柏島
(2006.03/25-26)

ダイビング分科会:ほらふきクラブ

2006. 3/24

 3月24日、20時過ぎに明石を出発。
 昔だと1分でも早く出発しようとしていたけれど、最近は四国の高速道路が充実してきたので、こんな時間に出発しても現地到着は深夜2時頃。近くなったよのぉ、と参加者がしみじみ語るのを最若手のT君は黙って聞いてくれていた。浜松に住むTくんは念願かなって初めての柏島である。
 長時間のドライブで疲れた、もちろん運転手が一番疲れているのだが。さだ、それでも到着してからプチ宴会の開始。とはいえ、お酒もほどほどにして就寝。
 今回は参加者スタッフ入れても7人と少人数なので楽なことが多い。

2006. 3/25

 現在、柏島と言えば「ホムラハゼ」だ。誰がなんと言っても、まずは「ホムラハゼ」、その次は「コールマンシュリンプ」、「 ジャパニーズピグミーシーホース」、「イナズマヒカリイシモチ」に「なんてことないけど、珍しいナガレモエビの一種」すべてが小さき物たち。

1本目は後浜1番
 港を出てすぐのポイントなので先にドライを着込んでしまってから出発。波もな くとても穏やか。エントリー前に海面をのぞき込むと、水底まで見えている。もちろんここの目的(というかこのツアーの参加目的だけど)はホムラハゼを見ること。ホムラハゼとは西表島など南のほうでごく稀に発見されることのあるオレンジ色の体色の美しいハゼである。数あるハゼのなかでも稀種中の稀種。ここ柏島で昨年から生息が確認されているのだけど、岩の隙間の奥の奥に潜んでいるので、見ることもままならない。が、時々巣穴の入り口くらいまででていることもあって、現地サービスPARADIの写真では時々美しい全身をとらえている。これがみたい!そのために昨年から都合がつけば柏島ツアーに参加していたのだが、なかなか機会に恵まれなかった。今回はショップからの参加人数や現地でボートに乗り合わせる他のショップからのお客さんも少ないので、見る確率は断然高いと踏む私。
 エントリーしてからはオオモンイザリウオ、いたような気がする。ソウシハギ、みたような気がする。アオリイカ、多分いた。そして、、、私の記憶はこれしかない!岩の隙間の奥にいるホムラハゼ!の頭だけ。おそらく体長は数センチのハゼの小さな小さな頭だけ!ちょっとまだらっぽい横顔だけがちらっと見ることができたのだった。う〜全身み〜た〜い〜、と思いつつも穴は一人でのぞいていたら他の人がのぞけないので他のダイバーに交代する。が、私の後の人は件のホムラハゼは奥に引っ込んでしまい、横顔すら見ることができなかった。運がよかったのかなぁ。
 残りのダイビングもホムラ見るためにこのポイントに潜ってもいいと思ったのは私だけ?

ウデフリツノザヤウミウシ2本目は後浜2番
港をでてポイントに向かう途中に先ほど潜った後浜1番の近くを通るので、思わず「1番でおろしてくれたら、あと帰りに寄ってくれればいいよ〜」と言いたくなる。もう1回ホムラポイントにチャレンジしたいぢゃないかぁ。
 さて民家下でみたものはピカチュウウミウシ(正式名称ウデフリツノザヤウミウシ)オオモンイザリウオ、キンチャクガニなど。あと今柏島でホットな「なんてことはないけど超珍しいナガレモエビの一種」とやらを見る。ああ、なんて小さき生き物ばかりなんだろう。何年先かわからないけど、老眼になったら見るのがしんどいだろうなぁ。

3本目は民家下
エントリーしてすぐに、ブイの真下の岩にいるジャパニーズピグミーシーホースがいた。これは私は初めて見たのだが、ウミウチワにいる普通のピグミーシーホースよりは大きく思えた。他にハダカハオコゼとかガイドの持っているスレートよりでかいヒラメでかいヒラメ(おそらく体長60〜70センチはあったはず)とか、老眼でも見やすい生物もいた、もちろん、、、。
 エギジットしたら、Tくんが眼をキラキラさせている。
「あのヒラメ!エンガワ何人前あるでしょうねぇ、いいなぁ、うまそうだなぁ〜」
そうそう、ダイビングはまずなじみのある魚から楽しんでいくのよ。だって、最初の頃は何がレアものかわからんし、ガイドがどこ指しているかわからない。だから珍しいものを見せれられてよくわからなくてもOKってしてしまうのだ。こうやってダイビングにはまっていくのだよ。

猿の群れ とりあえずダイビングを終了して器材をざっと洗って小休止後、近くの展望台に車で行ってみようということになる。おそらく桜も咲いてるだろう。柏島をでてすぐの広い上り坂のところで、柏島名物猿を発見!道路脇の茂みに数頭の猿がいる。車を路肩に止めて降りてみる。どうやら新芽を食べに来ていたらしい。小猿も電柱から私たちを見下ろして、きぃきぃと鳴いていた。
 ここの猿は箕面の猿のように、持っているバックをねらうような凶暴さはないようだ。「なんかくれるの?」というよな風情で足下まで寄ってくる猿もいたけど、大体はそんなに人間に近づいてくることはないようだ。まあ、私たち手ぶらだったけどね。
 展望台に到着後は、満開の桜を堪能し、夕日を眺めて、桜の木の下で記念写真を撮ってから、宿にもどる。まだ肌寒い明石と違ってうららかな春であった。

2006. 3/26

1本目は後浜1番
再チャレンジ。もちろんホムラハゼの穴の前へ。しかし昨日と同じ奥の石付近に、オレンジの細ーい背びれが見えている、だけ。このあと何見たか、全く記憶なし。ひたすら海中で次回リベンジを誓っていた。(たぶんふてぶてしいフリソデエビのペアとか串本ではあんまりみないキハッソクとかいたんだと思う)。

2本目はストーンウォール
コールマンシュリンプをねらうも見つからず、なんか最終ダイビングなのに随分深いところまで行って、クダヤギクモエビという珍しい(らしい)エビを見る。他に柏島固有種のイナズマヒカリイシモチ、小さなキンチャクガニ、サンゴの奥深くに潜んでとても見えたといえないパンダダルマハゼなど、かぶりつきで見ないとわからないものばかり。最後のダイビングもたっぷり50分以上潜って終了。

 器材を片づけて、荷物を車に積み込んでPARADIをでるころには雨が降り出していた。帰りにいつもの水車亭でいもけんぴ等を試食三昧。今回新製品の「塩味のきいたいもけんぴ」というのがばかうま。実際1キロ買って帰った我が家ではあっという間になくなった。お茶請けに最高。今度買いに行けるのはいつなのかなぁ。そして今度こそホムラハゼの全身が見られますように、と普段お祈りなんかしないのに、お祈りしてしまうのであった。



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