串本
(2007.01/06-08)

ダイビング分科会:ほらふきクラブ

2007. 1/ 6

グラスワールド、アンドの鼻

 今年の潜り始めも串本、赤鯱で。
 正月休み明け直後、3連休の初日、台風並みの低気圧の予報などいくつかの条件が重なったためだろうが、朝の9時過ぎの住崎エリアには一艘のダイビングボートの姿もなかった。
 だが海はべた凪、エントリしてみると水底まで見渡せるほどの透明度。
 まずは黄色のジョーフィッシュを探索するが、こいつは穴に隠れてしまうと見つけることはできない。他のダイバーに脅されたわけでもないだろうに。続いては岩場の影で蓋になっている石を除け、のぞき込むとヒトデのの残骸とペアで養殖されているフリソデエビ。さらにアンカー近くに数ヶ月前には居たはずのジョーフッシュを探すがこちらも空振り。 
 続いては、冬季限定、今シーズンはこの連休だけ特別に潜れるアンドの鼻。やはり周囲にダイビングボートの姿はない。
 潜行を始めるとアンカーロープの脇に2匹のツバメウオが居る。沖縄では珍しくもないが、串本で見るのもしかすると初めてかもしれない。
 アンドの鼻といえばアザハタの根なのだが、なぜかイシモチを始め魚の姿がない。とても困った状況かもしれない。まぁ、魚なんて居ようが居まいがダイビングの楽しさにそれほど差があるわけでもないので気にする必要はないんだけど。
 砂地でハゼを探すダイバーを横目にしながら、奥地に思いをはせていればそれで十分。

クロホシイシモチの群 ミナミハコフグ幼魚 謎の骨

 夜になると、建物が揺れるくらいの風が吹き始めた。

2007. 1/ 7

内浦ビーチ×2

 台風並みの爆弾低気圧(誰が呼び始めたんだろう)による暴風で海は大荒れ。串本ではとても潜れないので、紀伊大島の須江まで遠征する。 串本周辺に来ているダイバーが全員集まったに違いないのだが、それほど混雑はしていなかった。
後悔するような波のエントリー口 内浦といえども風が弱まるわけでもなく、機材の準備中に注意しないと機材(ウェイト類除く)が飛ばされる。それどころか自分自身が立っているのも困難に感じるほどの風が ときおり吹き付ける。エントリーポイントから見ても大荒れで、なにか間違ったことをしているのかもしれないと感ながらエントリーする。もし、他のダイバーが潜っているのを見なければ絶対に潜れないと思ったに違いない 。しかしいったん潜行してみると海の中は非常に穏やかで、岸から少し離れるとうねりすらないのが不思議だ。
 まずは、内浦ビーチに非常に珍しい(らしい)ボロカサゴが居ると聞いていたので、ボロカサゴ探索を開始。須江のサービスの地図では 水深5m地点の岩場周辺と書かれていたのだが、少し探した くらいでは見つからない。残念だがいつまでも探していてもしかたないので奥の深い方へ向かって移動する。今度は水底にある瓶と缶をすべて覗いて回るがミジンベニハゼも見つからない。そういや前回内浦ビーチに潜ったときは、ミミックオクトパスが居ると聞いて探したけど見つからなかったんだよなぁ。
 ところが、珍しい魚どころか内浦ならなんぼでも居るはずのマトウダイの姿もない。 居たのはハナゴンベ、ダイナンウミヘビ、アナゴ、クロホシイシモチ、ネンブツダイ、メジナ、コウイカ程度。
 2本目のエントリー直前に、ボロカサゴを16m地点で発見したと情報を得る。そうと知れば当然ながら水深16m地点を岸と平行に移動する。しばらく行くと、突然ボロカサゴの集団を発見。 話に聞いていたときはゴミのような姿かと思ったけど、意外に普通の魚だったのでビックリ。
 あとはまぁ、カマスの群れにヒョウモンダコ、セミホウボウなど。

ボロカサゴ

2007. 1/ 8

出雲ビーチ
 天候は回復し風も少しは治まったものの波はまだ高く串本では潜れない。それに比べて出雲ビーチは波一つ無い。
 砂地からエントリーするといきなりツバメウオの幼魚に遭遇。
 岸から電力線に沿って移動していくと、そのうち対岸の紀伊大島にたどり着く。移動の途中にイナズマヒカリイシモチ(たしか柏島の固有種じゃなかったのか?) が群れるポイントを横目に、体力と残圧、減圧の限界へ挑戦するようなダイビング。途中でエアが無くなったら水面移動で戻ることになってしまう。
 しかし、水温が低いのであまり長時間も潜るのは良くないかもしれない。
 移動の途中に電力線の横あたりでイザリウオやヒョウモンダコなどを少し見ることができる。

おまけ

 みそ汁はいつの間に具だくさんになったんだろう。



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