2007. 4/28
グラスワールド、住崎、出雲ビーチ
初日の一本目は、新ポイント一の越を目指すが風が強くて駄目、サンピラへ回るもやはり駄目。結局は串本では定番中の定番グラスワールドに。
今日までに何本グラスワールドに潜ったんだろう。100本は行ってないけど、50本以上なのは間違いないはず。
アンカー下に口に卵を咥えたジョーフィッシュが居る。ただし卵は食事じゃなくて口内保育中、手がないので他に卵を守るすべを持たない魚の悲しいサガ。中には間違って(もしくは腹が減って)食べてしまうような親も居るのかもしれないが、そんなDNAはとっくに淘汰されているんだろうなぁ。でも、産みっぱなしの他の種類の魚に比べれば子孫繁栄にはかなり優位かもしれない。
しばらく行くと海中を黄色く染めるウデフリツノザヤウミウシ
まるでピカチュー畑か。ところで、任天堂はどう感じているのか不明だが、ウデフリツノザヤウミウシは普通ピカチューと呼ばれている。
その他はよく知らない。おそらくいつもグラスワールドに居るやつらは居て、普段居ないやつは居なかったのだろう。こういった、とくに取り立てたトピックのないダイビングはノンビリして楽で良い、特にグラスワールドでは。
いつものことだが、初日の一本目はなんだか体がなじまないけど、二本目になると少しづつ調子が出てきて潜りやすくなってくる。
そんな二本目は住崎。
ここはピカチューは比較的少な目だったが、他のウミウシの大群が居た。特に所狭しと泳ぎ回るムラサキウミコチョウが圧巻。ウミウシはホンダワラのように3〜5月に大量発生して海を覆い尽くし、夏になると消えてしまう。どこからやってきてどこへ消えていくのか、ウミウシの人生は。
そういや、久々にカゴカキを見た。いやいつも居るんだろうけど、そして目にも入っているんだろうけど、見たのは久しぶり。
最後は出雲ビーチ。
前回と同様、電力線に沿ってイザリウオを捜索。いや、捜索しなくてもガイドには居る場所がわかってるらしい。
そんな一団の斜め後ろを数m離れてついて行くと、最初から最後まで誰ともなにも共有しないダイビングが楽しめる。たった一つ連続して破壊されたアメフラシの毒霧攻撃を除いて。
2007. 4/29
島廻り、サザンロック
少しうねうねだが、潜ってしまえばそんなものはあまり関係ない。水底の集合地点まで一気に行こう、ただしアンカーロープを無視して潜ると、透明度が良くないので途中で見失ってうろうろする羽目になるので注意した方が良いよ。まぁ、そうなんだけどアンカーロープまで水面を移動するのって結構疲れるんだよなぁ。
巨大スジアラ、巨大イシガキフグ、巨大キンチャクガニ、巨大セミエビ、巨大チョウチョウウオの群れ。何でも巨大、すべて黒潮に載って串本にやってきた(嘘)。
島廻りから少し先がサザンロック。
あまり透明度の良くない中、水深20mあたりをチームのメンバーから少しだけ離れて移動していると、正面からキビナゴの群れが突進してくる。
「何事!」、と思っていると少し遅れてカンパチの群れがいくつかの集団に分かれて通り過ぎてゆく。あまりの急な展開にカメラは構えても電源が間に合わない。
どうせもう一回くらい戻ってくるだろうと、その場で周囲を見回しながらしばらく待ったが一向にその様子がない。サービスの悪い連中だ。
2007. 4/30
浅地、島廻り
やや流れ、透明度悪し。
調べてみたら、前回浅地を潜ったのは一昨年の夏。そのときの感想は「流れてはいないけど透明度が悪い、少しくらい流れても良いから透明度が良くないと」だったのだが、今回は「流れているのに、透明度が悪い」ってのだから最低だ。
濁った潮が入ってくるなんて、流れている意味がないではないか。
とにかくアンカーロープから手を離すと流れと透明度の悪さでどこに行ってしまうか困ったことになるので、ロープにつかまりながら潜行する。
根に近づくと、見えて来たのは、岩に開いたウニの穴のようなところにわずかに引っかかったアンカーの先。たしか昨日のサザンロックでもアンカーが外れていたような気がする。
あの引っかかり具合は、なんか怖い、理由はない(わけでもないか)けど怖いのは嫌だ。目視できる距離なら大丈夫だろうと、ロープから離れて根に向けて泳ぐ。
流れのためあまり自由に移動するには支障があるし、やっぱり疲れる。まぁ、流れにあまり逆らわず、身を任せながら根の廻りを回ったりする。
最後まで外れずにすんだアンカーに感謝しながら、アンカーロープで鯉のぼりのような気分で浮上と、安全停止。
最後は島廻り、こちらはノンビリ。
ただし透明度は相変わらずあまり良くはない。
おまけ
今年のGWは二分割。いや、前半は三日しかないので本当のGWではないかも。でも、運動不足の中年サラリーマンにはこれくらいがぴったり。
少々渋滞もあったけど、二日も行けばまた休みかと思うと心も痛みませんでした。