与論島
(2003.7/4-8)

ダイビング分科会:ほらふきクラブ

2003. 7/ 4

 東京近郊、名古屋近郊、大阪の西などから出発した一行は、ばらばらと(当然飛行機の運行の都合による)沖縄は那覇空港に集合。ここからはまとまって与論島へと移動する。
 与論島は鹿児島県最南端(というよりは沖縄本島のほんの少し北)に位置する、サンゴ礁の島でばつぐんの透明度を誇る海に囲まれている。
 15時すぎに与論島の宿泊場所であるプリシアに到着。チェックインもそこそこに準備を整えダイビングへ。
 まずはチェックダイビング。
 ポイントは品覇沖、エントリー時間は17時だったけど真夏の沖縄近郊ではまだまだ日は沈むわけもなく明るく透明度の良い海を堪能。
 あらかじめ予測可能だったとはいえ、この時にサービスが提供するダイビングと我々が望むダイビングに若干の齟齬があるらしきことが……、しかし、お互いにまだ小手調べ段階だったこともあり そのまま終了。

プリシアリゾート オグロトラギス

 潜水終了後は無事の到着と今後の快適なダイビング&リゾートを祝っての宴会に突入。

2003. 7/ 5

 この日は「宇勝(のアーチ)」、「ダブルクレバス」、「茶花沖(海中宮殿)」の3ヶ所に潜る。
 「宇勝」には水深35m以上まで続く巨大な縦穴と餌づけされたカスミチョウチョウウオの群が、「茶花沖」には建設途中の海中宮殿がある。また「ダブルクレバス」では水路移動途中に何度も現われるウミガメ 。
 大物の出現が期待できる透明度の良い海、ドロップオフをはじめとする面白い地形、そして魚に愛のないガイド。与論島でのダイビングはマクロではなくワイドしかありえない。となれば水路をたどりながら、餌づけされたカスミチョウチョウウオを見ながらも遠くを見る目を休めることはない。そして大物発見のベルがなると全員が驚くべき猛ダッシュをかける。ガイドには迷惑極まりないだろうなと思いながらも 、こればっかりは止められない。
 しかも往生際の悪い一行は最後までなかなかエグジットしない。なんせ「茶花沖」で安全停止中に、マダラトビエイが現われたりするのだから。

アーチ 餌づけされたカスミチョウチョウウオ

 夜は名物の鶏飯を食べ、その後宴会。ただし翌朝が早いのでその日のうちに終了。

2003. 7/ 6

 この日は「沈船あまみ」、「ブルーコーナー」、「那間」、「茶花沖(ナイト)」の4本。ゆえに一本目は6時30分開始の早朝ダイビング。
沈船あまみ 最初は巡視船が水深35m以上の深さに沈んでいる与論島の名物ポイント「沈船あまみ」。いままでになく従順にガイドについて行く一行。途中イソマグロなどを見ながら深度を落していくと、最初に目に入るのは少し小さめの 沈船“ブルーノア”、そしてその横にかつて海上保安庁の巡視船だった“あまみ”が見えてくる。各自が自分のダイコンを睨みながら“あまみ”の周囲で写真をビデオを撮りまくる。
 二本目、三本目と微妙にガイドに付かず離れずの位置に居られるのも与論島の透明度の良いせい。後でビデオを見ると、さしわたし50mほどの集団になっていた。
 与論島ではリーフエッジで中層に浮かび、グルクンやカスミチョウチョウウオの群れを眺めながら大物が出るのを待って遠くを探すのが一番なのだろうか。浅場にも群れるハタタテハゼ、クロユリハゼを始めとして魚の数もぴか一なんだが。
 最後のナイトダイビングはポイント到着後に完全に日が落ちるのを待ってのエントリー。ナイト終了後の帰りは都会では見られない美しい星空を見ながらのクルージングを楽しむ。
 さすがに疲れて、宴会は速攻終了。

2003. 7/ 7

 ダイビングは最終日。後の時間が楽ということで、この日も朝食前に早朝ダイビングから。「ニュードロップオフ」、「電報口」、「タートルポイント」の三ヶ所を潜ると、この季節に潜れる北側のポイントをすべて制覇することになるらしい。
 この日も、前日までのダイビングで培われたガイドと一行の微妙な位置関係を保持しながら潜る。
 そう、ガイドに付いて行くもの、少し離れて中層を浮きながら大物を探すもの。その間をうろつきながら写真を、ビデオを撮るもの。そして、誰かが何かを発見すると全員が猛ダッシュ、そして戻ってくる。しかし最後の「タートルポイント」ではついに、最後までいぎたなく眠っているウミガメを撮影していた 3名は、与論島の透明度の良さのもとでも見えなくなるほどに遠くに離れてしまっていた。
 最後の最後はアンカー下で小物を捜し、宙返りし、他人のオクトパスを奪い、そしてロープで綱渡りをするガイドを見学。
 こうして4日間のダイビングは終了した。
 最終日の宴会は翌日潜ることもないので、阿鼻叫喚の中いつまでも続けられるはずだったんだけど、さすがに年のせいか比較的早くに終了。

2003. 7/ 8

 飛行機に乗るので潜るわけにいかず、おとなしく島内観光。連日、ガイドの制止も聞かずギリギリまで潜っていた結果、飛行機に乗るまでに窒素が抜けるかどうか、スリリングな時を過ごしながら那覇経由で帰宅。

追記

 エントリーとエグジットでアンカーの位置が変わっているポイントが何ヶ所か有った。そして船長が水中でアンカーをそして船を引っ張っているのを何度か目撃したが、なにか意味が有ったのだろうか。



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