時間はまったく信用がおけない。他のメンバーよりも深くならないことだけを注意しようと思っていたが、実際にどうだったかはよくわからない。
2011.01/09
グラスワールド、住崎、備前
備前を目指すがすでに船がいっぱいなのでグラスワールドへ。
グラスワールドの浅場方面はあまり楽しいとは思わない。カメが居るんだけど、もうカメも見飽きたし。かといって他の場所が絶対に良いというわけでもなく、結局はどこを潜ってもそこそこ楽しいのか。
とりあえず、カメと定番の黄色いジョーフィッシュを見て終わる。
二本目は備前を目指すがすでに船がいっぱいなので住崎へ、三本目でようやく備前に潜れる。
串本のイザリウオは絶対に増えているに違いない。最近だと「動かないから写真でも撮っておくか」の扱いだけど、ダイビングを始めたころはもっとイザリウオの希少性は高かったように思う。そんな風に感じているのは、珍しいのかもしれないけれど。あと、今回はミナミハコフグの幼魚がどこにでもいた。
この日の透明度もきわめて良かった。
2011.01/10
島廻り、塔の沖
ポイントに到着するとガイドがアンカーを確認しに行く。その間に潜る準備をしていると、ボートの上から二頭のイルカが見える。
イルカがどこかに行ってしまう前に早く潜りたい気分が船の上を支配するが、なかなか確認から戻ってこない。ボートの上ではいつでもエントリー可能な状態で待っているのに、浮上してきたガイドはOKともNGとも合図を出さずにイルカを追いかけていってしまう。とりあえず行ってしまえという気配もあるものの。
そんなわけで、合図とともに一気にエントリー、アンカー下で集合は忘れ去られて全員がイルカを追いかけ始める。これでイルカが去っていったら各自の泳力に応じてバラバラになってしまったかもしれないのだが、イルカはずっとダイバーの間を泳ぎ回っていた。おかげで全員がイルカの周囲に集合できた。流れもあまりなかったし。
結局イルカはずっとダイバーの周囲を泳ぎ回り、エア切れでボートに戻るまでついてきた。そのせいで、イルカ以外にはなにも目に入らなかったりする。
そして、二本目は普通のダイビングだったのでたいしてなにも印象に残らないことに。
おまけ
やっぱり、若くなくなったら冬の海のためにBio-Finを買った方が良いのかもしれない。 イルカを追いかけまわすともう体力の無さを実感する。