串本・すさみ
(2004.11/27-28)

ダイビング分科会:ほらふきクラブ

2004. 11/26

 夜に関空到着。明石からやって来た車に、りんくうタウンでピックアップしてもらい周参見へ向かう。自分もふくめて風邪っぴきが多い。
 日付が変わる前に到着したが、銀ダコいなりなど食べつつ、なぜか2時までだべってしまう。もちろんアルコールの摂取も惰りない。まず、これがまずかった。
 深夜、建物が揺れるほどの暴風。さらに布団も畳も硬く、よく寝られず。寝不足は同室だったぷーちゃんのせいだけではない。静かだったわけでもないが…。

2004. 11/27

 朝食後、串本の赤鯱に移動する。
 メンバー全員でくじ引きし4チームに分ける。ただし、ベテラン&初心者の混合チームになるように操作されていた。今回、確率の神様は虫の居所がわるかったのかもしれない。なぜか天然系レディースのチームができあがる。

 グラスワールド浅場
 当初は冬場限定ポイントのアンドの鼻へ潜る予定だったが、エントリ後透明度が悪化したため、諦めていったん浮上する。今年は、ここ10年で最低の透明度だとか。台風で大量の泥が流れ込んでいる上に、黒潮の流れが遠くてなかなか水が入れ替わらないらしい。
 去年のアンドの鼻は砂地でへたっぴな自分が着底してもそんなに汚れなかった記憶があったが、今年は泥地でえらく難しいポイントになってしまったようだ。
 ポイントをグラスワールド浅場に変更。こちらは抜群の透明度。1Kmも離れていないのに、えらい違いだ。
 陽光が差し込む明るい珊瑚に、ルリスズメ、セナキルリスズメ、クロユリハゼYgにハタタテハゼ。ここは沖縄ですかというような景色。大量のキビナゴが頭上を踊る。が、残念なことに大物は現れず。
 アンドの鼻でエアーを消費していたため、浅めでのんびり50分ほど。 
ジョーフィッシュ Cカード取得直後で、「ドライスーツは初めてなの」組が、なにもないところで吹き上がるという、なんとも面白い映像が撮影できた。一人浮くと、それを見ながらつられて浮いていく。水深5m以上はあったと思うんだけど。
 最後はみんなでかたまってジョーフィッシュ見物。

 グラスワールド
 われわれのチームは着底してネジリンボウににじり寄ろうとしてた。そこへ、後ろからシーマンズクラブ(だと思う)一行が割り込んできて、ガイドがライトで照らしたせいで、ネジリンボウは引っ込んでしまった。
 赦すまじシーマンズ(だと思う)一行というよりガイド。どこが顧客満足度串本第一位やっちゅーねん。
 ここでは、ガラスハゼとムチカラマツエビをじっくり撮影する。ビデオライトがあるってすばらしい。けど、あんまりきれいに撮れていなかった。小さくてよく動くものを撮影するのは大変。
 バディだったはずの、初代がいつ見てもうつむいて、ゆっくり後からついてくる。後で聞いたら寝ていたらしい。
 コイボウミウシを見かけて、ああ冬だなぁと思う。
 ちょいと深場にいすぎて、チームまるごとDECOる。ビデオ撮影に一所懸命で減圧不要限界をきちんとみてなかった。そうかぁ減圧停止ってこんな表示なんだと思いながら、5mで6分すごす。
 帰りの船で、波酔いしてひどいことになる。

 赤鯱サービス前ビーチ
 ほらふきクラブメンバーは、なまこ女一名を除いて地上残留。
 Cカードとりたての若い人ばかりでなく、われわれより年上のYさんとかHさんとかも参加してるのに。「我ながらガッツがなくなったなぁ」とつくづく思う。
 体調が悪いのをカバーして、今回のメインイベントである「イセエビディナー」に備える意味もあったのだが。
 ビーチ組に今年の台風でえらいことになったテーブル珊瑚の状況を聞いたが、本当に壊滅状態らしい。
 ショップのガイドのHさんが「涙が出た」というほど。ナウシカの「腐海」のようだとも。
 復活にはどれだけの時間がかかるだろう。生きているうちにまた見られるだろうか。色は地味だったけど、見渡すかぎりのテーブル珊瑚はすばらしい眺めだった。今年のGWに見たのが最後になるのか。

 ビーチ組が潜っている間に、ショップに串本海中公園のM先生が訪れて、大量発生しているオニヒトデの駆除とか、海中公園の海中展望塔の橋の再建の話とかをしていた。
 海中展望塔は橋が落ちたものの、水中部分は奇跡的に無傷で、もし水没していたら被害額は数倍になって、「作り直すのは無理だったかも」だそうだ。橋は強度を再計算した上で来年早々再建されるらしい。

 宴会

 周参見までもどり、宿の横の国民宿舎の温泉につかったあと、宿にもどって待望のイセエビ!!!

 ひとりあたり、イセエビがまるまる2匹。一匹は刺身、一匹は鍋用の切り身になっている。
 刺身の上半身は動きつづけている。縦割りにされた鍋用の身ですら、鍋に入れると動く。
 刺身が甘い。軽く鍋で煮た頭の部分はミソがとろける。
 しかし、なんということだろうか、胃の調子が悪い。食べ物が胃にはいっていかない。たまっているだけで消化されている感じがしない。鍋の中盤から食べられなくなる。
 結局、K病院看護師さんチームから胃腸薬をもらい、しばらく横になる。
 刺身になったイセエビの頭の部分が煮付けにされてでてくる。意地で食べる。ミソが最高に旨い。悲しいかな、舌からはおいしいという情報がはいるが、胃は食べられないという。心は満足しない。おかげで2分の1大井君の称号を得る。リベンジを誓う。
 締めの雑炊になってやっと胃が動き始める。ああ、こんなことならもっと早く薬をもらっておけばよかった。雑炊は、イセエビ6匹分の出汁がでていて、なにもなしでも上手い。煮付けの汁をかけてもうまい。

2004. 11/28

 ショップは港を挟んで宿の反対側にある、ノアすさみ。
 行ってみて先日の台風の被害に驚く。
 元のショップのプレハブ建屋は、ドアはなくなり、シャッターの支柱は建物の中に向けて折れ曲がっている。店の中にも何もない。洗い場の奥の楡の木は、海側半分が枯れてまっ茶色、まるでキカイダーのようだった。
 堤防も修理中だし、突端の灯台は傾いたまま。

 人数が20人を超えたため、ボート2つに分乗する。ポイントはそれぞれ別。なので行っていないところはわからない。

 オルハエ
 諸般の事情で、本来の目的地まではいけず、アンカー下をうろつくことになる。
 通り抜けできるドームがあり、中にサザナミヤッコが3匹も見えたが、一瞬でいなくなる。ビデオには撮り損ねる。
 船の安全停止バーの近くの根の上にタテガミカエルウオがはねていた。これも、動きが早すぎてビデオでは撮れない。

 赤土出し
フリソデエビの食事風景 先のチームがフリソデエビのペアを発見していた。
 あまりに堂々と顔をだしているので、最初はどれがそうなのかわからなかった。結構大きい。ペアでヒトデを食べている。
 魚影はいまいち薄く、透明度もよろしくない。
 今日も深くて、減圧停止がでそうになる。途中から深度を浅めにとっていたが、NDL表示はずーっと3分のままだった。
 すさみのポイントは、何をみたかよく覚えてないなぁ。

 そういえばイセエビは全然見かけなかった。捕まえられちゃったのか?



●ダイビング関連に戻る