柏島へ向かう道中、最後のコンビニでビールや水やツマミなどを仕入れていくのが恒例になっていた。しかし、その後も2軒のコンビニを目撃した。トンネルも増えて、時間も短縮されているし、柏島にも着実に文明が近づいているようだ。
2010. 8/28
レッドロック、民家下北、後浜6番
レッドロックは7月にオープンしたばかりのニューポイント。ガイドも初めて、しかも直前まで後浜に潜る予定だったので海中の様子すらわからない。潜る前に聞いた「深い方へ行っても、あんまりなにも居ない」、「こっちへ行くとサンゴがある」だけでガイドしなければならない状況だったのには少し同情してしまう。
潜って最初にゴマモンの成魚がいたけど、それ以外はこれといってなにも見つからない。
民家下はどれだけ近づいても引っ込まないアケボノハゼとハタタテハゼを見て浅場に戻ったが、残圧が余っていたので再び砂地へ向かってヒレナガネジリンボウのペア。後浜でピグミーシーホースと白いクマドリイザリウオ。ゴールデンイールモレイを見たのはどこだったっけ。
柏島のガンガゼは串本のガンガゼよりも移動速度が速い。手かなにかで刺の先に少し刺激を与えると、反対側に移動を始める。その先に別のガンガゼが居るとドミノ倒しのようにガンガゼの群れ全体が移動を始める。もちろん刺激を止めると、短時間で安定状態に移行してしまうけどそこまでの過程が非常に興味深い。
ガンガゼにかぎらず刺の生えたウニにはもっと注目しても良いんじゃないかな。
2010. 8/ 29
勤崎、後浜3番
勤崎は少し深いところにアケボノハゼがいる。その横に居るハナヒゲウツボは見つけたけれど、この深さでピグミーシーホースを探す時間の余裕はない。後浜は砂地でヒレナガネジリンボウにキツネメネジリンボウ、ホタテハゼとなんぼでもいるダテハゼ。
浅いところに戻ってくるとメジナの群れにキビナゴの群れ。
あと珍しいけど地味なシロオビハゼやイナズマヒカリイシモチや小さすぎて良く見えないパンダダルマハゼはもうどうでも良い。
通常のダインビングは、それぞれのポイントで見るべきネタを元にガイドが回るコースを考えそれに付いていく。おそらくガイドが居なければ、自由にポイントを移動することもできず珍しいネタを見つけることもできない、あまり楽しくないダイビングになってしまう。いや、もしかすると元の場所に戻ってくることもできずに行方不明になってしまうかもしれない。
そしてガイドには普通の客に対するサービスしなければならない。なので誰も興味を持たないガンガゼなどに注目しているときには周囲にちゃんとまだチームの誰かが残っているか注意していないと、気がつくと置き去りにされていたりすることになる。
それ以上に、なにか珍しいものを見逃してしまう可能性が高くなる。
おまけ
柏島はサービスから港まで、そして港からポイントまでがとっても近い。なので一時間以上潜っていても、結構ノンビリできる。なにより、朝がゆっくりできるのが有り難い。ただし、帰りはかなり慌ただしい。2本目潜り終わるととっとと機材を洗って、並べて、シャワーを浴びて、着替えて、帰り支度。昼食を食べ終わったら、急いで出発しなければならないので、機材はさすがに乾かない。
その後は車の中で寝ていれば良いのは、ツアーで参加する大きなメリットかな。ただ、帰ってから車で移動するので、途中でビールが飲めないのが残念だけど。