始めに
9月中旬、今年は台風接近が少ないなぁと思っていたらしっかり13号が近寄っていた。18日木曜頃まで、果たして週末のツアーが敢行されるかどうか気をもんでいたが13号の足は意外に早
かった。
19日夜いつものようにCAANを出発して串本に向かう。今回はY氏の500本記念ダイブと結婚退職祝いツアーなので、是が非でも敢行されなければならなかったのだ。いままで沖縄やいろんなところに一緒にでかけたY氏の独身最後のラストダイブとあって、昔なじみや親しい者が関東や名古屋など各地から参集した。
2008. 9/20
住崎、備前、グラスワールド
快晴だったがさすがに前のビーチはうねりがあって潜れない。だが、内湾のいつものポイントは波もおだやかで問題なしだった。しかも13号の接近でこの週末ダイビングを見合わせた人が多いらしく、他の船は全く見あたらない
ため、ポイントを選び放題である。
住崎にボートが着く。なぜか赤鯱スタッフ全員がそろい踏みでガイド。他に客が居ないとはいえ、いくらなんでも多すぎないか??と思いつつ、エントリー。
ポイント調査だったのかもしれない。
案の定透明度はあまりよくないが、海草の隙間に擬態するニシキフウライウオや風船のように大きなオオモンイザリウオ、逆さまにぶら下がってヒトデを食べるでっかいフリソデエビなどをみる。
次の備前も透明度は悪いが、大型のツムブリやホタテツノハゼをカメラに納め満足。
そしていよいよY氏の500本目となるダイビングである。リクエストをどこにしようと思案するY氏だか、「何いうとるねん、決まっとるやろ!」というオーナーの言によりやっぱりグラスワールドへ。ここはY氏が発見したという伝説の黄色いジョーフィッシュがいる。このジョーは大層長生きで、発見されてからかれこれ3年は経っている。というわけでいよいよ500本記念ダイビング。ジョーのそばで記念撮影と胴上げをしたあと、グルグルと根を回る。そしてあらかじめ用意し隠しておいた金貨チョコをY氏に無理矢理発見させて500本祝いの記念とする。一体これはなんだといぶかしげなY氏であったが、とりあえず水中で吹き出したのだけは確認できた。
夜、いつもの夕食のBBQの後、部屋にもどりログ付けしながら宴会。
U女史の持参した一升瓶の黒糖焼酎がガンガン減っていく。宴もたけなわになったところで、Y氏がこれまでのダイビング人生の思い出を語り金貨チョコまきを行う。だがこの金貨まき、なぜか1個ずつ参加者に向かって投げるので、イマイチ盛り上がるような盛り上がらないような。「この瓶を開けるまで寝ちゃだめ!」と叫ぶU女史を無視して、翌日のダイビングに備えて早めに就寝。
2008. 9/21
アンドの鼻、イスズミ礁
この日も快晴。
とりあえず期間限定ポイントアンドの鼻へ。前日よりダイバーもボートも増えている。
アンドの鼻は通常だったら冬場限定のポイントだったが、近年は漁協の気まぐれか不定期オープンとなっている。つまりいつ閉鎖されるかわからないので、開いているときに潜っておかなければならない。アザハタのいる根の横に超ちびのヒレナガネジリンボウがヒョコヒョコと泳いでいるのだが、必至に目を凝らしてようやく視認できる程度の大きさ。かなり可愛いけど、ヒレまで見ることは不可能。ましてやカメラに納めることは私の腕では不可能なので見てるだけ。その横にネジリンボウの普通の成魚がいたのだが、異様に大きく見えたのは気のせいである。
そして、Y氏独身最後のポイントはイスズミ礁と決定。ここには夏からハナヒゲウツボの幼魚が居着いており、真っ黒い姿をにょろにょろと見せてくれる。しかし、濁りが激しくちょっとY氏ラストダイブには気の毒。エギジットして港に戻る途中は落雷と激しい雨に見舞われるが、サービスに帰ってしばらくしたら雨も弱まり、器材を洗い終えて干す頃には晴天となっていた。
串本を出発したのは15時30分頃であったが、途中ぱらぱらと雨に見舞われる。JRで帰った名古屋・東京からの参加者は特急が運休・遅延の不運に見舞われたらしい。
おまけ
AD講習の女性の一人が異様といえるくらいの晴れ女らしく、彼女が講習を終えて海からあがって来たのと、豪雨が晴れて機材を干す頃とはほぼ同時であった。
そういえば週末、我々が串本へ向かう道中はまだJRが止まっていたり、一部で避難勧告が解除されていなかったはずだ。
だが、さすがに同行しないJRの運行にまではこの御利益もおよばなかったらしい。