西表島
(2008.07/05-09)

ダイビング分科会:ほらふきクラブ

 いままでダイビングで訪れた先で西表島はもっとも気に入っている場所かもしれない。与論島の抜けるような透明度も与那国島のどこまでの青い海も、その他のあちこち気に入った場所はいっぱいあるけど、それでもどこか一カ所と言われると「西表島」と答えるような気がする。

2008. 7/ 5

 神戸空港から石垣島まで約2時間、石垣島で船に乗り換えて西表島まで1時間弱。 西表島に到着すると港からそのままダイビングボートに移動。機材の準備に少し時間はかかったものの、港からポイントまでは10分強と非常に近い。
 それなりに余裕を持って行動したとはいえ、自宅を10時過ぎに出てエントリーは18時。
 西表島は、やっり遠い。

 マンダリン
 夕方から潜るならやっぱりニシキテグリだろうと予測して、西表島へ移動中の船の中でビデオの準備をする。
 潜ったのは予測通りマンダリン、しかし予測と違ってユビエダハマサンゴの隙間の隙間に居るニシキテグリを慣れないビデオで撮影するのは写真を撮るより難しい。ついでに、カメラだとフラッシュは一瞬だけどビデオだとライトを照らし続けなければならないことをこのとき初めて実感する。
 しかしニシキテグリをまともに撮影することさえ諦めてしまえば、少し透明度が悪いものの浅いし暖かいし気楽にゆったりと潜ってさえいれば良いだけ。

ニシキテグリの痕跡 ニシキテグリ 謎の補食魚

2008. 7/ 6

 トカキン曽根、中野沖、バラス東
 流れるトカキンで潜行用のアンカーにはロープが2本、赤と青。 正しいロープはどちらか一方、間違った方に捕まるとアンカーが外れてしまうかも。さぁ、どちらのロープで勝負する。それとも流れに逆らって自力で潜行するか。
 ポイントに到着すると「川のように流れている」と脅かされ、さらに「ここが潜れないなら仲之神島へは行けない」と脅かされ、最後に「アンカーには2本ロープが有るけど間違った方には絶対に捕まらないように」脅される。少しは緊張しなければなぁと思いながらエントリーすると水底までクッキリ見える抜群の透明度と少々の流れ。
 全員がロープを間違えることなく潜行し全員が水底を這うように進んで行くと、目前にいきなり現れるカスミチョウの群れとイソマグロにホワイトチップ、アザミサンゴ。

 その後は中野沖、バラス東をのんびりと潜る。
 そこら中で湧くようにわらわらと泳いでいるハタタテハゼや枝サンゴの上のデバスズメダイやアカネハナゴイの群れこそが西表島でのダイビングの魅力。

カスミチョウチョウウオ ハタタテハゼ サンゴ礁のサカナ

2008. 7/ 7

 仲之神島西のスポット、内離南、お花畑(ナイト)
今回、西表島ツアーだが真の目的地は西表島ではないく、本当の目的は仲之神島。過去の西表島ツアーで海況が悪くて仲之神島に近づくことさえできなかった。今回はなんとしてもオガンで潜らないとツアーの目的を達成したことにならない。
 朝一番で仲之神島を目指す。
 左手に西表島が見えている間は快適な船旅だったが、島影を抜けるとかなり揺れ出す。最初から他のポイントを目指していたのか、途中で変更したのかは分からないが途中まで後ろに見えていた船の姿が消えていた。
 結局、仲之神島にはたどり着いたものの、風と波が強いため西のスポットに潜ることになる。
 透明度は抜群、白い砂地、名前を覚えていない色々なサカナの群れ、確かに西のスポットは楽しかった。ダイビングポイントとしては申し分ない。「しかし我々が望んでいた仲之神島はここじゃない」、というわけで、次回は仲之神島じゃなくて東の根ツアーを実施(運と海況まかせだけど)することに。

仲之神島 ゼブラハゼ(幼魚) スミレナガハナダイ

 さらに波が高くなってきた(らしい)ので、西表島に戻って内離南で潜る。スミレナガハナダイやハナゴイとリュウキュウキッカサンゴの群生。

 早めの夕食の後は、七夕の夜のナイトダイビング。
 ナイトダイビングの魅力は暗い海の中、透明度が悪いわけじゃないけど目の前が何も見えない海をボーっとしながら浮かんでいること(他の人がどう考えているかは知らないけど)。なので、なるべく他の人の居ない方に向かって行きたい。少々はぐれてもライトの集団がすぐに目に入る(透明度さえよければ)ので安心、しかしガイドからすれば「夜の海で一人足りなくなったら困るだろうなぁ」と思うので集団の後ろの方を離れすぎないように、人の居ない方向に目をやりながらついて行く。
 暗い海で水底近くにライトを向けると、得体の知れない小さな生物が無数に現れる。こいつらが夜しか、そしてライトの前にしか居ないなんてことはないはず。普段のダイビングでも、そしてシュノーケリングの時なんかでも海水と一緒に全身にそして口の中にも大量に入り込んでいるんだろうなぁ。
 心にも体力にもエアにも窒素にも余裕がたっぷりあったとは言え、ナイトで77分は潜りすぎじゃないのか。

2008. 7/ 8

 鹿ノ川、崎山アザミ西、バラス北西
 状況は変わらず仲之神島へは行けない(行っても潜れない)ため、最終日の一本目は鹿ノ川。
 マンタには遭遇できなかったものの、マダラトビエイ、ナポレオン、イソマグロにウミガメとこれだけ出ればまぁ十分かな(写真は撮れなかったけど)と思う。
 鹿ノ川ってこんなにのんびりとしたポイントだとは思っていなかった。

 その後、崎山アザミ西とバラス北西と名残惜しく意地汚くのんびりと潜って、今年の西表島ツアーは終了。

カクレクマノミ 洞窟っぽい

2008. 7/ 9

 最終日は潜れないので、土産のパイナップルとマンゴーをなんとか入手し、西表島を離れる。石垣島->那覇->神戸と移動。

TAKE Diving school の新しい船

雑感

 あれだけ長かったTAKE Diving school のブリーフィング(見られるサカナの説明)が普通になってしまっている。

 


●ダイビング関連に戻る