柏島
(2009.08/22-23)

ダイビング分科会:ほらふきクラブ

始めに

 高知県幡多郡大月町柏島まで、兵庫県明石市からはGoogle Mapによるとおよそ500Km、時間にして7時間半。実際には出発が20時過ぎで、到着しビールを飲み出したのが3時直前。
 とりあえずビールの一杯も飲んだらそのまま寝る。

2008. 8/30

後浜6番、勤埼、後浜2番

 柏島の朝は天気は快晴、海はベタ凪、水温も快適、透明度も良好。

 まずは後浜6番へ。
 潜行するといきなりスズメダイが二匹アンカーの真下で求愛活動をしている。
 溢れるようなキビナゴの群れを横目に、斜面を下りながらハダカハオコゼ、ハナヒゲウツボそしてビグミーシーホースと順にたどっていく。このピグミーシーホースがでかい。これじゃピグミーしゃなくて、、、そういやピグミー子爵だと思って いたんだが、最近見るとピグマン子爵になっているのは記憶違いだろうか。それとも政治的に正しいなんとかってやつだろうか。イザリウオもカエルアンコウなんて無粋な名前に変わっているし。
 その後、エグジット直前にガイドが「カメ、居ました」と言ってくる。ほんの近くに居るのかと思ってついていくと結構遠い。ここまで遠いならおとなしくアンカー下にいたほうが 楽だったかなぁと思いつつ、終了。

スズメダイの求愛活動 ハナヒゲウツボ でかいピグミーシーホース 極小イザリウオ

 勤崎の目的はオシャレハナダイだそうな。
 通常PARADIのガイドは、斜面を先行して下り目標を見つけると後から追いついたチームに場所を示して、さらに深場へ向かって潜行していく。長時間深い場所に居るのはヤバイので、ガイドの動きを上から見ながら途中のアケボノハゼやスジクロなんかはパスして最後のオシャレハナダイだけに絞って追いつく。
 追いついた場所は深度46m、水底に到着したらすでにダイコンがピーピー鳴ってやがる。減圧停止も出るまでは注意しているが、いったん出てしまったら4分が6分になっても同じとかえって度胸がつく。そして、およそ2分間の撮影タイム後にゆっくり浮上していくのだが浮上しても減圧停止時間が延びていく。
 それでも、斜面に沿ってゆっくりと浮上しているとエグジットまでには消えてしまっていた。

スジクロ オシャレハナダイ イソコンペイトウガニ

 最後は後浜2番で、窒素も溜まっているので比較的安全に潜る。
 砂地でヤシャハゼを見ていると、誰かがカラッパを掘り出し、掘り出したカラッパを使ってヤシャハゼを引っ込ませるような事件もあったらしいが、それでも安全に潜ったはず。
 そうそう、レッドバックドラゴネットとか言うものすごくレアな(と言われた)テグリの仲間を見た。それに、いままで見た中で一番写真が撮りやすいクダゴンベ。あまり深くもなく、ライトをあてて写真を撮っても逃げることもない。しかもペアで居る。
 最後の最後は、ふと気がつくとそこそこ激流。アンカーロープを鯉のぼりのように流されながら浮上していく。

ウミテング レッドバックドラゴネット クダゴンベ

2008. 8/10

サルガウド、後浜1番

 サルガウドはアケボノハゼとコウリンハナダイ。
 昨日はアケボノハゼをパスしたのでとりあえず撮影しておく。
 かなり珍しいらしいコウリンハナダイは正面から見ないと唯のハナダイにしか見えない。写真だって正面からでないと意味がない。そして、知らなければただの珍しい柄のハナダイとしか思わないだろうなぁ、というか気がつかない可能性すら高い。昨日のレッドバックドラゴネットと言い小さくて微妙に違うものは区別せんでも。
 ガンガゼはトゲの先の方に指などで刺激を与えると、反対側に移動し始める。数匹が並んでいるときに一匹に刺激を与えると、移動を始めたガンガゼに押されて玉突き状態でガンガゼ全体が動き始める。こうやって、個々のガンガゼを直接いじらず全体を集団にまとめていくのはなかなか面倒な制御が必要だったりする。
 浅場でガンガゼを追い集め、そして密度が高くなってまた散らばっていくガンガゼ眺めビデオに撮影する。そうしているとなぜだか人が後ろから覗きこんで、また去っていく。
 珍しいものがおらんことくらい知っているやろうが。

ニシキフウライウオ セミホウボウ 黄色のウツボ

 最後は後浜1番の砂地でハゼ。
 少し深くてダイコンが五月蠅かったけど、ヤシャハゼはなんぼでもおる。ネジリンボウなんか少々引っ込めても気にならないが、キツネメネジリンボウはちょっと貴重。 このツアーで二度目の減圧停止が出ながらもヤシャハゼと戯れているとき、少し浅めの砂地ではヒレナガネジリンボウとダテハゼとエビが同居していたり、謎のメイチダイの幼魚が発見されたりしていた。
 浅場では昨日に引き続き流れるようなキビナゴの群がいる。キビナゴを狙うのはやる気のあるカンパチと10匹以上群れているアオヤガラなど。

メイチダイの幼魚 コラボ 群アオヤガラ

おまけ

柏島のポイントはどこも、エントリーした場所は5〜10m程度しかないが、そこから斜面を下っていくとあっというまに30mを越えてしまうため深度やら減圧には十分な注意がいるところばかり。もちろん注意さえしていれば、なんら問題なく楽しく潜れるのも間違いない。

 柏島の帰りは早い、ボートから戻り、機材を洗い、機材を干したら、シャワーを浴びて、昼食。荷物を片づけたら、機材も片づけ、そのまま出発する。それでも明石に到着するのは21時を過ぎてしまう。

 

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