2004. 1/ 9
何年か前から正月明け最初の週末は必ず三連休になった。というわけで、今年最初のダイビングツアーは三連休の串本へ。
出発は金曜の夜。そして、
高速道路が延長したおかげで日付が僅かにかわったあたりで現地に到着。ただし早く到着しても就寝が早くなるというよりは宴会時間が延長される傾向が強いので、あまり翌日のダイビングのためにはなっていないかも。
2004. 1/10
一本目はヨリコバ、
天気予報で心配していた天気は、晴天そして無風。外洋へ出ても、寒いことを除けば*1串本ではなく、まるで沖縄のように波のないべた凪の海。
水中も、流れがまったくない。透明度は20〜25m程度か。
そしてグルクン(タカサゴ)の群れ。それとキンギョハナダイとムレハタタテダイの群も。
*1 寒いといっても程度問題。1月なのに往復の船の上でコートを羽織る必要を感じな かった。もちろん水温はそれなりに低いので、ドライスーツで潜っている。
二本目はグラスワールド
ここも透明度
は15m以上。
グラスワールドで見た主なものは、ピカチュウ(ウデフリツノザヤウミウシ)が東の根に。その近所にはハナヒゲウツボ。ここでしか見ない(ここでは珍しくない)ハタタテハゼは、水温が低いためか動きが鈍くてかなり近寄っても逃げな
い。
そしてなぜか岩にはりつく大量のヒメジ。さらにガイドを無視して根を回り込んで消えていく一人のダイバー。
三本目はオレンジハウス前ビーチ、
エントリーしてすぐにいるカミソリウオ。そして、これが目的で潜るダイバーがいるのが不思議なんだけど、大量のナマコ。ナマコが目的のダイバーはナマコの
子供を探して岩をひっくり返してまわったらしい。
夕食は「萬口*2」へ、
ここの名物は「かつを茶漬け」−秘伝の胡麻ダレ+αで味を付けたカツオをご飯に乗せて、お茶をかけて食べる−は絶品。また、サービスで出てきた「かちめし」
−溶き生卵+αと味を付けたカツオをご飯にかけて食べる−もとってもうまかった。
その他、刺身も天ぷらも旨くて雰囲気も良い。比較的狭いので大人数では無理だが、ぜひまた行きたい店だ。
*2 検索した結果から類推するに、串本では「萬口」も「かつを茶漬」もかなり有名らしい。
2004. 1/11
まずはアンドの鼻、
冬季限定ポイントのアンドの鼻。ここの名物アザハタの根は前回潜ったときよりも少しキンメモドキの群が小さくなっていたような気がする。
二本目は紀伊大島へ移動して内浦ビーチ、
ここも冬季限定ポイント。
潜る前に現地の須江ダイビングサービスのスタッフから、「内浦ビーチで最近ツノカサゴ*3とミミックオクトパス*4が最近目撃された
。ただし一度だけ。」との情報を聞く。珍しい魚を見ることが目的じゃないとは言え、やはりレアと聞けば一度は見てみたいと思うのが人情。
岸壁からエントリーすると、直後になにか良く分からない細長い魚の屍骸をがある。少し近よってみるが、いきなりマトウダイが現われたのでそちらへ注目が移る。
しかしマトウダイはいくらでも現われるしダイバーを怖れることなく混じって真横を泳いでいく、ってことは何も焦ることはなかった。
沖へと進む。と、ここのビーチは下の砂が非常に細かく泥混じりなので、先行者がそして自身で巻き上げた泥で視界が0m、自分の伸ばした手の先が見えない状態になってしまう。
煙幕を避けつつ砂地を移動する間に、お約束通り空き缶に入ったミジンベニハゼにジェット噴射で飛んでいくツキヒガイ、ホソウミヤッコなどに遭遇。(ツノカサゴやミミックオクトパス
は発見できなかった)
岩場に戻ってくるとハナゴンベ。そして圧巻なのがカマスとアジの大群。前後・左右そして上まで取り囲まれて仲間のダイバーが見えなくなってしまった。
*3 超レアらしい。
*4 砂地に住み擬態するタコ。これもレアらしい。
最後はオレンジハウス前ビーチでナイトダイビング、
巨大なタコとハリセンボンが多数、そしてやっぱりナマコはディフォルトでたくさんいたようです。
2004. 1/12
最終日一本目は浅地、
朝一番で、初日と同じく外洋へ。しかし、前回とはうって変って流れが強い。
エントリーしてからカレントロープにつかまって船首へ移動。しかし、そこからアンカーロープまで移動するのに体力を使い果たしてしまった。
潜水後も流れのために根から離れることなく、30分強でエグジット。ただ透明度はよかったのが救いか。
最後はグラスワールド、
初日にちらっと見かけただけのハナヒゲウツボを観察。その後、時価2万円程度(帰りに立ち寄った店で売られていたものと比較検討した値)のセミエビを観察。
あとはピカチューを探すのは中止して、全体にまったり、まんぜんと周遊。
これにて終了。