始めに
柏島の海は深い海につながっている。
柏島の海へ行くには遠い道のりを走破しなければならない。この距離を自力で越えて行くのはかなり辛い、そして潜った後に自力で帰るのはさらに辛い。だから
CAAN のツアーを利用するのが気楽で良いかな。
2007. 8/25
勤崎、後浜1番、後浜6番
まずはアケボノハゼへ向かう。
水深30mを越えたあたりに、二匹のアケボノハゼを観察中の三人のダイバーが居るのを確認。三人のダイバーより深い側から回り込みながら近づいていくと、この連中はそのままアケボノハゼの上を通過して去っていった。ハゼは引っ込むもんだ
けど、こういう状況は数年前の串本で「シーマンズ(だと思う)一行というよりガイド」以来だろうなぁ。
他にも楽しむネタには尽きないから、愚かな連中にいつまでも憤っていてもしかたがない。でも今回アケボノハゼが最大目的だった人にはショックだったろうなぁ。
柏島の海で最大の魅力は急斜面で落ちていく深海への道だと思うのだが、同意してくれる人は少ない。いくら深海への道に魅力を感じていても、安全を考えるダイバーは30mを越えて潜ることは
滅多にないし、減圧不要限界を越えることはさらに稀だ。そして、同意してくれる人がどれほど少なくても、節度を心得たダイバーは急斜面の上空を漂うときでもバディやガイドからさほど離れるわけでもない。
だがオオモンイザリウオにハダカハオコゼにニシキフウライウオにオニハゼだのが居たのは知らない。それでも、数年前に透明度5mの牟岐で見かけて以来のヒゲハギだけは目撃
。
バディにもチームのメンバーに近い位置をなるべく保持する方が楽だし情報は共有できるんだけど。
2007. 8/26
民家下南、後浜1番
再度のアケボノハゼ狙いだが、残念なことにホタテツノハゼは居てもアケボノハゼは居ない。まぁ、アケボノハゼが居なくても青くて深くて広がった柏島の海は十分楽しめる。
砂地でハゼを探すダイバーを、浅い所ではキビナゴの群れを、そしてカンパチがキビナゴを狙っているの上空で見守りながら海を眺めて過ごす。
柏島の海は深いので注意を怠ると簡単に減圧不要限界を越えてしまうことになりかねない。つまり、二日も潜るとダイコンが厳しい数値を示してくるので、早々に浅場に移ってウロウロウロウロを
飽きるまで続ける。
おまけ
柏島で潜るのはかなり危険だ。なにが危険と言って最初は浅くてすぐに深くなっていく急斜面の地形。ふと気づくとすぐに20〜30mの潜っていたりする。
そしてさらに深い海へ開けてゆく目の前の風景を眺めていると周囲に誰も居なくなる可能性がある。そして微かなバディの気配が他のチームの気配と混じってしまうと、ガイドの心臓が止まるかもしれない
。
そうなれば、恐怖を感じるかもしれない。