串本
(2005.04/29-05/02)

ダイビング分科会:ほらふきクラブ

 今年のGWも串本の海でダイビングのため、例年のごとく赤鯱へ。
 明石から名古屋から埼玉からと各地から串本の海へ潜るためにやってくるのだ。もちろん、現地はそれ以外の人たちとも一緒になる。

2005. 4/29

1本目はグラスワールド
 最初は、アオリイカの産卵床を見に行くことになっていた。しかし、エントリー直後にアオリイカの卵を発見。
 そして、アンカーロープの真横に数匹のアオリイカが現れて争うように産卵を始めた。 こうなれば、もう動けない。全員が、近くその場にとどまって、アオリイカが入れ替わり立ち替わりやってきて産卵するのを眺めていた。しかし30分近くもその場にいるとさすがに飽きてきた。「産卵を見ている連中を残して勝手に、どこかに行ってしまおうか」とも思ったが、透明度があまりに悪かったので、ガイドが手にしたスレートに“あきた!”と意思表示をする。
 とはいっても、すでに潜行してから30分もたっているので、近くの根でウミウシとイザリウオを見て、10分ほどで潜行地点に戻ってきた。
 そして、ジョーフィッシュを指しながらも、ガイドの目はずっとアオリイカを見ていた。

アオリイカ 産卵中?

2本目は住崎
 今回もアオリイカの産卵床を見に行く。どうも、赤鯱ではアオリイカもしくは産卵床がブームになっているようだ。
 1本目に「アオリイカの産卵を30分近く見ていた」という話と、事前ブリーフィングで「サンランショウを見に行きます。」とを聞いて、「凄いなぁ、産卵がショーのように見られるんだ」と思っ た人が居たことは内緒である。実際にポイントについて、スレートに「産卵床」と書かれるまで、自分の勘違いに気づいていなかったらしい。
 透明度ははっきり言って悪い。
 今年は水温が低めのようで、この季節にしては泳いでいる魚が少なく感じられたが、クリーニングステーションに行くと、それまでの少なさが嘘のように魚がクリーニングされるのを待っていた。ミギマキが群れているのなんて、初めて見た気がする。

3本目はサービス前ビーチ
 行こうか辞めようかと少々迷ったが、「不思議ないきもの」という本が出てから一部で話題のメリベウミウシを見ることができるらしいので行くことにする。
 初めて実物を見て、確かに本で見たのと同じような姿をしていると認識する。でも、岩の隙間から「ほら、これです」という簡単に見つける ということは、いままでだっていくらでも居たのに、こんなウミウシが居るということに気づいていなかっだけなんだろうなぁ。
 基本的に夜行性の生き物なので、ナイトダイビングか早朝ダイビングをすれば捕食シーンを見ることもできるらしい。

 少人数のうえに、明日も早朝ダイビングに行くメンバーがいるため、宴会も控えめで早めの就寝となる。 いつもとは違うけど、たぶんダイビングする姿勢としては正しいのだろう。

2005. 4/30

 元気な若者は早朝ダイビングに向かったが、もう若くない我々は、7時半に起床して本日のスケジュールをこなすことにする。
 彼女は4月26日から5月5日までの10日間、ダイビング三昧で過ごすらしい。
 すでに4日目だというのに連日の早朝ダイビングに行く元気があるなんて、「若いってうらやましい。」というか、そう思ってしまう自分が逆にさびしいのかも。

1本目は浅地
 久々に外洋ポイントへ行くが、潜行して直ぐに「こんなの浅地じゃない!」と思ってしまう。
 外洋のくせに昨日の内湾のよりも透明度が悪い。なんせ、アーチがあるだろう位置までたどり着いて、多分ここだろうとライトを照らしたらアーチがあった なんて状態である。もちろん、アーチはくぐったのだけど。
 流れはなかったが、少々うねりもあり正直言ってしんどかった。
 やはりここまで来たら少しくらいは流れていても良いから透明度は良くないといけない。

2本目はグラスワールド
イザリウオ 潜り倒し中の 若者の100本記念ダイビング。1年ちょっとで100本潜るペースはかなり早い。というか、このGW中にいったい何本、そしてこの一年ではどれほど潜るんだろう。やっぱり「若いってうらやましい。」のかも。
 やはり透明度が悪いせいで、記念ダイビングの水中記念撮影はなし。

3本目は…
 元気のある若者だけ。残りは温泉に。

 今日の夕食は今年初めてのBBQ。
ところで、実は赤鯱のスタッフはなぜか全員がスキップができない。過去に何度か教えようとしたこともあるが、改善は見られなかった。この日は幼稚園の先生が居たのでスキップの指導を依頼してみると、BBQのわずかな時間に的確にスキップを教え込んでしまった。。
 さすがにスキップ指導の専門家だけのことはある。何事も専門家の持つ知識というか能力は素人にはできないことを容易に可能にしてくれる。

2005. 5/ 1

イザリオウ 朝からスタッフにスキップをやってもらったが、もう完璧に出来ている。後は表情が柔らかくなればさらに完璧になるだろう。

1本目は備前にてハゼ探し
 水温が低目なため、あまりハゼが出ておらず、いつもは見向きもしないダテハゼにすら群がってしまっう状態。他のハゼも見たいなぁ。
 2本目はグラスワールド。

2本目はグラスワールド
昨日新たに発見されたジョーフィッシュを見たり、もうそろそろシーズンも終わりかと思われるウデフリツノザヤウミウシ(通称ピカチュウウミウシ)を見たり、オオモンイザリウオを見つけたりしたが、ここのポイントにしては透明度はあまりよくないままであった。

 2本目が終了後、土砂降りの雨になってしまっい、今日帰るメンバーの器材を乾かすとうのは無理な状況となってしまった。
 残留組も、雨の中を無理して潜ることもないということで、3本目は中止。
 帰るメンバーを見送った後、一昨日とは違う温泉へ。その後、本日到着する人を串本駅に迎えに行き、そのまま食事へ向かう。
 普段は人数が多くて行くことが出来ない、『萬口』に名物のかつを茶漬けを食べに行くことに。今日、埼玉からやってきた人の目的の一つがかつを茶漬けだったらしい。

2005. 5/ 2

1本目は住崎
 昨日の雨のせいでさらに濁りが増しているかと思いきや、逆に洗い流されたのか今回のツアーの中で一番の透明度であった。
 イザリウオのちびを見たり、やはりクリーニングステーションに集まっている魚たちを見たりした。

今回のラストダイブは出雲ビーチへ
 今日帰宅するチームは出雲ビーチへ。帰らない人たちはグラスワールドへ行ったらしい。
 やはり透明度はあまりよくなく、これ!というものがいないなぁと思いながら潜っていた。その時、ガイドが手招きをするので行って見たらなんとマダラトビエイがすぐ2,3m先にいるではないか。まだら模様がちゃんと確認できるほどの距離で見ることが出来て吃驚と感動で3人で声を上げてしまった。尻尾の長さにも感動。まさかこんなビーチで見ることが出来るなんて 。

マダラトビエイ

 ボートポイントに行った他のメンバーに何も言わずにデジカメの写真を見せて、うらやましがらせていたのも愛嬌だと思って欲しい。



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