南部
(2003.12/23)

ダイビング分科会:ほらふきクラブ

2003.12/23 火曜日

 2003年最後のダイビングはCAANの日帰りツアー。
 早朝7時に明石を出発して和歌山県の南部へ向かう。つい最近に阪和自動車道の御坊〜南部間が開通して30分くらい到着が早くなったようだ。途中関空で1名ピックアップして紀ノ川SAで休憩したが、10時に現地のサービス、シーマインドに到着できたのはちょっと感激。しかーし、駐車場に停まっている1台の車を中心になぜか器材が散乱している。別にそこに車停める訳じゃないから通れなくても困らないんだけどさ。
南部の海岸 気を取り直して、器材をおろして着替えて、ちょっと休憩。
 参加者のほとんど全員が「自分はブランクダイバーだ」と主張しているので、念入りにブリーフィングとセッティングを行う。ちなみに最短のブランクダイバーは2日、最長は8ヶ月くらい、ブランクの平均は1.5ヶ月くらいか。
 そのセッティング・ブリーフィングの間中、温水シャワーをかけていたのがロクハンを着用していたクマさんである。いくら最高気温が14度といっても、やはりロクハンでは寒かろう。といってもロクハン着てるとプロっぽくて1割増しかっこいいよ>クマさん

 1本目はミサチ、ボートで10分程度。晴れているとはいってもやっぱり寒いのでボートコートを着たり、防寒用の帽子をかぶったりして寒さをしのぐ。ポイントに到着してエンジンが止まると意外に上下に揺れている。こんな時はぐずぐずしていると船酔いしてしまうので、とっととエントリー。1週間前は水温20度くらいあったらしいが、今日は数日前の寒波で水温は結構下がっていて18度。水温20度を切ると冷たさを実感する。水中は透明度15mくらいか。こぶのはっきりしたかなり老成したと思われるコブダイが深いところをゆっくり泳いでいた。一緒にスジアラ、アオブダイ、でぶのヘラヤガラやキンギョハナダイの群れと結構バラエティに富んだ魚群だった。寒いなぁと思いながら、なぜか50分の潜水時間。先にエギジットしていたよそのお客さん、ごめんね。

 昼食・休憩を挟んで2本目は南部の名物ポイント、ショウガセ。ここは水深40m以上のところにオオカワリギンチャクという蛍光イエローの珍しいイソギンチャク畑があるので有名だけど、いかんせん水深40mは深すぎ。いままで何回かショウガセに行っているけど、大体コンディションのよいときに30m位のところからイソギンチャク畑を眺めるくらいである。いや、ちゃんとダイビング計画を立てていけばいいんだけどね。
 エントリーして根に沿って進んでいくと、キンメモドキの群キンメモドキの大群に出くわす。大きさの違う大群が2つ接して根の間にとどまっている。もしかして奥の方にハタかなんかいるかもと思ったけど見あたらず、隙間から見えたのはでっかいミノカサゴであった。さらに水深を下げていくと、岩棚の上にクダゴンベが。普通はヤギなどについているのだけど、この日はなぜか岩の上。あわててデジカメ持参者を呼ぶ。クダゴンベ
 根の上に上がってくるとキンギョハナダイが群れているのだけど、ちりちりとガイドの鳴らす鈴の音に注目するとキンギョハナダイのなかに珍しくウメイロモドキの幼魚が混じっている。合計で5匹くらい確認できた。小さくて結構可愛い。アンカー近くの根の上は畑と言っていいくらいにクマノミだらけ。そしてクマノミのいるところ絶対に群れているミツホシクロスズメの幼魚たち。ここはクマノミ天国である。彼らは共生のイソギンチャクを無視して、「あんたら一体のどこのイソギンチャクについてるねん?!」と聞きたくなるくらい、イソギンチャクから随分と離れてダイバー達を威嚇してくる。自立していてニモやマーリンも真っ青、である。やはり水温は18度くらいで、ちょっとの間じっとしていると寒さを感じてくる。
 ロクハンきていた人は2本目はフードを着用していたので、1本目よりかなり楽だったらしい。やっぱ、フードは必須でしょう>クマさん。
 結局潜水時間は約50分、透明度は1本目と同じく15m。

 器材を洗って水が切れるまで堤防などに干しておく。その間に近くの国民宿舎の温泉に行く。夏でもそうだけど、ダイビングのあとの温泉は格別だ。ダイビングの後の熱いお風呂はあまりよくないらしいけど、塩だらけの髪を洗って体を温めて、湯船でゆっくり足をのばすのはやっぱり気持ちがいい。温泉からでると汗をかいていてセーターを着るのがためらわれるくらいだった。温泉から出てきた頃には日も暮れかかって、器材を片づけて車に積んで南部をあとにする。南部ICに入る頃にはみなくうぅと眠ってしまって、はっと気がつくともう紀ノ川SAだった。
 その後、車中では来年結婚するカップル誕生秘話を根ほり葉ほりうかがいつつ、湾岸道路を通って明石へと帰着した。
 今回御坊−南部間が開通したおかげで日帰りツアーがかなり楽になったと実感した。これで高速道路が白浜くらいまで延びてくれると、串本へ行くのももっと楽になっていいのになぁ。がんばれ!日本道路公団!!?。



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